第88回アカデミー賞®で「長編ドキュメンタリー賞」を獲得した『AMY エイミー』が7月に日本でも公開される。
『AMY』とは、2011年に27歳で逝去したエイミー・ワインハウスの生涯および、8年間というアーティストとしての短すぎるキャリアを追ったドキュメンタリー作品だ。
アカデミー賞の受賞のスピーチで、この作品を手がけたアシフ・カパディア監督は「この映画を製作するにあたり、誰もがこの作品を信じてくれました。エイミーがどんな曲を作り、実際はどんな人だったのか、どれだけ美しく、楽しくて、機知に富んだ特別なアーティストで、大切にしなければならない存在だったのか、その真実の姿を描きました。」と語ったとおり、本作では音楽的功績や生前メディアを賑わせたゴシップ的な部分よりも、家族や恋人と過ごす貴重なプライベート映像や、彼女と仕事などで多くの時間を過ごした人々から直に語られる証言などをもとに、彼女の真の姿を描いている。
死後5年が経過し、一定の評価と共に破天荒と言われ続けた人生に対する検証がなされた今。このドキュメンタリーはエイミーの目線に近い視点、そして近い視点に潜り込むことにより、当時の執拗ともいえるメディアからの注目、世界的な成功とのトレードオフというには余りにも悲劇的な、アルコールや薬物依存症や離婚といった生活の破綻などの背景がリアルに描かれている。
初公開の曲も含む劇中の音楽も大注目だ。すでに本国ではリリースされている『Amy』オリジナルサウンドトラックには、数々のヒット曲のライヴヴァージョンや、公式では初のなるカヴァーや別テイクなどを収録している。
その内容は「Stronger Than Me」「In My Bed」「Rehab」「What Is It About Men」「Back To Black」や「Moon River」や、伝説的なソウルシンガー、ダニー・ハサウェイの「We’re Still Friends」のカヴァーなど、さらには未完となった3rdアルバムの制作途中に残された歌詞やトラック「Detachment」「You Always Hurt The Ones You Love」などが映画のスコアとして蘇っている。
「AMY」予告
Stronger Than Me
In My Bed
Rehab
Back To Black
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記事提供:AOL News