Soala、目標のZepp DiverCity(TOKYO)ワンマンを控えた彼女にインタビュー。「どんな場所かよりも、ライブに来てくれる方の居場所を広げていきたい」

インタビュー | 2026.02.27 21:00

どこか切なさを帯びた歌声、共感を呼ぶ言葉、耳に残るメロディーを武器に、支持を広げてきたシンガーソングライター・Soala。そんな彼女が1月28日に新曲「声の軌跡」をリリースした。同曲はテレビアニメ『真夜中ハートチューン』(カンテレ・フジテレビ系)のエンディング主題歌に起用され、『Spotify Top Japan Hits by Women』12位にランクイン。代表曲「すれ違い」に続く、ヒットソングとなりそうだ。本人は同曲の広がりをどう見ているのだろうか。3月24日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて行われる自身最大規模のワンマンライブ『Soala ONE MAN LIVE 2026 〜Aile〜』についてとともに、話を聞いた。

新しくSoalaを知ってくださった方の声がすごく多くて、私をレベルアップさせてくれる1つのきっかけになった楽曲だなと感じました

──「声の軌跡」をリリースして約2週間、多くの反響を受け取られていると思いますが、印象に残っている声はありますか(取材は2月中旬に実施)。
Soala実は「声の軌跡」は1年前くらいから作っていた楽曲でした。今までは作ったらすぐにリリースしてきたのですが、タイアップということもあり時間をかけて作っていて。「ついに世に放たれる」という瞬間を初めて経験したので、嬉しい気持ちでいっぱいでした。そんな楽曲をファンの方だけでなく、アニメ視聴者の皆さんにも聴いていただいて、嬉しいお言葉をたくさんいただけて。私、エゴサをたくさんしてしまうんですね(笑)。その中でもマイナスなコメントがほとんどなくて、「アニメへのリスペクトがすごい」「アニメを忠実に表現している」「エンディングがSoalaさんで良かった」なんて声もありました。新しくSoalaを知ってくださった方の声がすごく多かったんです。そういう意味でも、私をレベルアップさせてくれる1つのきっかけになった楽曲だなと感じました。
──“アーティスト・Soala”の広がりに貢献した楽曲ですね。
Soalaそうなんです。先日、びっくりしたことがあって。Spotifyの私の人気曲ランキングって、ずっと1位が「すれ違い」だったんですね。でも、ついこの間「声の軌跡」が1位になりまして。まさか配信リリースして2週間で1位になるなんて思ってもいなかったので、すごく驚きました。
──以前にも「Dead or Love」でアニメタイアップをやられていますよね。リスナーの反応や制作過程など、「Dead or Love」と「声の軌跡」で違いはあったのでしょうか。
Soala制作でいうとあまり違いはないかもしれません。タイアップ曲の時は作品に寄り添って主人公の気持ち目線で、さらに自分が感じた気持ちも重ねながら制作するという方法で作っているので、どちらもそのスタイルで制作をしました。ただ、楽曲への向き合い方は少し違っていたかも。Soalaってバラードのイメージが強いと思うのですが、「声の軌跡」は「Soalaさんのバラードで書いてほしい」と言っていただいていて。その期待に応えるため、一皮剥けたSoalaを見せるため、楽曲に向き合っていました。Soala節は存分に出せたと思います。
──より等身大で向き合っていた感覚だ、と。ちなみに、アニメに寄り添うことと、Soala色を出すことを両立するためにどんなことを行なっているのでしょうか。
Soala私、誰かの目線で楽曲を書くことがすごく好きで。実体験を書いている楽曲ももちろんありますが、自分の経験だけでは足りないものも多いんですよね。なのでラブソングだと恋愛リアリティーショーをたくさん見て、勉強させてもらっていて(笑)。その中で主人公の心情を妄想しつつ、自分の感情を混ぜたフィクションとして書く、というのが自分に合っているんです。なので、アニメに寄り添うこともすごく好きで楽しくて。皆さんのお陰でいい曲が書けています。
──なるほど。そして、Soalaさんは歌声も素晴らしいですよね。「声の軌跡」も声のダイナミクスで感情の機微が伝わってくるというか。「ここはこういう表現で歌おう」というのはどのタイミングで決めているのですか?
Soala制作している時に、「こんな感じで歌いたいな」とざっくり決めて入るのですが、完成した曲を聴いた時に変わることも多いです。「声の軌跡」のポイントとなっている〈「愛してる」〉という歌詞があるのですが、最初はアニメのティザーにあるように優しいささやき声で歌おうと思っていたんです。でも、主人公の山吹有栖くんがずっと会いたかった配信者・アポロに会えた時、どんな「愛してる」を言うんだろうと考えて。有栖くんは御曹司で自信に満ち溢れている男の子なので、きっと力強く抱きしめて「愛してる」と言うんだろうな、と。なので、すごく高いキーですが、地声で力強く歌うことにしました。

