BIGMAMA、毎年恒例の母の日ライブから全国ツアーがスタート!20周年へ向けてワクワクが加速する、様々な企画も発表

ライブレポート | 2026.05.14 18:00

BIGMAMA「MOTHERLAND 〜The Climax Parade〜」
2026年5⽉10⽇(⽇・母の日)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)

今年もBIGMAMAとファンが約束の日、約束の地に集結。5⽉10⽇(日)Zepp DiverCity(TOKYO)にて、BIGMAMA毎年恒例の“母の日ライブ”を開催した。

『MOTHERLAND 〜The Climax Parade〜』と名付けられた今年の“母の日ライブ”は、2025年より“空想遊園地”をテーマにライブやリリースを展開し、4月には同タイトルの最新アルバムを発売した『MOTHERLAND』の完結編。

アルバム『MOTHERLAND』のリリースツアー初日でもあり、開演前から超満員のファンの期待と熱気に満ち溢れていたこの日。開演時間ちょうどになり、ひとりステージに登場したのは金井政人(Vo&Gt)。カーネーション片手にステージに登場するや、静かにアコギを抱えて。ギターの弾き語りで始まった曲は「母に贈る歌」。

金井政人(Vo&Gt)

母の日くらいはと、たっぷり気持ちを込めた歌声で母への愛と感謝を届けると、曲中に柿沼広也(Gt&Vo)のギターが鳴り、安井英人(Ba)、Bucket Banquet Bis(Dr)のどっしりしたビートが響く。現編成の4人によるバンド演奏で想いを伝えきると、「ライブハウスへようこそ、MOTHERLANDへようこそ」と告げた金井。「母の日」ならではのオープニングセレモニーから、いよいよ「MOTHERLAND」本編が幕を開ける。

アルバム『MOTHERLAND』収録の新曲たちを軸に、空想遊園地の一日を描くような物語性のある今回のセトリ。ここから先のレポートはネタバレを多分に含むと思われるため、『MOTHERLAND ~The Climax Parade~』ツアーをこれから観に行く人は、ライブ観覧後にお読み下さい!

「MOTHERLAND」の開園を合図する、SE「Welcome to the Motherland」が賑やかに鳴ると、サポートの花井悠希(Vn)がステージに登場し、「旋律迷宮」でライブが本格スタート。東出真緒(Vn)の休養という危機を乗り越えた4人の覚悟も感じる強靭なバンドサウンドに、華を添える花井のバイオリン。骨太かつ繊細、凛とした印象のバイオリンの音色が加わることで、いつものBIGMAMAサウンドと印象が異なるのが楽しいし、新鮮も感じるし。なにより、めちゃくちゃカッコいい。

「Paper-craft」「荒狂曲“シンセカイ”」と続き、強大な音の塊がぶつかってくるような演奏が観客のボルテージを高めると、「フリー・フォール」がさらなる高所へと誘い、一気に突き落とすようなスリルと興奮を与える。

それにしても20周年を目前にBIGMAMAが掲げた“空想遊園地”のテーマは、実に秀逸だったなと思う。アトラクションを題材にしたことで、各曲の個性や輝きを色鮮やかに放つアルバム収録の新曲も素晴らしいが。既存曲たちも“遊園地”のテーマの下、新曲と並ぶことによって、アトラクションのひとつのような新たな印象や輝きを与えている。

そんなことを思った序盤戦を経て、「どんな展開が待ち受けてるのだろう?」とワクワクしていると、「我々の楽曲、いやアトラクションをあなたが一番楽しいと思う方法でお楽しみ下さい」と金井がナビゲートし、「“遊園地”のテーマが生まれる、ひとつのキッカケになった」とインタビューで語ってた、前作『Tokyo Emotional Gakuen』収録の「物理 | Time is like a Jet coaster」がジェットで走り抜ける。

Bucket Banquet Bis(Dr)

さらに「POPCORN STAR」「Neverland」とライブ人気曲が続くと、歌って踊って拳を上げてとそれぞれの楽しみ方で『MOTHERLAND』を満喫する観客。「走れエロス」はバイオリンを加えた弦楽器の美しいアンサンブルに見惚れてしまい、ドキドキが止まらない。

