ネット上で度々話題になる天才少女ギタリストによるプレイ映像。日本人のLi-sa-Xのように、投稿時から天才的なプレイを披露し完成されメジャーデビューしたプレイヤーもいるが、今回はフランスの17歳Tina Sに注目したいと思う。
実は彼女8年前、9歳の時からコツコツと演奏映像を公開しているが、当時はごく普通の素人のような演奏をしていたのだ。
先日投稿した最新映像で、ベートーヴェンの「月光」をメタルアレンジで披露したTina S。両手タッピングとスウィープ気味のフィンガーピッキングを駆使した超絶プレイはネット上でも大反響を呼んだが、8年前に最初に投稿した映像では、たどたどしい指使いで、クラシックギタリストのマリア・リンネマンの楽譜を演奏している可愛らしい姿が確認できる。
■8年前の演奏
その後も数ヶ月に一回覚えた曲をネットに投稿していたTina Sは、2年後にはビートルズの「レット・イット・ビー」を習得、3年目にはアコースティック・ギターでボン・ジョヴィの「リヴィング・オン・ア・プレイヤー」という具合に次々とレパートリーを増やし、5年目で遂にエレキギターを手にすることになる。
■5年前の演奏
最初こそAC/DCの「バック・イン・ブラック」のような、シンプルなリフの楽曲をマスターしていくが、ヴァン・ヘイレンがプレイしたマイケル・ジャクソンの「ビート・イット」のソロを覚えた当たりから才能が開花。遂にイングヴェイ・マルムスティーンを彷彿とさせる高速ギターソロで、クラシックナンバーをアレンジするシリーズをスタート。
この頃から超絶テクニックと共に、メタルクラシックを次々とカバーする投稿がネット上で大ブレイクし、彼女の映像は毎回話題になるようになる。
■3年前の演奏
改めて過去映像をみると8年間真摯にギターの腕を磨いてきた彼女の姿がある。このTina Sの成長の一部始終を撮り続けたアーカイブは、今からギターを始めたいという人には励みにもなるし、ギターを挫折したという人に「もう一度取り組んでみよう」という勇気をあたえる映像である。
記事提供:AOL News