Rover(Vo&Gt&Tp)、MOCA (Vo&MC)、HiDEX(Vo&TrackMaker&Pianoforte&Gt&Per)による大阪出身・ヴォーカルユニット、ベリーグッドマン。4月に6枚目のアルバム『SING SING SING 6』をリリースし、5月より全国ツアー『“てっぺんとるぞ宣言” ツアー 2018 〜超好感男の出陣〜』を行ない、7月22日に東京・Zepp DiverCity Tokyoでファイナルを迎えた。今回のツアーは全国25カ所27公演で、ベリーグッドマン史上最多本数。動員数もおよそ2万人という大規模なものになった。
ステージには大きな“出陣”の文字が書かれ、開演時間になると“東京ファイナル、いざ出陣じゃ!”という言葉でライヴが始まった。「Sixth Sense」「Musicplication」と最新アルバムからの楽曲を畳み掛けてスタートダッシュを図る。自己紹介をした後、MOCAが“ベリーグッドマンのライヴ、初めて来たよ!っていう人、どれくらいいますか?ようこそいらっしゃいました!本当に何も怖くありません。音楽でこの世界をひとつにしよう。その想いだけで、メッセージソングオンリーでお届けさせていただいています”とオーディエンスに語りかけ、「Brand New World」「まずはそこから -Berry Mix-」「ライオン (2018 New Ver.)」を立て続けに手拍子で一体感を生み出していく。そこからは「Chill Spot」「in what rain」といったゆったりとした楽曲をじっくりと聴かせて会場の空気を変えていった。そして中盤には、Roverが母親への感謝の気持ちを伝え、「おかん〜yet〜」をアコースティックアレンジで披露。
HiDEXは“全国25カ所27公演、全国でいろんな笑顔を見てきました。TwitterやInstagramでもDMをいただいたりするんですけど、「歌に助けられました」とか言うてくれる人がたくさんいて、逆に僕らが歌をやってて、どうしても上手いこといかずに苦しんだり悩んだり、いろいろしてきたんですけど。そんな中でいろんなところでライヴをやって、いろんな人がいろんな気持ちで観て、みんな同じように輝いた笑顔で観てくれました。それがあったから負けずにやってこれたと思っています。大阪城ホールを目指すって言って頑張ってて馬鹿にされた時もあったし、けどこうして、今みんなが聴いてくれてるのが答えやと思います。自分らの周りの人だけでも幸せにできるように僕らも頑張っていくし、みんなも周りの人をひとりでもふたりでも幸せにしてもらいたいなって思います。そうやってつなげた点を線にして、いつかは円にして幸せになりたいと思います”という熱い想いを言葉にし、「コンパス」を聴かせてくれた。
しっとりとした雰囲気の曲が続く中、“東京ファイナル!後半戦、準備はいいですか?”とMOCAが煽り、アニメ『メジャーセカンド』の新オープニングテーマに起用された「ドリームキャッチャー」で会場を再び熱くさせる。“日々頑張ってるみなさんに捧げます”と「Mornin’」、そして“もう1曲アゲちゃっていいですか?”と「エキスパンダー」を繰り出していく。
“27公演目なんで、達成感がすごいんですよ。出発する朝、用意してたら「やっと終わる」っていう気持ちなのかと思っていたら、「もう終わるんかな」っていう気持ちと「まだ続くんじゃないかな」っていう、ハムスターが丸いやつをずっと走ってて「止まらへんのちゃうかな」っていう気持ちみたいになりまして。今日はツアーファイナルで、「27公演ありがとうございました!」っていう気持ちで楽しんでやってます”と、Roverはツアーが終わる今、さまざまな想いがあることを伝え「Hello」で本編が終了。
アンコールでは重大発表が行なわれ、10月24日にベストアルバム『BEST BEST BEST』がリリースされることと10月8日に大阪・大阪城音楽堂で入場無料のワンマンライヴ『大阪城ホール公演・出陣式ライブ@大阪城野音』の開催が決定したことが告げられた。このライヴは来年2019年1月20日に行なわれる、彼らの夢だった大阪城ホール単独公演『ベリーグッドマン"てっぺんとるぞ 2019" ~超好感男は大阪城へ~』に向けて弾みを付けるためのイベントとなっている。ベストアルバムについてRoverは“もちろんベストですので、今まで手に入れていただいた楽曲が入っているんですけど、持ってる人たちも楽しんでもらえるような作品に仕上げます。新曲も入れますので、ぜひ楽しみにていただければと思っています!”と期待させるメッセージを届けてくれた。そして、「ハイライト」ではサプライズでメンバーがステージから客席に下りて歌い、「ベリーグッド」でライヴを締め括った。
熱いメッセージソングで勇気を届け、楽しいトークで思い切り笑い、終わってみれば感動が残ったライヴ。この公演でツアーとしては完全燃焼したが、来年の大阪城ホール公演への期待値がますます高まる。夢の舞台でどんなステージを見せてくれるのか楽しみだ。
SET LIST
01. Sixth Sense
02. Musicplication
03. Trip
04. Brand New World
05. まずはそこから -Berry Mix-
06. ライオン (2018 New Ver. )
07. Chill Spot
08. in what rain
09. おかん~yet~
10. コンパス
11. ドリームキャッチャー
12. Mornin'
13. Good Time
14. エキスパンダー
15. 友達の歌
16. Hello
ENCORE
01. TTS
02. ライトスタンド
03. ハイライト
04. ベリーグッド