GOOD BYE APRILが語る、地元愛！

僕は新海誠監督やLINEの出澤 剛社長、宇宙飛行士の油井亀美也さんと同じ高校出身で。本当に自然が綺麗なところなんです。だから新海監督の作品の透明感や広々とした雰囲気は、自分の原風景にもつながるんですよね。
高校1年生の頃は自転車通学をしていて。でも僕が本当に山の中に住んでいたので、自転車だと片道1時間かかるんです。夏は口の中に得体の知れない虫が入ってくるわ、冬は気温がマイナス10度とかなので、高校に着く頃には足の感覚がなくなって……。残りの2年間は親に送迎をしてもらっていました(笑)。

僕の地元は大阪府南河内郡太子町というところで。1駅先は奈良県で名産はみかん、電車はワンマン運行、大阪市内からの終電は23時くらいやったり、のほほんとした田舎なんです。
高校入学前後くらいに初心者セットのレスポールを買ってギターを始めて。でも高校の卒業ライブでもっとちゃんとした自分のエレキギターが欲しくなって、町内でアルバイトを探したら、家から徒歩5分くらいのところに、お正月のしめ縄作りの工場があったんですよね。『ハリーポッター』に出てくる食堂みたいな長いテーブルのあるところで大勢の人がきゅうきゅうになって、寒い中しめ縄を作っていって……。そこで稼いだお金にお年玉をプラスして、“しめ鯖”と呼ばれがちの銀色のテレキャスターを買いました。

わたしの地元は大阪府堺市で、なかなか個性的な人が多い地域なんですよね。実家に帰った時に歩いていたら、後ろからすっごい綺麗なビブラートボイスで“ハァ～！”って聞こえたんです。なんて綺麗な声なんだ！と振り返ったら、競馬場とかにいそうな風貌のおっさんでした(笑)。お茶目なおじさんが多いのが自慢ですね。

うちのボーカルはレコードを漁るのがめちゃくちゃ好きで、いろんな土地の中古ショップや古本屋さんを回ってるんですよね。僕の地元の川崎市は割と音楽に特化した街ではあるので、そういうお店に掘り出しものが結構置いてあるらしくて。話を聞いていたら、うちの実家の近くのお店にも来てることが判明しました(笑)。その後実家へ帰ったら、うちの親父もうちのボーカルと同じところでレコードをディグってました(笑)。どうやらすごくいいラインナップの、穴場のブックオフらしいです。