ミュージックビジネスの世界で、趣味を実益にしてきたジャック・ホワイト。最も有名なのは、現在のアナログレコードのブームの切っ掛けとなった自身のレーベル、サードマンレコードだが、ジャックが完全に趣味で始めたブルーズの名盤再発や限定シングル発売といった、マニア向けのリリースやデトロイトに作ったスタジオ、またイベントスペースや、レコード店での昔のインスタント録音を再現した電話ボックス型録音機など、どれも「ありあまる愛」に溢れたものばかりだ。
そんなジャック・ホワイトだが、次にその愛の矛先を向けたのは大好きな野球のビジネス。しかもバットを扱うスポーツ用品だというから驚きだ。
以前、大好きなデトロイト・タイガースのユニフォーム姿が、野球カードのレアアイテムとして封入されたこともある大の野球ファンであるジャックだが、そのタイガースの二塁手、イアン・キンスラーと共に、「Warstic」というバットメーカーの出資パートナーになったという。
「Warstic」を立ち上げたのは、元マイナーリーグでもプレイ経験のあるベン・ジェンキンス氏。新たな木製と金属製バットを開発し、デザイン面にもこだわりを見せたもの。ユーザーには、大活躍中のトロント・ブルージェイズのスラッガー、ジョシュ・ドナルドソンといったニックネームも名をつらねている。
ジャック・ホワイトは「(僕の求めていた)デザインへの愛情がWarsticを見つけてくれた。ベン・ジェンキンスはシンプルで厳格で、このメーカーが何をやらんとしているかを物語っている。野球のバットや道具で感動することなんて滅多にないことだけど、選手たちが目標を達成するために使う武器には美しさと性能という、審美的なアイディアを追求する余地がまだあると思う」とコメント。スポーツの世界、特に野球の道具にデザイン性と機能両面を探求するという新しいコンセプトが、ジャックにとって“いかに魅力的か”という持論を延々と明かしている。
Warstic Bat Co.さん(@warsticbaseball)が投稿した写真 –
記事提供:AOL News