ぷよぷよeスポーツ「くまちょむ杯」vol.1
2023年3月22日(水)GG Shibuya mobile esports cafe&bar
2023年3月22日(水)、ぷよぷよeスポーツ「くまちょむ杯 vol.1」が渋谷PARCO 6FにあるGG Shibuya mobile esports cafe&barで開催された。
ちなみに筆者のぷよぷよ歴は、小学生の頃に「ぷよぷよ通」をひたすらCPU相手に1人で遊んでいた程度。eスポーツの知識はTVで報道されている程度の薄いもの。
そんなど素人の目線で、本イベントの模様を誠心誠意お伝えしたい。
会場に着いて周囲を見回すと、会場にいる人々の目線は画面に釘付け。すでに「ぷよぷよ!ノボランカー」大会がスタートしており、各々順番を待ちつつ他のプライヤーのノボランカーをリアルタイムで悲喜こもごも見守っている。
「ぷよぷよ!ノボランカー」とは、Wii版「ぷよぷよ!Puyopuyo 15th anniversary」に実装されている隠しモードのことで、筆者はこの日初めて出会ったゲームなのだが、画面を見始めるとこれがもう目を離せない。
Wiiリモコンを横もちで左右に傾けて、「ぷよ」がジャンプする方向を操作するだけと操作はいたって簡単。ひたすら上に上っていくというルールもシンプルで分かり易い。
しかしこの直感的に操作できるがゆえに、リモコンの傾き加減が難しい!
傾けすぎれば飛びすぎて、うまく着地できずに落下。飛ばなさすぎても次の段に届かず落下。
果てには、1度踏むと壊れる赤いブロックが出てきて焦る焦る…。
そのスリルに自分がプレイしているわけでもないのに、気付けば画面を見ながら一喜一憂しながら祈り始める筆者。
見守っている皆がそうだったようで、感嘆の声が会場内を飛び交って一種のグルーヴ感が生まれていた。
全選手のプレイを見守り、優勝選手の表彰。
この時点で人のゲームプレイを見て楽しむというのが、なんとなく分かってきた気がする。見ているだけでドキドキハラハラと、感情がジェットコースターのように動くので、何だか心地良い疲労感…。
今夜はよく寝れるな、なんて思っていたが、「くまちょむ杯」はここで終わらない。
そう、この後に「ぷよぷよeスポーツ」大会があるのだ!
各テーブルに2名ずつ選手が呼ばれ、準備ができ次第ゲームが開始される。
驚くべきは参戦者の幅広さ。eスポーツというと大人が多いイメージを持っていたのだが、大人も子供も男女も関係なく本気の試合。
試合が始まると、あちらこちらから連鎖連鎖の音。え、連鎖ってこんな短時間で起きるものなの?と驚いている間に試合がどんどん進んでいく。
「ぷよ」が動くスピードの速さに脳内処理が追いつかずあたふたしていると、くまちょむ氏の実況解説のおかげで戦況がわかり始める。(試合中の解説の有り難さが身に染みる…)
相殺※1システムがあるので、“素早く攻撃する”より“大きな連鎖を作る”が重要な「ぷよぷよ通」だけあって、選手は連鎖狙いの組み上げをガンガン行う。
筆者が遊んでいた時は、何となく積んで三連鎖くらい繋がったらラッキーくらいのノリだったのだが、各々プレイヤー達は数手先(いや、もっと先なのだろうか?)を見据えて「ぷよ」を積み上げているようだ。
※1…相手から送られる予定のおじゃまぷよを、自分の攻撃によって打ち消すことができるのだ!
上記のように一見優勢に見えていても、相殺が間に合えば戦況はわからない!
そして連鎖が決まると、なんと気持ちいいことか…。
連鎖応酬の後、軍配が上がり会場内は暖かい拍手に包まれる。
画面を見ると『最大れんさ数 13』の文字。す、凄すぎる…!
大会が終わると空いたテーブルで「ぷよぷよ」をする人、歓談する人、食事をする人と皆思い思いの過ごし方をしていた。
その様子に職業も年齢も性別も関係なく、色んな壁を超えて誰もが参加できるeスポーツの可能性を感じて勝手に胸が躍ってしまう。
いい大人になった筆者でも、今から始めてこの輪の中に入れるかもしれない!
いや、入りたい…そして、自分もいっぱい連鎖をキメてみたい…。
そんな衝動がこの数時間のうちに湧き上がってくるのだから不思議だ。
こども同士で対戦する単なるテレビゲームだったものが今や老若男女問わず夢中になるプロスポーツ競技だ。世界中のプレイ人口、観客、視聴者人口は増加傾向であるeスポーツを今後もぜひとも注目していきたい!