ハナレグミが「初めて立ったステージは？」

ほんとに子供の頃、初めて立ったステージは、小学校1年生ぐらいの時に、近所の家に友達とか家族で集まっているところで歌った、「ルビーの指輪」(寺尾聰)ですね。あの曲、好きだったんですよ。

その次は、高校2年生の時に、ひとりで弾き語りで。何歌ったっけなあ……BO GUMBOSか、井上陽水か、THE BOOMのどれかですね。めちゃめちゃ緊張した。もう、どう感じたかなんて憶えてないくらい。教室をライブハウスみたいにして、アコースティック・ライブみたいなのを、友達が企画して、放課後にみんなで集まって。30〜40人くらいいたのかな。

バンドで初めてやったのも、高校の時。獣神アジャ・コングっていうバンドだったんですけど(笑)。そのバンドで、Deee-Liteの「Groove is in the Heart」とか、やってましたね。

高校の時、まわりに音楽好きが多くて。BO GUMBOSにしても、THE BOOMにしても、Deee-Liteとかの海外の音楽にしても、だいたい友達から教わってて。歌いたがり、演奏したがりの奴が多くて、そういう友達と、何かしらライブをやってましたね、それぞれが好きな曲を選んでは。

SUPER BUTTER DOGでメジャー・デビューして、最初にやったワンマンは渋谷クラブクアトロなんですけど、その2〜3週間前に、フィッシュマンズのイベント『闘魂』に出てるんですよ、フロントアクトで。それがデビューが決まった後の1本目だそうです、(事務所の)社長によると。

その時YO-KINGも出てたし、あとHONZIさんも出てた。後に自分がフィッシュマンズで歌ったり、YO-KINGに曲を書いてもらったりすることになるとは(笑)。
で、その直後にやったのが、SUPER BUTTER DOGの渋谷クラブクアトロなんですけど。バンドが解散する時に作った冊子で、ベースのTOMOHIKOに「今までSUPER BUTTER DOGをやってきて、いちばん感動したライブはなに？」って質問したら、その最初のクアトロのライブだったんですよ。「おまえそこから先、感動してないの？そりゃあ解散するよな、俺たち」って言った、驚愕のインタビューが残っています(笑)。