こうして、アトラクションごとに様々な楽曲風景を描き、喜びや興奮や感動といった感情を引き出してくれる『MOTHERLAND』。続くSE「Sink or Swim」が深海の風景を頭の中に描くと、始まった曲は「SUBMARINE ERA」。東出の休養後に完成したという新曲ながら、ライブアレンジではバイオリン演奏も加わって。柿沼の掻き鳴らすギターに、バイオリンがさらなる深みを与える演奏に観客も大興奮。新曲ながら、フロアが渦を巻く。

柿沼広也(Gt&Vo)

間髪入れずに始まった「誰が為のレクイエム」でダークな世界へと引き込むと、ジャングルを想起させるSEで舞台が転換。メンバー4人がステージに残り、「The Dinosaur Diner」「Zoo at 2 a.m.」を雄々しく野性味ある演奏で魅せる。そうか、この遊園地には動物園も併設していたのか!

そんなめくるめく楽曲風景で、遊園地での濃厚な一日を過ごしている感覚にも陥ったこの日のセトリ。「Zoo at 2 a.m.」とタイトルにあるが、動物園を出たところで午後2時過ぎくらいの感覚か。「ここからは後半戦」と金井が告げて、再びバイオリン演奏が加わると「Merry-Go-Round」「High-Spin Coffee-Cup」と続く人気アトラクションで気分を高揚させて。「the cookie crumbles」「最後の一口」とスイーツが続くおやつタイムへ。

続いて、花井の荘厳なバイオリンソロが会場の雰囲気を一変し、始まった曲は「Strawberry Feels」。尋常でない気概を感じるたくましいバンドサウンドに、花井のバイオリンが加わることで、大げさにいうと違う曲くらいの印象を受けたこの曲。金井の歌声もよりエモーショナルに胸に響き、鳥肌が立つほど素晴らしかった。

花井悠希(Vn)

さらに『MOTHERLAND』をひとつ象徴する楽曲「観覧車の上で僕らは」と続く流れは、個人的なクライマックス。音源で聴いた時に「バイオリンがいるんじゃないか?」と錯覚したこの曲だったが、ステージ上にいるのは4人だけ。ながら、弦楽器のアンサンブルや金井と柿沼のツインボーカルが楽曲に立体感を生んで、丁寧かつテクニカルな演奏で楽曲世界を細部まで描いて……と、4人だけで構築する楽曲の完成度の高さに大感動。すごく良かった。

気付くと『MOTHERLAND』は夜空に包まれていたようで、「ダイヤモンドリング」が美しく輝く中、ライブは終盤戦へ。「Mirror world」「美術 | ESORA」と続く、夜に似合う楽曲たちに空想遊園地の一日を振り返った時、きっとここにいる各々が違った遊園地の風景を描き、各々が違った感情を抱いているのだろうと想像すると、「BIGMAMA、すげぇことやってるな」と改めて思った。

コンセプトを建てて、一作を通した世界観を描くというのはよくある手法だし、テーマに沿った作品を作るというのは、BIGMAMAの得意とするところ。しかし、そこに過去楽曲が加わることで世界観のさらなる広がりを生み出して。ライブや音源で聴き慣れた曲や思い入れの強い曲が、ひとつのアトラクションとして違った印象や輝きをもって響き、新たな空想が生まれる。そんなことやってるバンドは見たことないし、こんなライブ体験は始めてだ。

安井英人(Ba)

そんな、各々の頭の中にある空想遊園地に没入する観客の心をひとつにすべく、「あなたの声であなたの言葉で聞かせて下さい」と金井が呼びかけて始まった「神様も言う通りに」に会場中が歌声を合わせて一体感を生むと、「残り数曲で出し切って帰ろうと思います。みなさんもどうですか?」と金井が問いかけて始まった「MUTOPIA」の壮大な演奏で会場を包み込み、会場中の心をひとつに繋ぐ。

「もしかしてだけど、BIGMAMAっていまが一番カッコいい?」と問いかけ、大きな拍手を受けて始まったMCでは、「誰になにを言われようと、いまが一番カッコいいし。続ける価値のあるバンドだと思ってステージに立っていました」と、素直な気持ちを明かした金井。

続いて2006年のデビューから丸20年となる、7月5日から始まる“20周年イヤー”のイベントを次々発表し、「ひとつひとつのイベントを愛おしく思っています。力を貸して下さい!」と懇願すると、オーディエンスが大きな拍手で応えた。

