昨年から制作中であることが明らかとなっているオアシスの活動の軌跡を追ったドキュメンタリー映画に関して、バンドと映画制作メンバーが1994年、95年の来日公演を含む幾つかの「幻のライブに関する資料」を求めている。
今回オフィシャルで探しているのは、1994年と1995年のジャパン・ツアー、1994年8月9日ニューキャッスル・リバーサイド公演、4月13日リバプール・ロマックス公演、9月4日ベルファスト、ライムライト公演、9月29日アメリカ・ロサンゼルス、ウィスキー・ア・ゴーゴー公演の写真や動画、オフショットなどで、オフィシャルツイッターやフェイスブックでもドキュメンタリー制作チームの名義で連絡や情報を募っており、日本公演に関しては日本語で「’94年と’95年にオアシスが来日した際に撮った写真や動画(ライブ写真以外のオフショットを希望)をお持ちの方はオアシスのドキュメンタリー制作チームの(メールアドレス)まで是非ご連絡くださいと綴っている。
’94年と’95年にオアシスが来日した際に撮った写真や動画(ライブ写真以外のオフショッ トを希望)をお持ちの方はオアシスのドキュメンタリー制作チームのhannah.oasisfilm@gmail.com まで是非ご連 絡ください pic.twitter.com/N7O0z0oluv
— Oasis (@oasis) 2016, 1月 15
1994年オアシスは9月に東京(13日16日)、大阪(18日)、名古屋(19日)のクラブクアトロで初来日公演を行い、翌年95年には8月21日、22日のクラブチッタ2デイズを皮切りに、23日、新宿リキッドルーム、25日、26日恵比寿ガーデンホール、28日インペリアルホール大阪、29日ベイサイドジェニー大阪など7公演を行っている。
これらの情報を求めている背景にはオアシスの初期の来日公演に関する資料が殆どバンド側に残っていないという事情がある。1994年のクアトロツアーに関しては直後にブートレッグ音源などが出回ったと言われるが、2度めの公演に関しては音源、映像ともに殆ど残されていないと言われている。すでにイベントから20年以上経過しており、これらの資料の発掘作業が難航しているのは明らか。
当時の日本のライブハウスでの状況を考えるとファンによる撮影が残っている可能性はかなり低いと思われるが、今回のオフィシャルでの呼びかけで「失われた公演」に関する新たな情報が寄せられる可能性に期待したいところである。