5月からスタートするAC/DCの欧州ツアーは、長年フロントマンを務めたブライアン・ジョンストンの健康問題による引退で、急遽ガンズ・アンド・ローゼスのアクセル・ローズがヴォーカルを務めることが発表されたが、ライブ運営側はAC/DCのファンに向け「ヴォーカリスト変更に伴う払い戻し」に応じると発表した。
6月4日のロンドン・オリンピックスタジアムに関しては、すでにチケット代金の払い戻しを開始しており、5月6日まで行うことを発表している。
スラッシュとダフ・マッケイガンのクラシックメンバーと共に再びガンズ・アンド・ローゼスとしてステージに立ったばかりのアクセル・ローズだが、AC/DCの欧州ツアーの間はガンズのスケジュールが空いている状態だったために、驚きのハードロックレジェンド2組のフロントマンを務めるという「二足のわらじ」が実現した。ちなみにガンズ・アンド・ローゼスの北米ツアーは6月23日にデトロイトで再開される。
ブライアン・ジョンストンの深刻な難聴が発覚し、即「ドクターストップ」と「引退」という予想外のヴォーカリスト不在にさらされたAC/DCだが、2014年のマルコム・ヤングの認知症による脱退、続くドラマーのフィル・ラッドの殺人逮捕による実質解雇、そしてブライアンの脱退と、僅か2年の間にコアメンバー3人が相次いで脱退しており、今回のアクセル・ローズの加入に関しても「もはやカラオケバンド」という辛辣な指摘も多い。
一ヶ月間続く欧州ツアーは「AC/DC European Tour Dates With Axl Rose」というタイトルでアクセルもゲスト扱いだが、ツアー終了後に史上最強のロックンロール・バンドが継続の道を選ぶのか、それとも解散するのか?今後の去就が注目されている。
■参照リンク
AC/DC 公式サイト
記事提供:AOL News