『MOTHERLAND』のフィナーレを彩ったのは、華やかで賑やかな「The Parade」。勇ましい曲調にかけ声合わせ、<とにかく行こう 行けるまで行こう 行く先はきっと一つさ>と歌うこの曲に眩い光が射す中、MOTHERLANDは終園。客電が点き、空想遊園地から現実へと戻った瞬間は少し寂しさもありながら、心の底から湧き出てきたのは「あ~~、楽しかった!」という気持ち。これって遊園地で一日たっぷり遊んだ日の後味、そのまんまだなと思った。

最後のMCでは20周年イヤーのイベントとして、デビュー記念日の7月5日(日)に渋谷Spotify O-EASTにて行われる、ファンが選ぶ“10枚のアルバム×3曲”の推し曲で構成するリクエストライブ『We Don’t Need a Time Machine 2026』。そして、7月27日(月)から奈良NEVER LANDで5日間行われる、各メンバー&ファンがドラフト形式で指名した楽曲で構成するドラフトライブ『NEVERNEVERNEVERNEVERNEVERLAND』。

さらに、BIGMAMAと同じく20周年を迎えるバンドとのツーマンツーデイズ(11月2日・3日 LEGO BIG MORLとの共同イベント)、9月28日(火)より、F.A.D YOKOHAMAで3公演が行われる、Bで始まるバンドとの対バンライブ『全てがBになる』。12月31日(火)に名古屋DIAMOND HALLで行われる『BIGMAMA COUNTDOWN 2627』と、趣向を凝らした様々なイベントを発表したBIGMAMA。まだまだ秘めてるであろう、20周年イヤーを記念するイベントに期待を膨らませつつ。いまが一番カッコいいと自他ともに認める、BIGMAMAのさらなる飛躍と躍進に大いに期待したい。

SET LIST

01. 母に贈る歌
02. 旋律迷宮
03. Paper-craft
04. 荒狂曲“シンセカイ”
05. フリー・フォール
06. 物理 | Time is like a Jet coaster
07. POPCORN STAR
08. Neverland
09. 走れエロス
10. SUBMARINE ERA
11. 誰が為のレクイエム
12. The Dinosaur Diner
13. Zoo at 2 a.m.
14. Merry-Go-Round
15. High-Spin Coffee-Cup
16. the cookie crumbles
17. 最後の一口
18. Strawberry Feels
19. 観覧車の上で僕らは
20. ダイヤモンドリング
21. 美術 | ESORA
22. 神様も言う通りに
23. MUTOPIA
24. The Parade

公演情報

DISK GARAGE公演

BIGMAMA MOTHERLAND 〜The Climax Parade〜

2026年5月22日(金)福岡・OP’s (GUEST:zoo zoo sea)
2026年6月11日(木)兵庫・神戸 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2026年6月12日(金)愛知・名古屋 NAGOYA JAMMIN’
2026年6月25日(木)宮城・仙台 MACANA (GUEST:アルカラ)
2026年6月26日(金)栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
2026年6月28日(日)大阪・Music Club JANUS

チケット発売中

20周年企画発表!

BIGMAMA 20th Anniversary「We Don’t Need a Time Machine 2026」
2026年7月5日(日)Spotify O-EAST

 

NEVERNEVERNEVERNEVERNEVERLAND
~BIGMAMA ドラフトライブ2026~
2026年7月27日(月)28日(火)29日(水)8月15日(土)16日(日)奈良NEVER LAND

 

BIGMAMA 20th Anniversary × F.A.D YOKOHAMA 30th Anniversary
「全てがBになる」
2026年9月28日(月)29日(火)10月08日(木)F.A.D YOKOHAMA
【対バン】バンド名がBから始まる対バンアーティストは後日発表

 

LEGO BIG MORL 20th Anniversary x BIGMAMA 20th Anniversary 「MAMA狩り」
2026年11月2日(月)Spotify O-Crest
【出演】BIGMAMA x LEGO BIG MORL

 

LEGO BIG MORL 20th Anniversary x BIGMAMA 20th Anniversary
「LEGO狩り」
2026年11月3日(火・祝)Spotify O-Crest
【出演】LEGO BIG MORL x BIGMAMA

 

BIGMAMA COUNTDOWN 2627
2026年12月31日(木)名古屋・DIAMOND HALL

各公演のFC “MotherComplex”先行受付
5⽉17⽇(⽇) 23:59まで受付中!

≫詳細はこちら

  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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    タカギユウスケ

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