昨年12月7日にオリジナルアルバムとしては7年ぶりとなる独立1発目のニューアルバム『BIG SUNSHINE』をリリースした中島卓偉。
そのニューアルバム『BIG SUNSHINE』を引っ提げて行う全国ツアー『VIVA LA BIG SUNSHINE TOUR』の初日となった福岡・Drum Be-1の様子を最速でレポートする。
ライブの開演を控えたDrum Be-1の場内は、賑やかな空気に包まれていた。ワンマンライブとしては7年ぶりに凱旋公演が行われるとあり、ライブ仲間との久しぶりの再会を喜ぶ姿などがあちこちで見受けられ、気持ちが高まっていることがひしひしと伝わってきた。
開演5分前には、コロナ禍前では当たり前であった「卓偉コール」がDrum Be-1にも鳴り響き、開演を待ち侘びる。
「卓偉コール」が最高潮に達した時、場内に流れていたBGMのボリュームが上がり、ステージにはサポートメンバーのSHINGO (Dr)・NAOKI(Ba)・you(Gt)、そして主役の中島卓偉が登場し、ニューアルバムのタイトルでもある『BIG SUNSHINE』で幕を開けた。
「UP TO DATE」、「ROCKKIN’PROPOSE」を続けて聴かせると、ポップでロックンロールな楽曲「ギャンブルーレット」では、ステージを縦横無尽に動き回り、オーディエンスも卓偉に負けないほどの歓声も相まって、Drum Be-1の場内はのっけから一体と化した。その後は「きみの住む街へ」や「BAD REPUTATION」といったニューアルバム『BIG SUNSHINE』収録曲が相次いで披露された。
幅広い楽曲で様々な感情を突いてくる流れは絶妙で、曲が進むにつれてより深く惹き込まれずにいられない。それぞれの楽曲を鮮やかに表現する歌声はもちろん、バックバンドの演奏力の高さも含めて、どの楽曲もライブとしての完成度の高さを実感させられた。
凄さを見せつけて圧倒するスタイルでも成立するアーティストでいながら、オーディエンスと一緒に作るライブを身上としている中島卓偉は、本当に魅力的な存在だ。
新旧の楽曲を織り交ぜながら、中島卓偉のライブでは欠かせない「Calling You」や、「イノヴェイター」など全17曲を披露して、ツアー初日の幕は閉じた。
ツアーは始まったばかり。明日はまた違ったセットリストで挑むステージとなる中島卓偉。このツアーは来月16日のElectric LadyLand(愛知)まで全6都市を周る。ぜひ中島卓偉のライブを体感してほしい。