中島卓偉は3月11日(土)の福岡Drum Be-1を皮切りに、全国6都市・12公演のツアーを行います。
今回は、3つあるセットリストの最後の「TAKUI SONGS ONLY LIVE」について語らせていただきます。
「TAKUI SONGS ONLY LIVE」
このセットリストは、僕が1999年にデビューして2005年まで「TAKUI」表記で活動していた頃にリリースした楽曲だけで構成するメニューになります。TAKUIで活動し、作詞・作曲のクレジットは、中島卓偉とデビューした頃から表記してきました。今でもライヴでの人気曲はこの頃のナンバーが多く、自分にとっても大切な財産であるし、若かったからこそ書けた曲、そして歌詞。すべてを誇りに思っています。ただ、当時の活動の政治問題として、表記を中島卓偉に戻すこと、金髪から髪を黒くしたこと、スローな曲を歌うようになったこと、いろんなことが重なり、ちゃんとした説明がファンの方に出来なかった事実があります。2005年のこのタイミングで昔の曲をやらなくなったと思われた部分があったと思う。でも僕は言葉で説明せずにライヴでずっとこの時期の曲を歌い続けてきました。やらなくなったことなどありません。24年も歌い続けてきて、いろんな曲を書き、更なる高みへ自分の音楽人生を持って行こうと、常に向上心を持って活動していますが、それは20代の頃の楽曲が地盤にあってのこと。去年独立もして今こういった曲縛りでツアーを周ることに誰かの了解を得ることなど必要ない。歌うことに後ろめたさもない。ファンの方が喜んでくれるならどんなことでもしたい。何よりずっと離れず長く応援し続けてくれているファンの方に一番喜んでもらいたい。もちろん久しぶりに聴きに来た方にも楽しんでもらえる為に、こういうテーマ性のあるセットリスト、熱いと思うんですよね。初めていらっしゃる方でも入りやすいナンバーばかりです。まあ中島卓偉、基本PUNKなんでシンプルな曲が多いし、ライヴを常に想定して作曲してきました。誰でも楽しめます。曲なんて知らなくても楽しませます。
若い頃に聴いていた曲ってのは、有り余る時間があっただけに深く染み込んでいると思います。44歳になった今の自分が歌うことに意味がある。いや、この先も最期まで僕は20代の頃に書いた曲を歌い続けて行きます。そういう意思表明でもあります。独立して卓偉は本当の意味で自由になったよと、これからも楽しもうぜ、という想いを届けたい。細やかなこだわりとプライドですが、僕は21歳でデビューして24年まったくフォルムが変わっていません。体重も1キロも増えていません。キャリアを重ねるとどうしても体型が甘くなる。でも僕はずっとずっと鍛え続けてきました。古い考え方かもしれませんが、ロックは太っては格好が付かないと自分に言い聞かせて、それがファンに対する最高のエンターテインメントになるんだと、ずっと思い続けて頑張ってきました。久しぶりに来てくれる方が、今の僕を観ても何も変わらない印象を受けると思います。言わせてください。この時の為に鍛え続けてきたのです。ずっと離れず応援してくれたファンの方々が僕を走らせてくれました。僕の音楽と精神力と存在を強く守ってくれました。それを今、今回、返す時が来たと思っています。本当は10月から入る25周年でやれば良かった企画かもしれませんが、つんのめってしまいました(笑)
リハーサルでは随分と久しぶりの曲もあり、とても新鮮でしたね。駆け抜けるセットリストになります。1曲目からアクセルベタ踏みな感じ。メロウな曲ももちろんやります。この時期の曲も良い曲がたくさんあるので、この1ツアーだけじゃもったい気もしています。25周年のタイミングで東京1本でTAKUI縛りのスペシャルライヴとかやっても良い気がするなあ。長く歌ってこれた感謝をもっと多くの人の前で伝えれたらどんなに最高だろう、と思います。
そんなわけで、今回のVIVA LA BIG SUNSHINE TOURは3パターンのセットリストで物凄い曲数をプレイします。是非とも会いに来てください!
中島卓偉