グリーン・デイが10月に最新アルバム『レヴォリューション・レディオ』を発表する。
本作は、間近に控えるアメリカ大統領選を狙い撃ちした大胆なメッセージや、近年の音楽を取り巻くシステムへの不満など、彼らの今伝えたいメッセージを盛り込んだ作品になるという。
アメリカのローリングストーン誌へのインタビューで、ビリー・ジョー・アームストロングは「近年相次いでいる銃乱射事件、大統領選挙を巡る情報操作、自己陶酔的なソーシャルメディア」と言った社会的な問題などがテーマと言及。特に共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏についてはイギリスのケラング!誌でも、反トランプを明言しておりアドルフ・ヒトラーと比較し彼の姿勢を批判している。
アームストロングは、「問題は誰がトランプを支持者なのか?ということ。最悪なのは、彼を支持する、貧しい労働者階級の人たちにとってトランプ支持は、何の助けにはならないということだ。彼らが世の中に腹を立て、トランプがその怒りを食い物にしているに過ぎない」と語っている。
グリーン・デイが時の政治体制に物申したのは今回が初めてではない。
2004年の大ヒット作『アメリカン・イディオット』では当時のジョージWブッシュ政権への敵対心を前面に出した。反戦メッセージを戦地に赴く若者の視点から描いたアルバムは、彼らのキャリアの中でも最も評価され、後にブロードウェイ・ミュージカルにもなった。
先日、アルバムのリードトラックとなる「Bang Bang」のリリックビデオが公開されたが、銃を撃つ音をタイトルにした通り、アメリカ国内で相次いでいる銃乱射事件を犯人の視点から描いたという問題作だ。
銃乱射事件の犯人たちが何を考えているか?という思考を捉えながら、ソーシャルメディアでその犯罪や暴挙の数々がSNSで映像配信されるという歪んだ世の中を歌っている。
dear friends! green day is putting out a new single called “BANG BANG” August 11. stay tuned for more details.. pic.twitter.com/AuD0Ly3it9
— Billie Joe Armstrong (@BJAofficial) 2016年8月1日
記事提供:AOL News