BIGMAMA、フルアルバム『MOTHERLAND』を携えて全国ツアーへ!スタートは毎年恒例の母の日ライブから。20周年へ向けて熱量の高まるメンバーに話を訊いた【後編】

インタビュー | 2026.04.30 18:00

2年半ぶりとなる、フルアルバム『MOTHERLAND』を完成したBIGMAMAのインタビューを前後編でお届け!後編では、さらにアルバムについて深掘りしながら、4人での音作りについて伺います。

≫インタビュー前編はこちら

──そして触れないわけにいかない話題として、東出 真緒(Vn/Key/Cho)さんの休養についても聞かせて下さい。休養を発表したのが昨年9月、どうしたってアルバム制作に影響を与えてますよね?
金井 政人(Vo/Gt)全く影響がないというと語弊があるんですが。我々はチームでやってますから、そのうちの誰かが「休みたい」と言った時、きちんと休みを取らせてあげられることは必要なことだと思ってるし。それは常に覚悟しておけって話であって、そういうことも想定してましたけど。実際にそうなった時、なってみないと分からないこともたくさんあって。東出の休養が決まってすぐに海外のライブがあったんですけど、サポートを入れようにもビザが通らなくて。絶対にキャンセルしたくなかったんで、4人でやらざるを得ない状況になったんです。そこで4人でライブをやる方法を考えて、無事にライブをすることが出来たんですが。スケジュール的に、そのまま国内でも4人でライブをする時期が続いて。
──4人体制でのライブスタイルがしっかり固まる前に、ライブが続いちゃったんですね。
金井とは言え、BIGMAMAという名前でステージに立ってますから。僕らの楽曲でどう楽しんでもらえるか? 良い時間だと思ってもらえるか?と考えた時、自分たちが思ってたよりもハードだったし。単純にいままで5等分でやっていたことが、4等分になるということですごい違いがあったし。でもそこで、僕以外の3人がより躍動している姿を見て、僕はすごくカッコいい!と思ったんです。そこで、「この時間をどう良い時間にするか?」を考えて、4人で演るライブを追求していったんですけど。心の中では、BIGMAMAはバイオリニストのいるロックバンドだし、そのために曲を作ってきたし、そのために常に悩んでアレンジを決めてきたところがあるので。
──100%のBIGMAMAを見せられないことへのジレンマがあった。
金井そうですね。その頃、ライブを見たある方から「次はバイオリニストがいる BIGMAMAを楽しみにしてます」って言われて、僕も「だよね」と思ったし。客観的に観てもらった時やファンの気持ちを考えた時に、「バイオリニストのいるロックバンド・BIGMAMAをできるだけ早く実現させなきゃ」と思って。4人で回っていたツアーと並行して、サポート・バイオリニストのいるBIGMAMAを仕上げていくという作業をしていた時期があって。みんな大変だったと思うし、いろんな感情になった時期だったと思うんですけど。結果的には、BIGMAMAというバンドの栄養になった時期だったと思ってて。それを経たことで、それぞれの個であったり、バンド全体として、いますごくカッコいいなと思えるし。一段階、二段階上に上がれたなと思ってるんです。

──そこは転んでもただでは起きないBIGMAMAですね。そんな状況さえも糧に出来たし、いまはそれをプラスに思えていると。
金井サポートでバイオリニストに入ってもらった時、いままで同じメンバーで演奏してきたところが一人変わるだけで、楽曲の印象がガラッと変わることも分かって。またバイオリンって楽器が、弾く人によってもキャラクターが変わるというのを知る良い機会になりましたし。それはこの期間、欠かさずライブに来てくれたファンの方にもおそらく伝わってるんじゃないか?と思います。
柿沼 広也(Gt/Vo)4人でライブをやるようになって、東出が担ってた部分もすごく肌で感じられたし、楽器的にはバイオリンのフレーズをギターが弾かなきゃいけない場面も多かったので。すごくいろんなことを考えたし、吸収出来たし。本当にただじゃ起きないというか、それぞれのいろんな成長に繋がったゆえに、アルバムもそれがあったから出来た曲もあって。今作のバイオリンの入っていない楽曲、「The Dinosaur Diner」や「観覧車の上で僕らは」が特にそうなんですけど、「バイオリンが鳴らない中で、楽曲として同じ存在感をどう出せるか?」っていうのが際立った2曲になったと思いますし。アルバムの中でそれをこの4人で作れたっていうのは、とてつもない自信になったし、バイオリンが入ってる時のBIGMAMAとしての完成形の素晴らしさも感じることが出来ると思うし。すべてがプラスになってBIGMAMAとしての命が長くなる良い期間になったと思うので。自分たちが考えて行動したからこその結果ではあるんですけど、この期間を糧にして、バンドがより強固なものになった感覚がありますね。

