2020年に活動10周年を迎えた園⽥涼が、『YOU』『I』から7年ぶりとなるピアノソロアルバムを2021年10月27日(水)にリリースすることを発表。
ピアノソロアルバム『まるで風のように』は、第13回札幌国際短編映画祭で話題賞を受賞したサンドウィッチマン富澤たけし監督作品「花嫁の⼿紙」のテーマや直⽊賞作家の江國⾹織、作詞家の森雪之丞との共演により誕⽣した「⼆⽉の⾳楽」「四⽉は桜吹雪の中で」「時の配達⼈さんへ」などが収録される。
そして、本人からのコメントも到着。
2020年に、僕はデビュー10周年を迎えました。10月がデビュー月だったこと、そして10月25日――僕の誕生日です――がたまたま日曜日だったこともあり、この年のこの日にビルボードライブ横浜で「Perfect Love-My 10 Years, Your 10 Years-」と題した記念コンサートを行い、素晴らしい
ゲストの皆さんとたくさんの音楽を奏でて、それはそれは幸せな夜になりました。
コンサートを終えて、横浜のホテルの部屋でお酒を飲みながら、ぼんやりとこう思ったのを覚えています。「さて、次はどんなアルバムを作ろうか?」
大げさに言えばこの10年を振り返りながら、次の10年を見据えるような気持ちになっていました。
ピアノが弾けることで、沢山の出会いと感情を貰ったこと。
「YOU」「I」というアルバムを出してから、長いことピアノソロのアルバムを作っていなかったこと。
そして何より、この白と黒だけで構成された完璧に美しい楽器に、子どもの頃から今に至るまで変わらず取りつかれていること。
活動11年目に入るタイミングで、もう一度ピアノという楽器に真正面から向き合ってみたくなりました。自分がどんな曲を書き(あるいは書いてきて)、それを今どんな音で鳴らせるか、試してみたくなったのです。
(基本的に)曲を書くことは、僕にとっては日記をつけるようなものです。この曲を書いたときの自分は何歳で、どんな街に住んでいて、どんなことを考えていて、どんな友達と付き合っていて、どんなことで笑って、どんなことで泣いて、どんな恋をしていたのか、そんなことをくすぐったい嬉しさや鈍い痛みとなんかと共に、はっきり思い出すことができます。
(基本的に)ピアノを弾くことは、僕にとっては傷一つない鏡の前に立つようなものです。着飾ってすましているときも、ほとんど何も身に纏わず震えているときもありますが、何にせよその鏡は嘘ひとつない今現在の自分を映し出すのです。
普段生きている中で、僕は――いや僕に限らずかもしれませんが――なかなか自分の全てをさらけ出すことができません。でも、ピアノを弾けば自分の混じり気の無い気持ちを取り出して、それを恥ずかし気もなく相手に伝えることができるのです。
まるで風のように。
アルバムを録り終わった後、このフレーズがずっと頭の中を、それこそ風のようにぐるぐる吹きまわっていました。そんなふうに生きられたらどんなに素敵だろう。今の世界ではとても難しいことだけれど、それでも、まるで風のように生きていきたいと、その一歩を踏み出すべく記録に残したのがこのアルバムです。
園田涼
ゲストの皆さんとたくさんの音楽を奏でて、それはそれは幸せな夜になりました。
コンサートを終えて、横浜のホテルの部屋でお酒を飲みながら、ぼんやりとこう思ったのを覚えています。「さて、次はどんなアルバムを作ろうか?」
大げさに言えばこの10年を振り返りながら、次の10年を見据えるような気持ちになっていました。
ピアノが弾けることで、沢山の出会いと感情を貰ったこと。
「YOU」「I」というアルバムを出してから、長いことピアノソロのアルバムを作っていなかったこと。
そして何より、この白と黒だけで構成された完璧に美しい楽器に、子どもの頃から今に至るまで変わらず取りつかれていること。
活動11年目に入るタイミングで、もう一度ピアノという楽器に真正面から向き合ってみたくなりました。自分がどんな曲を書き(あるいは書いてきて)、それを今どんな音で鳴らせるか、試してみたくなったのです。
(基本的に)曲を書くことは、僕にとっては日記をつけるようなものです。この曲を書いたときの自分は何歳で、どんな街に住んでいて、どんなことを考えていて、どんな友達と付き合っていて、どんなことで笑って、どんなことで泣いて、どんな恋をしていたのか、そんなことをくすぐったい嬉しさや鈍い痛みとなんかと共に、はっきり思い出すことができます。
(基本的に)ピアノを弾くことは、僕にとっては傷一つない鏡の前に立つようなものです。着飾ってすましているときも、ほとんど何も身に纏わず震えているときもありますが、何にせよその鏡は嘘ひとつない今現在の自分を映し出すのです。
普段生きている中で、僕は――いや僕に限らずかもしれませんが――なかなか自分の全てをさらけ出すことができません。でも、ピアノを弾けば自分の混じり気の無い気持ちを取り出して、それを恥ずかし気もなく相手に伝えることができるのです。
まるで風のように。
アルバムを録り終わった後、このフレーズがずっと頭の中を、それこそ風のようにぐるぐる吹きまわっていました。そんなふうに生きられたらどんなに素敵だろう。今の世界ではとても難しいことだけれど、それでも、まるで風のように生きていきたいと、その一歩を踏み出すべく記録に残したのがこのアルバムです。
園田涼
さらに、アルバムリリースを記念し、東京・大阪にてリリースライブも開催される。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。