3markets[ ]の「1分で読める バンドマンが嫌いになる話」vol.2

コラム | 2020.04.17 12:00

[L→R] masaton.(Dr)、カザマタカフミ(Vo&Gt)、矢矧暁(Gt)、金子セイメイ(Ba)

差し入れをもらうことが奇跡的にある。

ライブでお金をもらってるのに
差し入れまでもらうのはとても申し訳ない。
うまい棒とかでいいのに。

うまい棒より何より嬉しい差し入れ。

手書きの手紙。
この時代だからこそ手書きの手紙が嬉しい。

自分に時間を使ってくれたのかと思うととても嬉しくて
手帳に入れている。
なんなら2、3年前にもらった手紙を入れている。きもい。

その中の一通に
「大きくなったらお嫁さんにしてください」
という子供の将来の夢みたいな手紙がある。

何をやってもうまくいかない時、
バンドなんてやめちまおうかって思う時、
手紙を開く。

自分のことを好きかもしれない人がそこにいる。
その事実だけでたまに救われるんだ。

でも、バンドって点だ みんなの人生は線だ
俺を置いてみんなが通り過ぎていく。

その子もライブに来なくなって2年くらい経った。
もう忘れてるんだろうな、
幸せになっていたらいいな、と見返すたびに思う。

この間、そんなことをツイートしたら
その本人からDMがきた。

「あのツイートは私のことですか?」
「私は今、彼氏がいます。」
「バンドマンです。」

…。

頼むから幸せになってくれよと願った。
頑張ろう。バンド。

誰かの人生にとって点になりたい。
たとえ濁点だとしても。

3markets[ ]Vo カザマタカフミ

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