昨年海外の映画祭で公開され高い評価を得ていた伝説の女性ヴォーカリスト、ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー作品『ジャニス:リトルガール・ブルー』の日本公開が9月に決定した。
1970年10月4日、僅か27歳でこの世を去った夭折(ようせつ)のシンガー、ジャニス・ジョプリン。ミュージシャンとしての実働は4年、その短い間に圧倒的なパフォーマンスと、残された名盤の数々で「ロックレジェンド」としてその伝説が継承されているジャニス。
これまでもベット・ミドラー主演の『ローズ』のように、彼女をモデルにした作品や死後直後に制作された『ジャニス』といった作品などいくつか存在したが、本ドキュメンタリーは、当時のバンドメンバーや友人、恋人、家族といった「素顔のジャニス」を知る人たちの生の声で構成されており、遺族からの協力のもと、プライベートな手紙など当時明かされなかった貴重な内容も数多く含まれている。
作品には最初に彼女が所属したバンド、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーのメンバーのサム・アンドリュー、ピーター・アルビン、デイヴ・ゲッツやボブ・ウィアー(グレイトフル・デッド)、カントリー・ジョー・マクドナルド、クリス・クリストファーソンのインタビュー出演に加え、キャス・エリオット、ジョン・レノン、ヨーコ・オノ、ジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)、ジミ・ヘンドリックス、オーティス・レディング、ザ・フーなどの当時の映像なども含まれ、さらにピンク、ジュリエット・ルイス、メリッサ・エスリッジなどの現役の女性シンガーたちもジャニスからの影響や魅力を語る。
本作を手がけたのは神父による児童性的虐待というダークサイドを暴いた衝撃的なドキュメンタリー作品『フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~』のエイミー・バーグ監督。メンフィスで起きたヘビメタルファンの殺人冤罪事件の裏側を描く『ウエスト・オブ・メンフィス 自由への闘い』など社会派作品を手がけてきた監督としても知られる。
さらに制作には『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』といった経済社会から、ハンター・S・トンプソン、ランス・アームストロング、ジェームス・ブラウン、スティーヴ・ジョブズなど様々な分野の自分ドキュメンタリー作品でも知られるアレックス・ギブニー。
ドキュメンタリー作品の巨匠二人により描かれるジャニス・ジョプリンは見応えのある内容になりそうだ。
■参照リンク
『ジャニス:リトルガール・ブルー』公式facebook
記事提供:AOL News