3パターンあるセットリストの2つ目を語ります。タイトルは
「BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK」
個人的に凄く好きなタイトルですね。やっぱり音楽はPUNKから入っていることもあって、44歳になった今でもPUNKというワードを使いたい。ずっと自分の中で鳴り止まない感情、ジャンル、叫び、生き方であるんだと思います。このセットリストは、昨年12月にリリースしたニューアルバム「BIG SUNSHINE」からの新曲と過去の曲のパンキッシュな曲を集めた内容になります。しかもBAD SPEEDと言うくらいですからテンポの速い曲をセレクション。ロックの悪い雰囲気を持った曲を並べます。ライヴの人気曲とライヴで盛り上がる曲というのは、またちょっとニュアンスが違います。そこまでメロディアスじゃなくてもやっぱりこの曲がなきゃ盛り上がらない、この曲がないと上がらない、そういう曲は大抵PUNK&ROCK’N'ROLLナンバーなんですよね。だったらそういうタイプの曲を集めて、ニューアルバムと同じボリューム感でやってやろうじゃないか、というのがこのセットリストのテーマです。
アーティストやバンドはキャリアや年齢を重ねるとライヴでやる曲のテンポが落ち始めます。それは決して悪いことじゃないし、もっと音楽やアレンジに隙間を求めるようになる。それは絶対に成長から来るものだし、何よりテンポが速過ぎると歌詞が聞こえづらくなるってのもあります。ですがこのセットリストに関しては真逆です(笑)。時代とも真逆に行きます。ここ最近の音楽業界には速い曲が全然ないと思う。古い曲でセレクトした曲は全部テンポが速いです。10代の頃、いろんなバンドのライヴ盤を聴いた時にレコードよりもテンポが速いことが実に格好良かった。もちろんライヴを観てもそう思わされました。それを継承すべく僕は常に音源よりもライヴでテンポを上げています。それは自分のステージでのテンションが音源と同じテンポだと随分と遅く感じるんです。前のめりになる。アドレナリンも上がり、興奮を抑えられなくなる。でもそれこそがライヴだと思うし、生演奏の強さ、パッションだと思うのです。だからこそ「BIG SUNSHINE & BAD SPEED PUNK」は激しく行きたい。40代になっても、まだまだ速い曲で突っ走る中島卓偉を是非観に来てください。落ち着くことなど有り得ません。こういうタイトルだと良い意味でよっぽど割り切れる。攻めのスタンス、攻めのスイッチが入ります。そのテンションで楽しませるだけ楽しませたいですね。もちろん中盤にメロウな曲もやります。ずっと速い曲じゃ観る側もきついのをわかっています(笑)。メリハリを付けることで後半戦も切り替えやすいはず。熱く行きたいですね。この曲はここに入るのか!とセットリストを楽しんでもらえると思います。騒ぎに来てください。これぞライヴ、これぞPUNK、これこそがROCK’N’ROLL、体感しに来てください!アクセル全開です!
次回はツアーリハーサルの近況報告、3つ目の「TAKUI SONGS ONLY LIVE」のセットリストについて語り尽くします!
中島卓偉