──僕が驚いたのは「観覧車の上で僕らは」だったんですが。これって休養前に楽曲が出来ていて、東出さんのパートも決まっていたとかではないんですか?
柿沼これは休養後に出来た曲なので、休養前には全く何も決まってなかったです。
──この曲って今作をひとつ象徴する曲だけど、バイオリンがいないじゃないですか? でもね、聴き終わった時にいたんですよ、バイオリンが。それで「あれ、バイオリンいたよな?」と思ってもう一度聴き返すんだけど、やっぽりいない。それはギターでバイオリンを補えているとかそういう理由じゃなくて、そこにバイオリンの存在が在ったというか。それに気付いた時、「BIGMAMAってすげぇバンドだな!」と改めて思ったんです。
金井それはね、とても興味深い感想を聞きました。ファンの人はそういうふうに聞くのかな? とも思ったんですけど。やっぱりBIGMAMAって“バイオリニストのいるロックバンド”というのが代名詞なんですけど。例えば、ワンマンライブで全部の曲に同じフォーマットで来られると疲れるというのは、自分たちでも分かってるので。そうでないいい曲作りというのは、これまでもひとつのアルバムの中で1曲か2曲は約束事としていた部分はあるんです。今回も「観覧車の上で僕らは」が、その約束事の中でいい曲を作るタイミングだったと思うし。今回はそれに加えて、「バイオリニストのいないBIGMAMAでいい曲を書く」というお題が自分の中であって。アルバムに収録されてるのが、1台目の観覧車の改良版なんですけど。完成に至るまでに、2台目観覧車は全然違う曲を書いてみんなのリアクションがとっても薄かったのを覚えてます。で、3台目の観覧車に関しては「自分だけではどうにもならんな」と思って。

BIGMAMA "観覧車の上で僕らは" MUSIC VIDEO

──なるほど! そこで柿沼さんやBisさんの手が加わるから、作曲が連名になってるんだ。
金井そうなんです。で、人の手も借りて練り直してもらって。4台目くらいになった時、「いや、こういうリズムでこういう解釈でやったらどうだい?」って言われて、やってみたら全然違う曲になっちゃったりして。最終的には1台目と一番最後に作ったやつが合わさって、完成するみたいな経緯があったんです。“遊園地”のテーマでやる以上、やっぱり観覧車って象徴じゃないですか? そこで“デカいもの=観覧車”がどうしても欲しかったんで、僕も意固地になっちゃってたんです。だいぶこじらせていたんですけど、バケツくんと柿沼がリレーでちゃんと形にして、「これが一番、BIGMAMAとしていい形だよ」って整えてもらったみたいな流れです。
──いまの形に至るまで、そんな経緯があったんですね。
柿沼本当にシンプルな王道バラードで、4人だけで鳴らす曲。だからこそギターだなと思って、いろんなことが起きた中で学んだことや経験によって出来た曲で。おっしゃってたように、本当にバイオリンが鳴っているかのように錯覚させなきゃいけないなと、いろんな仕掛けをしたので。さっきの感想を聴いて「勝ったな」と思いました。
──負けました、完全に。「いや、入ってますよ」って言われたら恥ずかしいから、俺、確認のために4回聴き返したんですから(笑)。Bisさんは1台目から変化していった観覧車、どこに一番こだわりましたか?
Bucket Banquet Bis (Dr) シンプルに「メロディがいいじゃん、歌詞がいいじゃん」っていう、音楽の大事な核の部分が一台目にあったんで。僕が整理をつけたのはその外側の部分だったんですが。最終的にすごく綺麗にまとめられて、ホント良かったですし。「じゃあ、観覧車をコンセプトに、4人体制でどう曲を作るか?」とか、起きたことに対して真摯に向き合って。「それ自体を音楽にしようぜ」ってところが叶えられているのが、一番大事なところで。4人でツアーをやったこととかサポートのこととか、音楽とは別のところで起きたことや経験したことすらもインスピレーションになって出来たのが、この曲だったと思うし。バンドのアイデンティティもそうだけど、「いい曲っていい曲だよね」みたいな存在がアルバムの中にあってくれることも、作品としても安心出来るし自信が持てるし。いまは今回のアルバムに「観覧車」があってくれて良かったなと思っています。

Bucket Banquet Bis (Dr)

公演情報

DISK GARAGE公演

BIGMAMA MOTHERLAND 〜The Climax Parade〜

2026年5⽉10⽇(⽇・母の日)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年5月22日(金)福岡・OP’s (対バンあり)
2026年6月11日(木)兵庫・神戸 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2026年6月12日(金)愛知・名古屋 NAGOYA JAMMIN’
2026年6月25日(木)宮城・仙台 MACANA (対バンあり)
2026年6月26日(金)栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
2026年6月28日(日)大阪・Music Club JANUS

チケット発売中!

 

RELEASE

『MOTHERLAND』

NEW ALBUM

『MOTHERLAND』

2026年4月29日(水・
祝)SALE
(FUSE RECORDS)
  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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    撮影

    たたみ

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