ここ最近ネット上で次々登場するスターの傾向が変わりつつある。
これまでは一芸に優れた圧倒的な素人が、スターダムに登りつめるケースが多かったが「愛すべき素人」が人気者になるケースが増えているのだ。単なる『スターウォーズ』好きが高じて、その愛らしいキャラクターで全国区のテレビ出演まで実現した普通のおばさん「チューバッカマム」が代表格だが、タレントコンテストに乗り込んで、人気ものになった82歳のジョン・ヘットリンガーさんも、そのインパクトあるパフォーマンスでこの夏、引っ張りだこだ。
ジョンさんは6月に人気オーディション番組「アメリカズ・ゴッド・タレント」に出演。元海軍パイロットという経歴とともに、ヘヴィロック・バンド、ドラウニング・プールの「Bodies」を披露、予想外の選曲に「ぶっ飛んだおじいちゃん」として全米で人気ものになった。歌のクォリティはさて置い、高い位置でベルトを締めた独特のファッションスタイルと、シャウトする老人というインパクトは世間を震撼させたのだ。
そんなジョンさん、なんとBABYMETALやスリップノットなども参加した、シカゴのメタルフェス「Chicago Open Air」のドラウニング・プールのステージに登場!なんとバンドメンバーと轟音をバックに「Bodies」を熱唱し大喝采を浴びた。
この日のパフォーマンスに気を良くしたおじいちゃん、翌日行われたフェス「In in the Clink」のドラウニング・プールのステージに登場。「82歳のお父さんの何に俺たちの曲がささったのかは判らないけどクールだ」とバンドメンバーも語るように、いかつい男たちがジョンさんをもり立てる姿にはメタル的な要素は皆無。おじいちゃんと孫の共演にしか見えないステージ上は、その曲調とは裏腹に実に微笑ましい姿である。
記事提供:AOL News