高橋 優の初めて行ったライブは?
編集部:高橋 優さんの初めて行ったライブを教えてください!
「B’z@秋田:大館樹海ドーム 1999.7.20」
高校一年生の時にB’zが秋田に来たんです。
『Brotherhood』というアルバムのツアーだったんですけど、僕はそのアルバムが大好きで、ない金をはたいてチケットを買って。
行ってみたら2階席で、ステージがものすごく遠くて、稲葉さんが米粒みたいで(笑)
でも中盤の演出で、稲葉さんがソロで「遠くまで」という曲を歌うためにセンターステージに来たんですよ。
突然すごい近くに現れて、もう感動しちゃって。
終盤には「Brotherhood」という曲をやったんですけど、“いろんなことで悩んだり立ち止まったりするのはみんなも俺らも一緒で、でもこれからもみんなと会って騒ぐのを楽しみにしてるからね”って言ってから歌ったんですよ。
もう泣きながら一緒に歌ってましたね。
少ないお小遣いの中からチケットを買って、残りの金でグッズを買おうと思ってたんですけど、グッズの相場をなめていた(笑)
3000円のタオルは買えなくて、頑張って買えたのが500円ぐらいのショッピングバッグ。
今でも部屋に飾ってありますけど、それを買って、「Brotherhood」の時にショッピングバッグを掲げて歌った(笑)
タオルじゃなくてショッピングバッグを。
その時に不思議な気持ちになったんですよ。
ただB’zがかっこいいというだけじゃなくて、ステージでそういう言葉を発信する人の気持ちはどんなだろう?と。
そのあと僕はコピーバンドを組むんですけど、照明を浴びる場所に立ちたいという気持ちの原点になっているような気がします。
そのツアーのDVDがあって、2時間ぐらいのメイキング映像集で、曲作りのやり方とかも映っていて、それを見て自分も曲を書きたくなったんですね。
だから曲作りと、ステージに立つことと、どっちの原点としてもB’zの『Brotherhood』というアルバムとコンサートは大きかったんですよね。
高校生の僕と同じように、少ないお小遣いの中で頑張ってチケットを買ってライブに来てくれる子は、今だっていると思いますから。
意外とそういうことで人生が変わったりするじゃないですか、音楽で。
自分がそうなれてるかどうかわからないですけど、自分がそれで励まされてやってきた人なので、その時のことは忘れないですね。
編集部:観客の感情を鷲掴みにする優さんの曲、ステージの原点はB’zだったんですね。その原体験が、すっかり血肉になっていることが分かりました!
ショッピングバッグで声援を送る人はなかなかいないと思います。
いや、いないですかね(笑)
高橋 優さん、ありがとうございました!
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