新しい音を求めて細分化・再深化しようと躍起のTYO(東京)のクラブシーンで、軽やかに街を彩る一翼、「FAKY」と「FEMM」と「Yup’in」の“7人の女”からなる一派。それぞれのアーティストネームから2文字ずつを引用し、最近ユニティーを結成したばかりの「FAMM’IN(読み:フェイミン)」が、28日に初となる主催イベント「FAMM’IN TYO #0(読み : フェイミントーキョーシャープゼロ)」をCIRCUS TOKYOで開催し、新しい音楽シーンの誕生を予感させる“ユニティー”らしいパフォーマンスで満員の会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
今回のイベント開催は、事前にFAMM’INのオフィシャルサイトで発表され、「いわゆるただの対バン形式のイベントではなく、3組がシームレスにコラボレーションを行う、ユニティーらしい演出になる」と銘打たれ実施されたもの。
ライブ直前、はちきれんばかりの会場では、開場時間から元FACTのドラマーEijiらによる新バンド「Radical Hardcore Clique」メンバーであるFzとInvaderousの二人が巧みなDJプレイで独特の雰囲気を作り上げていく中、突如暗転したステージにFAKYが登場。今月24日にリリースしたDigital E.P.『CANDY』にも収録されている「Afterglow」でライブがスタート。ボーカルで聴かせる楽曲で口火を切った後は、FAKYがYup’inとともに歌う「Better Without You」、FEMMがFAKYメンバーを携えステージを繰り広げる「Fxxk Boyz Get Money」、Yup’inの新曲「Lemonade」はFAKYからLil’ Fangが一緒にステージに立ちコラボステージを披露した他、「circle (Radical Hardcore Remix)」ではFAMM’INとしてFAKY、FEMM、Yup’inの3組が一同に会してパフォーマンスを行う等、彼女達の音楽性を紡ぎ合わせてまさに“シームレス”で畳み掛けるようなライブを展開。最後にYup’inの「Take Me Away」をFAMM’IN全員で歌唱し大団円を迎えたフィナーレまでの約70分間は、文字通り駆け抜けるように過ぎていった。
FAKY、FEMM、Yup’inそれぞれが今回のイベントで魅せた個々の個性、そして「FAMM’IN」として魅せてくれた“ユニティー”としての存在感は、今後のさらなる大きな展開に期待を抱かざるを得ないと言っても過言ではないだろう。是非これからの彼女達の活動には引き続き注目してみてほしい。
なお、FAMM’INは先月27日に初の「FAMM’IN」名義楽曲である「circle」を収録したセルフタイトルE.P.「FAMM’IN」を発表しており、iTunes エレクトロニック トップアルバムで最高4位を獲得する等、日本のみならず世界中の音楽フリークから高評価を得ている。ライブで味わえる醍醐味とはまた違った彼女達のアーティスト性が感じられるこの作品、まだ未チェックの人は是非この機会に一聴してみてはいかがだろうか。
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FAMM’IN Official Website
記事提供:AOL News