Soala - 声の軌跡 【Official Music Video】

自分でも高い声が魅力だと思っています。ボイトレに通って自分の強みの高音を磨いてきました

──歌声でもアニメに寄り添っていらっしゃるのですね。そんなSoalaさんの歌声の中でも、「高音が好き」という声をよく目にします。ご自身では自分の歌声をどう評価されているのでしょうか。
Soalaもともと自分の声はそんなに魅力的ではないと思っていたのですが、得意で言うと高音で、しかも裏声ではなく地声で出せるのは強みなんだろうなという認識でした。それが自分の魅力だと気づいたのは中学校の時のソフトボール部で応援団長をしている時(笑)。低い声で喋るよりも、大きくて高い声の方が出しやすかったんです。今思えばそれがきっかけで、活動をしていく上で自分の魅力に繋げられていったと思っています。実は去年高い声が出なくなってしまった時期もあったのですが、ボイトレに通って自分の強みの高音を磨いてきました。それこそ「声の軌跡」も最初はキーが2個下だったんです。
──そうだったんですね。
Soala作った後に「これ、2個くらいキー上げたほうがいいんじゃない?」と思って、上げました(笑)。それくらい、自分でも高い声が魅力だと思っています。
──以前、インタビューで「Soalaの高音は高いと思われないけど、歌うと高いよ」とおっしゃっていましたよね。たしかにおっしゃる通りなんです。声の成分や倍音が強い、みたいなお話なんですかね。
Soalaどうなんですかねぇ。でも本当に音源で聴くとまったく高く聴こえないと言われることが多いんですよ。自分で聴いてもそんなに高くないように聞こえるなぁと思いますけど、歌う度に「いやいや、全然高いよ!」とツッコんでいます。
──高音を出すにしてもSoalaさんの土台の部分がしっかりしているから高く聴こえないと思うのですが、個人的には逆に低い歌声も素敵だなと思っていて。
Soala嬉しいです!初期の頃は低いラップテイストの楽曲もあるんですよ。62曲も楽曲があるので、Soalaを高音バラードで好きになってくれた方はぜひぜひ昔の曲も聴いてみてほしいですね。

生バンドで歌うのが初めてで、楽曲の伝わり方がガラッと変わっていると思うので、新しいSoalaを見つけていただけたら嬉しいです

──そんなSoalaさんの歌声が楽しめるコンテンツとして、2月6日から4周連続YouTubeで公開される「Soala Studio Session」があります。
Soalaたくさんの方の支えがあって実現した、生バンドとのセッションなのですごく楽しかったです。1週目は最新曲の「声の軌跡」、2週目は多くの方にSoalaを知っていただくきっかけになった「すれ違い」をやろうと決めていたのですが、あと2曲はどれにしようかすごく考えて。せっかく生バンドでやるなら、意外な曲を入れたいと思って3曲目は「Lie」を選びました。「Lie」は都合がいい関係をテーマとした失恋曲なんですね。ちょっとアップテンポなので、バイオリンなどが加わった生バンドで歌った時にどんな反応が見られるのか、また違った色が見えるんじゃないか、と思います。そして、4週目は「強がり」という曲。この曲は18歳の頃に作った失恋バラード。今のSoalaと昔のSoalaが繋がっている感じを表現できたらいいなと思って選びました。

【Studio Session】声の軌跡 – Soala

──いつもと違う環境で歌ったと思いますが、いかがでしたか。
Soalaヤバかったです(笑)。こういった生バンドで歌うのが初めてで、「こんなふうに私の曲を彩ってくれるんだ」と嬉しくなりましたし、スケールの大きな作品になったと感じてめっちゃ緊張しました。しかも、当日合わせだったんですよ。リハーサルを2回やって、「じゃあ本番で」となったのでさらに緊張しちゃって。ドレスもこの日のためだけに作ってもらった衣装でしたし、いろんな“初めて”が詰まったスタジオセッションでした。楽曲の伝わり方がガラッと変わっていると思うので、新しいSoalaを見つけていただけたら嬉しいです。
──その4曲は、それぞれSoalaさんにとってどんな楽曲なのでしょうか。
Soala「声の軌跡」は1年前から温めていた最新曲。MVが公開されてすぐのタイミングでスタジオセッションが公開されたのも面白いですよね。MVはドラマ仕立てになっていますが、スタジオセッションは私の歌が際立って聴こえると思うので、その違いも楽しめると思います。

「すれ違い」は本当にたくさんの方に聴いていただいたSoalaの代表曲で、私の失恋を歌った曲です。約3年前の楽曲なので、「Soalaってこんな感じになったんだ」と今のSoalaが歌う「すれ違い」を楽しんでいただきたいですね。路上ライブをしていた私がドレスを着て生バンドに囲まれて歌っているのを見たら、また興味を持ってもらえるのかなと思っています。

【Studio Session】すれ違い – Soala

Soala「Lie」は1stアルバムに収録された楽曲。大阪に行って、がむしゃらに駆け抜けた年の一番最後にリリースしたアルバムに収録されているので、思い入れもあります。楽曲のジャンルも「こういう曲を歌いたかった」というものがたくさん詰まっているし、失恋した女の子達を救いたいという思いも込めています。この曲が持っている疾走感をあえて生バンドで歌うことで、伝わり方が絶対変わると思っていて。私も歌い方にめちゃくちゃこだわっていて、ライブでもやったことがないアレンジをしているので、そこにも注目してほしいです。

【Studio Session】Lie – Soala

Soala「強がり」は、原曲にもストリングスがたくさん入っていてオーケストラっぽい楽曲なんですよね。なので絶対に合うと確信はしていたのですが、実際に歌ってみるとより情景が浮かびました。当時の思いを大人になった22歳のSoalaが伝えることで、より鮮明にメッセージを伝えられていると思います。

【Studio Session】強がり – Soala

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