ここ数日ネットやメディアを賑わせていた「フー・ファイターズの解散」報道。その回答として「バンドからの声明」といかにも重々しいタイトルの映像が、3月2日に公式YouTubeチャンネルで公開された。
ビデオのオープニングから「デイヴ・グロール、ソロ転向か?」という、わざとらしいテロップや新聞がグルグル回る演出。
ブッチ・ヴィグにデイヴが「俺は自由になりたい、みんなも好きにやれるだろ」と語りかけるドキュメンタリー風の寸劇を展開。しまいにはブッチが「新しいフレッシュなことをやりたいんだ。クールでヒップで、新しいジェネレーション向けにエレクトリックで、ラップトップでつくるようなやつをね」とコメント。その後メンバー全員がデイブの抜けた穴にとして「新ボーカリストを誰にするか?」という相談を電話で開始、デヴィッド・カヴァーデール(ホワイトスネイク)の名前があがったり…。
画面は切り替わり、デイヴがキーボード1台で弾き語りを開始。「俺は指一本でやるぞ」「自由になりたいんだ、あるがままに、俺らしい、俺だけの」という具合に歌い始める。
ブッチとデイヴ以外のメンバーは、後任ヴォーカリストの選定で議論が白熱中。「クリス・コーネル」「フィル・コリンズ」「(ジャスティン・)ビーバー!」「リアム・ギャラガー」「ディプロ」、ここから演奏パートに元98degreesのニック・ラシェイ(元ジェシカ・シンプソンの夫)が乱入して歌い始め「まさかの新メンバー?」と思わせると、「もう何百万回も言い続けてるけど、俺たちは解散しない。誰もソロなんかやらねえぞ!フー・ファイターズ」とのメッセージが。7分14秒にも渡った動画は結局バンドの解散を否定するメッセージだったということで、結局解散報道を茶化したジョーク映像だったというオチ。
ツイッターで一言呟けばすみそうな話だが、メンバー総出演、さらにゲストにニック・ラシェイまで呼んで完璧な釈明を行ったフー・ファイターズ、解散の心配は無さそうである。これだけみんなで仲良くバカをやるくらいだから、ファンも安心して良いだろう。
記事提供:AOL News