パンデミックの大変な状況下で行われたライブでしたので、終演後、色々な事を考えました。その時出た結論は、「極力、通常の状態でコンサートができる状況になるまでは焦らず耐えしのぎ、時を待つ」という事でした。
≫ 【ライブレポート】DAITAが停滞した世の中をGUITAR一本で斬り開く!ワンマンライブ「COUNTER ROCKETS」をレポート!
今までより楽曲制作に多くの時間を費やせるようになり、学びの時間も増えたので、プラス思考でレコーディングに取り組めたと思います。
テーマは、一番リスペクトして、憧れていたバンドであるRUSHのドラマー、ニール・パート(故人)のドラム・サウンド、クラシック・サウンド、そして唯一無二の“D-ROCK”サウンド の3つの融合です。
長い期間、手塩にかけ温めてきた楽曲たちを散りばめたアルバムなので、自信作であると思っていましたが、歌がない作品において、AmazonのおすすめランキングHR/HM部門で1位を獲得したことには驚きました。自分が紡ぎ出す“ギター・インストゥルメンタルの世界”を今後も世の中に伝え広げていける可能性を感じる出来事でしたので、とても嬉しかったです。
タッピング奏法のみで、最初から最後までノンストップで駆け抜けるスリリングな楽曲を作ってみたかったので、今回、初めてチャレンジしました。世界的に見ても、かなり斬新なアプローチの楽曲だと思います。ワイルドなリズム・サウンドに、ギターならではの音階、旋律、クラシカルな要素も交え、一音づつ丁寧に組み上げていく作業でした。エレクトリック・ギターの持つ、独特な音色の素晴らしさを感じてもらえたら嬉しいです。
楽曲制作面では、リズムとメロディの組み合わせの面白さを常に意識しています。プレイ面ではメロディは歌のパートと捉えエモーショナルに、トリッキーなフレーズやインパクトあるフレーズは、楽曲アレンジの中において自然な流れで聴かせる工夫を心がけています。
日々レコーディングのスキルが進化、向上していく中で、より良いサウンド・アプローチで楽曲をイメージに近いかたちで構築できればと思い再チャレンジしました。自分のアルバムに収録するにあたり、新しいアイディアやフィーリングを新鮮な感覚で再注入できた事で作品としての完成度がさらに上がり、個人的には大変満足しています。
言葉がない音の世界ですが、言葉や感情、様々な情景が浮かんでくる不思議な世界。聴いた人々それぞれが思い描くイメージのまま、楽曲とシンクロできる世界。その世界を共有できる事が、大きな魅力だと感じています。
“言葉を凌駕する音の世界”を、より高次元で極めていく事が『生涯の目標』です。
新作の楽曲を演奏する上での化学反応を求めた結果、新しいメンバーも加わって、よりシンプルな3ピース編成ですが、自分が細部まで把握してコントロールしやすくなったので、理想に近い深みのある濃厚な音像のステージになると予想しています。
3年という長い期間ライブができなかったので、みんなと会えなかった時間はとても切なく、残念な思いで日々を過ごしてきましたが、新しいアルバム『DIRECT WORD』と共に、またステージに戻れそうです。一人でも多くの方々にギターの音色を通して、様々な思いや大切にしてきた気持ちを伝えたいと思っています。
新しく生まれ変わる
THE GUITAR EMISSION。
“TEAM D!”一同、
ライブ会場で待ってますね!
お楽しみに♪
初代 ギター魂 DAITA