──そして2025年、去年の年末がZepp Shinjuku(TOKYO)。あれが今のところ、ワンマンでは一番でかいハコですか。どうでしたか。
まおワンマンでやるZeppは初めてで、人がどのぐらいいるんだろうとか、ドキドキと不安が混じりながら、SEが流れてバッて出た時のあの景色はマジで忘れられない。素敵な景色を見れたなってすごく思って、自分的にも楽しくできたし。
ワキタまお、めっちゃ緊張してなかった?
まおしてた。足も手もふるふるだった。
葉弥アイコンタクトしたまおの目が、か弱すぎて。
まお違うとこ見てた(笑)。でも曲が始まってから安心感というか、みんなのノリを感じた時、「あ、いつもの感じだ」ってちょっと落ち着きはしました。
ワキタちゃくらのお客さんは、一緒に育っていったり、一緒に年を取るっていうスタンスがすごいあるので。我々がZeppに立つってなって、前のほうにいるお客さんたちは長いことちゃくらを見てくれてる人が多かったので、「大丈夫だよね!?」みたいな感じがお客さんからもすごい伝わって「頑張れ!」みたいな、「一緒にZeppに来たぞ」みたいな感情はすごいあったと思いますね。
──そういうファンは一生ものですよ。絶対に離しちゃダメ。
ワキタ濃いんですよね、ちゃくらのお客さんは。
サクラ私たちのライブを一回も欠かさなかったお客さんが一人だけいるんですけど、Zepp Shinjuku(TOKYO)で「海月」をやった時に、その人がすっごい泣いてたんですよ。私たちの姿を見て涙を流してくれてるっていうのがわかって、それを見て、今までの3年間ぐらいが頭の中をよぎりました。すごい感動というか、感慨深かったです。
ワキタれこそ2年目とか、まおがギターソロで音が止まっちゃって弾けなくなって、終わったあとの物販で4人で立って「すいませんでした…」とか言ってたんですよ。
サクラそしてお客さんに慰められる。
ワキタその人たちが離れてないのがちゃくらの強みというか、初ライブからのお客さんがけっこう多いんですよね。それがどんどん母数が増えていってるみたいな。
──なんなんだろう。何がみんなをちゃくらにハマらせているのか。
ワキタ等身大すぎるんじゃないですか、私たちが。
サクラ馬鹿真面目だよね。
まお人間味があるから共感しやすいというか。
ワキタお客さんとのコミュニケーションを、ライブ中に一緒にやってる感じはすごい強いと思います。ちゃくらのお客さんは、ちょっと気が弱かったり、繊細だったりする子が多い中で、自分たちもすごくそういう人間だから、歌詞が何か共感に繋がったり、居場所って思ってくれてるんじゃないかなと思います。深いよね、ちゃくらのお客さんって。
サクラ愛が深いんですよ。
──そして次のツアーが9月からスタート。その名も『ちゃくら TOUR 2026 GIRLS BAND NEVER DIE vol.1』。
サクラ今までで一番多く回りますね。
ワキタ岡山とか、初めて行くんですよね。あと長野。
──凱旋じゃないですか。
サクラこの日はやっちゃってください。
ワキタいやー、でも地元の学生時代の自分がコンプレックスというか、あんまりいい思い出じゃないというか、だからバンドをやってるっていうのもあるんですけど、そういう気持ちを曲にしたこともあって、お客さんも知ってる人は知ってたりとかしてて。そんな自分が長野でワンマンやるっていうことに対して、同じぐらい喜んでくれたお客さんたちが嬉しかったですね。
まお東京の子もさ、「長野はルルが地元だから」って、行こうみたいに決めてる子多くない?
サクラ多い。
──ツアーで楽しみなことは?
