──みなさんが、初めて観たライブを教えてください。
KOU生まれて初めてかどうかは定かではないのですが、中学生くらいの頃に、中野サンプラザで男性ジャズボーカルグループのTAKE6のステージを観たのが印象に残っています。6人の声だけで表現しているのですが、こちらの想像を超えたリズム感とハーモニーに驚きました。しかも、客席からスティービー・ワンダーがステージに上がって、7人でセッションする展開になり、衝撃を受けました。
──スティービー・ワンダーが客席から登場するステージを観るのは、めったにないスペシャルな体験ですね。その後の音楽人生にも影響を与えているのではないですか？
KOUそうだと思います。ライブが始まる時って、客席が暗くなるじゃないですか。そうしたら、ゴソゴソって何人か入ってきたんですよ。スティービー・ワンダーくらいになると、シルエットとあの独特の動きだけでわかりました。「スティービー・ワンダーがいるんじゃないか」と思ったら、本当にそうだったという。そんな思い出です。
──Mさんはいかがですか？
Mライブじゃないんですが、記憶に残っているのは町の商店街で観たヒーローショーですね。イトーヨーカドー的な会場だったんですが、間近でヒーローを見た瞬間、心臓がバクバクしました（笑）。
NIREそれはヒーローが本物だと思っているくらいの、小さい頃の話？
Mそう。「うわぁ！」って思って見ていました。悪役の人は本当にみんな気持ち悪くて、怖かったですね（笑）。ヒーローはひたすらかっこ良かったです（笑）。
──NIREさんは、初めて観たライブを覚えていますか？
NIRE初めてかどうかはわからないですが、自分でチケットを取って観たのは、アメリカのハードロックバンドのMR. BIGで、会場はもうなくなりましたが、東京ベイNKホールでした。当時、まわりの友達の間でMR. BIGが流行っていて、自分もハードロックにハマっていた時期だったので、友達に誘われて行きました。
──MR. BIGのライブはいかがでしたか？
NIRE客席はすごい盛り上がりでした。ヘビーメタル、ハードロックファンの革ジャンを着たお兄さん、お姉さんたちがいっぱい集まっていて、Tシャツも「メタリカ」とか文字が書かれていたのを覚えていますね（笑）。
──NIREさんはどんなかっこうで行かれたのですか？
NIREいや、もう地味な高校生のかっこうでした。場違いすぎて、革ジャンを着てくれば良かったなと後悔しました。それまでそういうところに行ったことがなかったわけで、カルチャーショックでした。バリバリと弾く感じの人たちだったので、演奏も素晴らしかったです。単純にすごかったです。“ライブの「ウワーッ！」と盛り上がる感じがいいなあ”、“楽しい世界だなあ”と感動しました。まさか、そのステージに自分が立つ日が来るとは想像もしていませんでしたが（笑）。
