
オルタナティヴ・ロックバンド、plentyが再始動を発表した。
plentyは2004年に結成、2009年10月にEP『拝啓。皆さま』でデビュー。デビューイヤーから大型フェスにも出演し、熱心な音楽ファンを中心に大きな支持を集めたが、2017年9月16日に行われた日比谷野外大音楽堂でのラストライブをもって解散。それから約8年の時を経て、昨年9月末にデビュー15周年を記念したSNSの公式アカウントが始動、今年に入ってベストアルバムをリリースするなど動きを見せていた。
その上で先週2月24日(火)に突如、オフィシャルWEBサイトがオープン。サイト上では3月3日(火)17時に向けたカウントダウンがスタートし、何が起きるのか!?と注目を集めていたが、カウント“0”とともに“plenty re:birth”という言葉が謳われたビジュアルとメンバー3人がスタジオに集う写真を公開し、再始動を宣言した。
今回の再始動プロジェクトは“plenty re:birth”と銘打たれ、バンドはオリジナルメンバーである江沼郁弥(Vo.Gt)、新田紀彰(Ba)に加え、新たに古市健太(Dr)を迎えた3人体制でスタートを切る。公式サイトには、再始動が実現するに至った経緯と心境について江沼自身が綴ったコメントが掲載されているので、ぜひチェックして欲しい。
また、“plenty re:birth”の第一弾として、約9年ぶりとなるワンマンライブの開催を発表。
開催日は7月7日(火)、会場は「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」。
かつて彼らが初めて立ったホールであり、思い入れの深い会場でもあるこの場所から、plentyの新たな歩みが始まる。
本公演のチケット先行受付について、2026年1月21日(水)にリリースしたベストアルバムのアナログ作品第一弾『outside』に封入されたカードに記載のシリアルナンバーを使用した「outside」封入シリアル先行(先着)と、オフィシャル先行(抽選)が本日3月3日(火)よりスタート。この機会を逃さず申し込んでいただきたい。
plenty Vo.Gt 江沼郁弥 コメント
うんと考えました。
なんだかものすごいことのようにも思えるし、なんてことのないようなことにも思える。
でもとにかく飛びこんでみる。
なにか言い訳を用意しなくちゃいけないなと思ったけど、五十音じゃ足りなそうだなと思ったり、そもそも後ろめたいことがないなと思ったり。
まず、再始動するにあたって新田に電話した。
そもそも“plenty”という母体を作ったのも彼だし、plentyの活動期間は江沼と新田の2人体制の期間が一番長いし、最初から最後まで僕の隣にいたのは彼だけだった。
ほぼ妻だ。
まあ要するに彼がいないとplentyというのは成り立たないわけだ。
「もしもし、ひさしぶり。あのさ、plentyがデビュー15周年らしくてベスト盤を出さないかって話がレーベルの人から来たけど…」
「そうなんだ。ふみやはどうしたい?」
新田はいつもそうだ。
まず僕におうかがいをたてる。
僕の質問に対して質問でかえす。
いつだってあとだしじゃんけんだ。
勝ち確だ。
新田のそういうところにいつも僕はひとり壁打ちテニスをしてるような気分になって妙な孤独感におそわれるのだ。
でも、このときはなんだかこの壁打ちが懐かしく感じてうれしかった。
「ベスト盤はいいんじゃないかなと思うよ。お祭りだしね。ありがたいよ」
「じゃあ、いいんじゃないかな」
この“じゃあ”が僕は気質的に気になって仕方がない。
コチラは別に意見があるけど、お前がそこまで言うならいいよ。の、"じゃあ"でしょう?
コチラは手の内をあかしません。の、“じゃあ”でしょう?
まったく。僕はぐっとこらえた。
この我慢、解散から8年の賜物だ。
「あー、それでさplentyを再始動しようかって話も出てきてて…」
「ふみやはどうしたい?」
これだ。
「うん。やりたいなとは思う」
「じゃあいいよ」
「いや、でもさあ…よく考えてみてよ…ドラムはどうするよ…。あとその“じゃあ”が気になる」
「“じゃあ”…?
ドラムは今ふみやのソロで叩いてる健太くんがいいじゃん!」
「いや、新田会ったこともないじゃん」
「…今度福岡でソロのライブあるじゃん!それ行くよ」
… “じゃあ”へのアンサーもください。
── 僕は後日健太におそるおそる報告と相談をした。
「── それでさ、plenty再始動しようかって話でドラムを」
「やります」
速かった。
肌感ではのぞみより速かった。
彼も彼でかわった人だ。
古市健太。
僕と10以上歳がはなれているのに全くそれを感じさせない。
物おじしないし、あたまの回転がはやい。なんでも即決。僕のソロ活動のほぼマネージャー的なことも今はしてくれている。
というかまずドラムがうまい。
この歳でこの仕上がり。心配になるくらいだ。
ボーカリストはドラマー選びに慎重だ。
ドラムがダメだと歌はダメになるという話を聞いたことがある。
そのとおりだと思う。
そのてん健太は僕にはピタリとハマる。
もうすでに一緒にやっているというのもあるが、歌いやすい。すばらしい。心強いのだ。
と、まあこんな感じで結局僕だけが慎重になっていた。
僕らしいといえば僕らしく
plentyらしいといえばplentyらしい
とにかく飛びこんでみる。
カムバックする。
2026.3.3 plenty Vo.Gt 江沼郁弥