まお初めて行くところは普通に楽しみです。アルバムが出たことで曲も増えたし、ライブ自体もどんな感じになるのか、自分たちですら予想できていないところがあるから、お客さんがどういう反応してくれるのかなっていう楽しみもありますし、地方にこれだけ行けるので、美味しいご飯はいっぱい食べたいなと思ってます。
サクラ私が楽しみだなって思うのは、名古屋のクアトロ。名古屋に行くたびに愛してもらってるなっていうのをひしひしと感じてて、その上で挑戦するクアトロなので、絶対埋めたいですし、すごい楽しみですね。お客さんと一緒にライブするのが。
ワキタ初日の札幌近松は、最近できたライブハウスで、こけら落としでちゃくらの企画で2DAYSやらせてもらってて、また行けるのが楽しみです。
サクラそして最後の、地元長野(11月28日)からの、ホームの下北沢Daisy Bar(29日)からの、渋谷O-EAST(12月3日ファイナル)っていう流れが、ちゃくららしくて。
ワキタ「未春」っていう曲があって、長野の曲なんですけど、歌詞の中にバスで上京するっていう情景があって、そこから下北沢Daisy Barに行き、「まるで駄目な女子高生はバンドマンになった」っていう曲のストーリーが生まれるんです。
──そう考えるとこの流れはエモい。
葉弥アルバムの制作を通して、もちろん歌もそうだし、3人の楽器の技量というか、やってることの難しさが一気に上がったなっていうのがあって。それをこのツアーで、新曲たちをやって、完走した時に、自分にすごい自信がつくだろうなっていうワクワクはすごいあって。それを生の音でしっかり叩けた時は、もう自分は何でもできるんじゃないかって思えると思います。
ワキタ素晴らしい(拍手)!
──このツアーをやり切ると、今年はライブ何本ぐらいになるんだろう。
ワキタ何本だろう? 去年よりははるかに多いと思います。去年は絞ってたんですよね。しかも、「もうちょっと落ち着いたほうがいいんじゃないか」とか、「綺麗であるべきだ」とか。
サクラ余計に背負うものがあったというか。
ワキタ「ちゃんと歌いましょう、ちゃんと演奏しましょう」みたいな気持ちの1年間を過ごしてて、けどやっぱ、ちゃくらの初期衝動はそれじゃ表現できないよってなって。Zepp Shinjuku(TOKYO)でメジャーを発表したぐらいのタイミングから、自分たちの楽しいライブがお客さんにとっても楽しいライブで、自分たちが楽しそうじゃないとお客さんも楽しくないってことに改めて気づいて、そこからライブがすごい楽しくなって。今年の3月に渋谷クアトロでワンマンをやったんですけど、それが本当に良くて、お客さんも相まってすごくいい日になって、「これだよ、やっぱりちゃくらの魅力は!」みたいな、そこらへんからライブをもっとやりたくなって、例えばまだやったことない先輩とツーマンしてみたいよねとか、色々出てくるようになって、今年はすごく意味のあるライブがたくさん増えたような気がしますね。
──毎年着実に進化してる。
ワキタ自分たちが猪突猛進すぎて、目先にいるバンドとかにすごい影響されちゃうんですよ。それで、去年おととしとかは「笑っちゃいけない」みたいな。
サクラ突き詰めすぎた(笑)。クールに行こうとした結果、「笑っちゃいけない」みたいな。
ワキタ「愛嬌を振りまかない」みたいな。
葉弥なんなら泣いてる時のほうが多いみたいな。
ワキタみたいな時期もあって、それを全部乗り越えた上で、今すごい自由にやらせてもらってます。
まお解放されて気づいたよね。「あれって苦しかったんだ」「無理してたんだ」って。
ワキタそれをクアトロで気づけた後に、インディーズ最後に下北沢で5日間連続でやった時とか、もう最高で、そこで地固めした感じはあるよね。「そうだよ、うちらはこういう感じだよ!」って。
──そしてメジャーデビューして今に至る。めっちゃいい流れじゃないですか。今が一番解き放たれてる。
サクラ解き放たれてます。
ワキタ背負うものなし。
──ユニバーサル シグマの未来は背負ってほしいけれど。
ワキタユニバーサルさんにとって、ちゃくらみたいなバンドがいいのか否かっていうのは気になるよね。本当に好きにやらせてもらってるんで。例えばワンマンのチケットを「結成日に合わせて617円にしてほしい」とか言って、「よろしくお願いします!」とか言って。
サクラすごい無理言ってる自覚はあるんですよ。今やりたいことをやりたいのが強すぎて、スタッフさんはたぶんすごい苦労されてると思います(笑)。でも自分たちがやってることを楽しめてないと、お客さんも楽しいわけないなっていうことに気づけたので。
ワキタ自分たちにとって、「これヤバくない?面白そうじゃない?」みたいなものをずっと選んでいきたいなって思ってます。
サクラやっとそう思えましたね。色々経て。







