高校1年の時の、THE YELLOW MONKEY。さっき調べたら、1997年の『TOUR ‘97 紫の炎』、全5公演なんですけど、僕が行ったのは、宮城の、国営みちのく杜の湖畔公園、野外のライブ(8月23日)。これに、地元の八戸からバスに乗って行きましたね。
その時いちばん仲のよかった友達が、THE YELLOW MONKEYを大好きで。家に行くたびに、もう洗脳ですよね、「MV観ろ」とか「CD貸してやるから聴け」とか。そいつが「チケット取ったから一緒に行かねえか?」「あ、行く行く」って。
これは、よかったですね! 「ロック・スターってこういうことなんだな」っていうのがわかったというか。「天国旅行」って曲で、吉井(和哉)さんが、オレンジっぽいストラトを、ずーっと弾いてるんです、イントロに入る前に。「えっ、これ、曲いつ始まるんだろうな」って思いながら……ただ、それが許されてる状況がすごい、と思った記憶があって。ひとりでこんなに弾いてていいんだ? フロントマンってすげえな、と思ったのは、その時ですかね。
だから僕、THE YELLOW MONKEYが復活する時に(2016年)、LINE BLOGか何かの企画で、「復活のライブの1曲目を予想しましょう」っていうのに呼んでもらって。外れたんですけど(笑)。それぐらい、吉井さんはずっと憧れですね。
吉井さんに一回だけお会いしたことあります。NHKの『ポップジャム』に出た時に、YOSHII LOVINSONでいらしていて。その時、Perfumeはいるわ、吉井さんはいるわで、僕もう忙しくて(笑)。でも、挨拶に行ったら、楽屋から出て来てくださって。「『PUNCH DRUNKARD TOUR』とか行きました!」って言ったら、「えっ、じゃあけっこう歳だよね?」って言われて。その頃、衣装が学生服っぽかったじゃないですか。ブレザーにネクタイで。「その衣装でその歳なの? おもしろいね」って(笑)。
その友達が誘ってくれなかったら、僕たぶん、音楽をこんなに好きにはなってないので。恩人ではありますね。そいつ、今、外科医ですけど。一回謝られました、「俺のせいでおまえがそっちの道に行っちゃった、ごめんな」って(笑)。僕としては「ありがとう」って感じなんですけど。
貴重なお話をありがとうございました!