レイニ 1st album「Act. 0」スペシャルライヴイベント
2026年1月24日(土)渋谷PLEASURE PLEASURE
さぁ、新たなドラマの始まりだ。2026年1月24日、渋谷PLEASURE PLEASURE、レイニのファーストアルバム『Act.0』リリースを記念するスペシャルライブ。俳優としてキャリアを重ねながら、シンガーソングライターとしての自己表現を追求してきた、1年間の集大成を見せる場所。客席は満員、舞台は整った。
バンドが演奏を始め、誰もがステージを見つめる中、いきなり一階席のど真ん中に現れて大歓声を浴びる。驚きの演出で観客のハートをがっちりつかみ、ゆっくりとステージに上がる。曲は「無口な涙」。180センチの長身を青みがかったソフトスーツで包み、バラードを歌う姿に華がある。音源よりはるかにエモーショナルな歌い方だ。
「こんばんは、レイニです。今日は1日、よろしくお願いします」
曲調ががらりと変わり、「Flower」から「ナイトサーカス」へ。4人編成のバンドが奏でるファンキー&ダンサブルなグルーヴに乗り、軽くステップを踏みながらのびのび歌う。手を胸に当てる、指先を天にかざす、顔を横に向ける、観客に視線を投げる。ちょっとした動きに役者らしい品を感じる、なんとも魅力的なパフォーマンス。
「今日という日を、ものすごく楽しみにしていました。みんなの前で歌えることが本当に幸せです。みんなにも幸せになってもらうために、今僕が得ている幸せを、提供できたらと思います」
自ら弾くアコースティックギターをきっかけに、「アコガレ」はスローでメロウな曲調でしっとりと。続いてテレビドラマ『愛の、がっこう。』主題歌でおなじみ、「Spiral feat.Yura」のイントロと共にYuraが登場すると、観客は大喜び。二人で人前で歌うのは初めてだそうだが、ドラマチックなバラードを盛り上げる、息の合ったデュエットはまるで長年のパートナー。「実は緊張してます」とYura、「僕は全然緊張してない。楽しい」とレイニ。歌った後のトークも楽しく、ステージと客席をあたたかい空気が包み込む。
「今はこんなに元気ですけど、元々はこんな人間じゃなかったんです。暗かったし、つらいこともあったし、それが最初に出したインディーズの曲に映し出されています。この1年でみんなと出会って、僕のチームと出会って、本当に楽しくやらせていただいて、みんなから幸せをたくさんいただきました」
僕は幸せ者ですと、かみしめるように語る言葉に思いがこもる。後半戦、盛り上がる準備はできてますか!と、ちょっぴり照れながら煽る笑顔に喜びが溢れる。アルバムの中でも最もホットでハッピーな「I’m in love」から「ラストレター」へ、ペンライトを振ったり踊ったり、観客の後押しを得てぐんぐん飛ばす。シンプルなステージ上には何の仕掛けもない。だからこそ歌と表情と身体の豊かな魅力が、ダイレクトに届いてくる。
ステージの前の端っこにちょこんと座り、一人語りのように歌う「CALLING」。そして荘重なピアノバラード「夜のカケラ」。メジャーデビュー以前の2曲、「暗かったし、つらいこともあった」時代の名残りの曲を歌う、美しいファルセットの響きの裏側に、拭い去れない悲しみが潜む。レイニの歌声の奥底にはいつも、悲しみと優しさがある気がする。「誰かぼくをみつけて」と、最後の一行を歌い終えた後に、「見つけてくれてありがとうございます」と一言。まるで上質な一人芝居を見ているような、胸にしみ入る名場面。
「これはアルストロメリアというオレンジ色の花です。花言葉は友情や未来への憧れで、アルバムには「無口な涙」から「アルストロメリア」へ、青からオレンジへ向かって、新しい未来へ向かっていく意味を込めています」
メンバー紹介を終えると、残すは1曲。ステージ中央に置かれた花瓶の花の説明が、そのままアルバムのテーマと、レイニのデビューからの1年間の成長と重なり合う。「アコガレ」で弾いたギターは青いボディだったが、この「アルストロメリア」で弾くのは赤みがかった色のギター。歌に自分を託して、ロックバラードを力強く歌い上げる姿が凛々しい。メンバー全員参加のコーラスが頼もしい。希望に満ちたフィナーレだ。
「気づいた方もいると思いますが、今日はアルバム再現ライブでした。アルバムの曲順には意味があるので、その通りにやらせていただきました」
アンコールでは、まずは嬉しいお知らせ。7月25日、渋谷CLUB QUATTROにて、「1st.ワンマンライブ“Summer of‘26”」の開催が決定。ゼロの次は1、レイニの歩みは着実に前進している。そして、セットリストがアルバムの曲順通りということは、アンコールはボーナストラック。再びYuraを呼び込み、「Spiral feat.Yura(English ver.)」を歌う、英語が堪能な二人によるJ-POP離れしたデュエットがかっこいい。歌う前に「つい日本語が出てきちゃう」と言っていたレイニ、途中でわざと日本語で歌ってYuraを苦笑させたり、いたずら好きの素顔が可愛い。
最後はバンドメンバー4人と共に、満員のスタンディングオベーションに応えて、およそ70分のライブは大成功のハッピーエンド。また夏に会いましょう!と、手を振る笑顔がすがすがしい。アクターの表現力、アーティストの歌唱力、そして素顔の人間力。未完の大器がその大きな可能性をしっかり示す、堂々たる初めの一歩だった。
SET LIST
01. 無口な涙
02. Flower
03. ナイトサーカス
04. アコガレ
05. Spiral feat.Yura
06. I’m in love
07. ラストレター
08. CALLING
09. 夜のカケラ
10. アルストロメリア
ENCORE
11.Spiral feat.Yura(Eng ver.)

















