GWに東京国際フォーラムで上演される映画「ハリー・ポッター™」シリーズのシネマ・コンサートの魅力や見どころを俳優の石丸幹二が語る。
シネマ・コンサートとは、セリフや効果音はそのままに、巨大スクリーンに映画本編を上映しながら劇伴音楽パートのみをオーケストラが生演奏するエンターテイメント。シネマ・コンサートのアンバサダーを務める石丸幹二が、映画でもない、コンサートでもない唯一無比のシネマ・コンサートについて、こう語る。
『映画館では音楽はスピーカーから流れてきますが、シネマ・コンサートでは、巨大なスクリーンの下でオーケストラが生演奏するんです!目はスクリーンに耳は奏者に釘付け、という“シネマ・コンサート”ならではの面白さです』。
石丸流のシネマ・コンサートの楽しみ方もあるという。
『指揮者がタクトを振り下ろすと、音楽がホール全体に響き渡る。耳なじみのあるテーマ曲では、どんな楽器がどの部分を演奏しているのかが一目瞭然。映画館では味わえない新鮮な体験で、僕はそういうのにワクワクするんです』。
サイレント映画が登場した20世紀初頭の映画上映は音楽もオーケストラが生演奏していた。“シネマ・コンサート”は、そんな映画創世記の頃を彷彿させる贅沢な空間だ。
かつて昭和の時代にはロードショー公開される大作映画は巨大なスクリーンで上映されていた。本コンサートでは、東京国際フォーラムの舞台いっぱいに広がる大きなスクリーンが設置され、その頃の映画体験を思い起こさせてくれる。石丸幹二も、そんな佳き時代の映画を見ていた世代だ。
『舞台上いっぱいに広がる630インチの巨大スクリーン。その大きさに見合った迫力の音楽が聴けるんです!クラシックのコンサートのように、途中にインターミッションが入りますし、上映後、お客さんがスタンディング・オベーションを送ったりもする。この感覚っていうのが、ちょっと癖になります。皆さんにも是非、体験してほしいですね』とシネマ・コンサートならではの魅力を話す。
石丸幹二は今夏、上演が始まる舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にハリー・ポッター役で出演する(石丸は8月公演から参加)。「ハリー・ポッターと死の秘宝」から19年後を描いた、世界で数々の演劇賞を受賞した舞台の日本オリジナル・キャスト版だ。オーディションにあたって石丸は映画全作品を改めて見返し、原作本も読んで、空白の19年間を自分なりに想像して臨んだという。それゆえ、ハリー・ポッター・シリーズへの想いはひとしお。ジョン・ウィリアムズのテーマ音楽にも大いに感銘を受けた。
『初めてハリー・ポッターの世界に触れたのは、映画第一作の"ハリー・ポッターと賢者の石"。楽しくて、子供時代に抱いていた冒険心を思い出しました。子供たちは、自分も魔法学校に入れるのではと錯覚してしまうんじゃないかな。そんなふうに堪能できるのも、ジョン・ウィリアムズ作曲の素晴らしい音楽の功績が大きいと思うんです。彼は魔法の世界を音楽で個性的に描いていて、オーケストラの厚い音がその世界観をさらに壮大なものにしている。生身の人間が演奏しているので、独特のうねりやムーブメントが生まれていて、僕の心にも突き刺さってきました。オーケストラの楽器って何百年も前から存在しているのに、そこから立ち上る音は、いつの時代になっても新しい音楽として受け入れられる。これは演劇やミュージカルにも通じますが、いい音楽というのは鑑賞後に、観客が口ずさみながら帰路につけるんです。ジョン・ウィリアムズの音楽は、まさしくそう。これがハリー・ポッター・シネマコンサートの最大の魅力だと思います」と音楽の素晴らしさを称える。
映画「ハリー・ポッター™」シリーズ初期4作品の“シネマ・コンサート”はGWに東京国際フォーラムにて上演。演奏は国内屈指の名門、東京フィルハーモニー交響楽団。指揮は、栗田博文が担う。チケットは各公演分に加え、4作品通し券、2作品セット券も用意されている。チケットの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。