映画「鉄道員(ぽっぽや)」のシネマ・コンサートが、いよいよ今週2月12日(土)に東京渋谷・Bunkamura オーチャードホールにて初開催される。
「鉄道員(ぽっぽや)」は浅田次郎の同名タイトルの短編小説を降旗康男・監督、高倉健・主演で映画化され1999年6月に劇場公開された作品。同年公開された邦画作品の興行収入ランキング3位の大ヒットを記録した。シネマ・コンサートとは、名作映画のセリフや効果音はそのままに音楽パートを生演奏するという、映画をライブ感覚で楽しむ新しいエンターテインメント。「鉄道員(ぽっぽや)シネマ・コンサート」では国吉良一が書いた美しい劇伴音楽をシネマ・コンサート界のマエストロ、栗田博文のタクトのもと、名門オケの東京フィルハーモニー交響楽団が奏でる。
本公演を前に、「鉄道員(ぽっぽや)」の映像を撮影した映画監督・キャメラマンの木村大作と、本公演にて主題歌を歌唱する坂本美雨が、当時のエピソードやシネマ・コンサートの魅力などを語ったインタビューが公式サイトに公開された。
以下、一部抜粋
木村大作
雪、波、風、雨……健さんは自分がどこに似合うのかがよく分かっている人だった。怒涛逆巻く海に臨んで雪が降っているような厳しいところに連れて行くと、『いいねえ』と言っていた。厳しい自然の中に自分が立つことで心情が出るかどうか。だから台詞は言う必要がないと思う。
この映画にふさわしい駅を見つけないといけないと、ようやく借りられた2トントラックで、北海道を一週間探し回った。駅舎からホームに出るのに連絡階段があって、ここを人が歩いている姿を見たとき、『こんなのは見たことがない。これだ』と直感しました。
坂本美雨
名作ですから、昔見た方も、音楽の臨場感を味わいながら、もう一度見ていただきたいし、また、私のように、公開時とは違うライフステージに立っているという方も多いと思うので、違った刺さり方をするのではないかな、と思います。世代を超えて親子で来ていただいてもうれしいですしね。」 「(『鉄道員』は、)これまで何度かライブで歌っていますが、オーケストラでは初めてです。1つのコンサートの中で、一曲だけ出てくるという演出面でみても、普通のライブとは違うので、肩に力が入ってしまわないよう、なるべくリラックスして歌いたいと思います。
自分の歌が主役という気持ちはないのですが、映像と生の音が内化した芸術世界に、2時間たっぷりと旅をすることができる空間だと思うので、その没入感を楽しんでいただきたいです。映画を見て抱くものは、ひとりひとりそれぞれあると思うのですが、その透き通った気持ちを大事に持って帰っていただけるようなエンディングにしたいです。でも、どうしましょう。自分が泣かないように、当日、私は映画は見ない方がいいかもしれません。見てしまうと、もう歌えなくなるから、見ないことにしますね。
インタビュー全文は本コンサートのオフィシャルサイトにて掲載、ぜひチェックしよう。
なお本公演のチケットは、2月9日(水)10:00〜ローソンチケットにて当日引換券の受付がスタート。
会場での当日券販売は2月12日(土)16:00より会場窓口にて。
大スクリーンでの映画全編上映×オーケストラ生演奏による音楽”でお届けする新たなスタイルのコンサートが「シネマ・コンサート(シネオケ®)」。音声やセリフ、効果音はそのままに、劇中に流れる音楽パートをオーケストラが大スクリーンでの映画全編上映に合わせて生演奏する、映画をライブ感覚で体感できる最も贅沢な映画鑑賞スタイル。映像・音楽の迫力は、臨場感を増幅させ、記憶に残る名シーン・登場人物の心理模様までもがより鮮やかに響いてきます。大迫力の映像と音楽が新たな感動体験を呼ぶと公演を重ねるごとに多くのファンを築いています。ヨーロッパやアメリカで人気を博し、日本では『ゴッドファーザー』『ティファニーで朝食を』『インディ・ジョーンズ』『タイタニック』『ハリー・ポッター シリーズ』『スター・ウォーズ シリーズ』『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ルパン三世 カリオストロの城』『劇場版 銀河鉄道999』『八甲田山』『砂の器』など、珠玉の名作が上演されてきました。