
Calmera the 20th Anniversary LIVE「カルメラ成人式」
2026年9月21日(月祝)[東京篇]恵比寿 LIQUIDROOM
9月18日(金)大阪・心斎橋BIG CATにて行われた“大阪篇”が華々しく行われて、21日(月祝)には東京・恵比寿LIQUIDROOMにて“東京篇”が開催……のはずだったのだが。この日、関東には台風25号が襲来。開催可否の協議が当日午前まで重ねられた結果、公式から発表されたのは「開催延期」の知らせ。
同時に「配信ライブ」は予定通り開催されることが発表されたのだが、その後もメンバーとスタッフによる協議が重ねられ、公式より発表されたのは「YouTubeでのライブ無料生配信」。開催を心待ちにしていたファンと直接会うことは叶わなかったが、これを全世界の人にライブを楽しんでもらえる機会と捉えて、ピンチをチャンスへと転換する選択肢を選んだCalmera。その決断にSNSに称賛の声が溢れる中、開演時間が近づいていく――。
開演時間が少し過ぎ、会場のキャパを超える多くの視聴者が待機する中、画面に映ったのはCalmera 20年の歴史をライブ映像で振り返るOP VTR。ライブへの期待が大いに高まる中、画面がリキッドルームに映り変わるとSEが鳴り、真っ赤なスーツで揃えたメンバー8人がステージに登場。オーディエンスのいないフロアから、彼らを迎える拍手と歓声がないのは寂しいけれど、画面上に視聴者からの「おかえり~!」「成人式おめでとう!」のコメントや拍手の絵文字が溢れる。万感の思いを込めたイントロから西崎ゴウシ伝説(Agitator, Tp, Gt, Per)が「Calmera、成人式行くぞ!」と気合い十分に叫び、「No Chaser」でライブの幕が上がる。

「No Chaser」から「犬、逃げた。」と人気曲が続き、活動休止のブランクを感じさせない圧倒的な勢いとグルーヴで魅せる8人。ステージの全景だけでなく、各パートのプレイや表情が見えるのも配信ならではの利点で、ソロや魅せ場が映るたびに視聴者から「カッコいい!」とコメントが飛び交う。「配信をご覧のみなさん、届いてますか~!」と煽るゴウシだったが、心配するまでもなくしっかり届いている様子。
続いて、きたいくにと(Dr)のカウントで始まった「Flight from SHIBUYA City」でしっかり聴かせると、「改めまして、Calmeraです。よろしくお願いします!」とゴウシが挨拶してMCへ。「長い時間やりますよ、今日は。覚悟しながら観て下さいね」とニヤリ笑うと、「Calmeraの結成20周年を一緒にお祝いしていただけると嬉しいです!」と伝えて始まった曲は「Swallow」。軽快で痛快な曲調に、オーディエンスが手拍子やジャンプを合わせる光景が見えた気がしたこの曲。辻本美博(Sax)と寺谷光(Tb)の熱いホーンバトルにコメント欄が沸く。
ゴウシと小林洋介(Tp)らホーン隊の決めポーズで始まって、楽しくダンスを合わせて魅せた「SUNSET DRIVER」では、先日のインタビュー時に「久々に踊ったけど、身体が覚えてた」と語っていたことを思い出してニヤリ。PAKshin(Key)の色気ある音色とプレイで始まった「ホテルジャズ #3」を雰囲気たっぷりに聴かせると、再びMCへ。
「今日、来ようとしていた人たちに対しての後ろめたい気持ちをどうしたらいいか?というところで。ネガティブな気持ちを吹っ飛ばすためにも、全世界の人に観てもらおうと無料配信にしました」と、無料配信ライブという決断にいたった経緯をPAKshinが説明すると、スマホを取り出してYouTubeのコメント欄を見て、辻本と共にリアルタイムで返答するという、生配信ならではの演出で、視聴者への感謝の気持ちを届ける。


続いて、「中継繋ぎたいと思います。現場の西崎さ~ん!」という呼び掛けで画面に映ったのは、レインコート姿にビニール傘をひっくり返して、台風の暴風の中からレポートしている風のゴウシ。リキッドルームのフロアに飾られた、クラウドファンディング支援者の名前が書かれたのぼりを紹介。ゴウシがステージに戻り、わちゃわちゃと楽しい雰囲気でMCが続くと、ムーディーな「真夜中の510」から、熱く激しくスリリングな「満身創痍」と続く。辻本ときたいが渾身のソロプレイで魅せてコメント欄を大いに沸かせると、「画面の向こうのみなさま、大変おまたせしました!」と煽るゴウシ。

「本日のメインイベントといっても過言ではございません!Calmera 20周年を盛大にお祝いしていただけると嬉しいです」と告げて。<いっせーので乾杯!>と乾杯タオルを掲げて、明るく楽しく賑やかに始まったのは、Calmeraの代表曲といえる「乾杯ブギウギ」。「かんぱーい!」の文字や絵文字が溢れて、「つーじーのちょっといいソロ聴いてみたい!」の掛け声に辻本が熱いソロプレイを決めて。ステージもコメント欄も大盛り上がりの中、「この街も久しぶりやなぁ~」と始まったのは恒例のコントパート。

スナックを訪れたゴウシと「ちょっと久しぶりやないの!」と割烹着姿で迎える PAKshinママという設定でメンバーそれぞれの近況を伝えたコントでは、宮本敦(Gt)が活動休止中に就職するも、大阪でのワンマンでバンドマン魂に火が着いて、退職届を出したという衝撃の事実も告げられたり。お店のハコバンドに扮したメンバーが演奏する、中島みゆき「糸」のカバーをHIDEYAN(Ba)が歌い出して「お前が歌うんかい!」とツッコまれたり。盛りだくさんすぎる長尺コント(なんと37分!)で仲良く楽しくたっぷり遊んで。メンバーそれぞれがひと言ずつ挨拶をしたMCでは、「結果的にはパワーアップして帰って来れて良かった」と活動休止期間について語ったゴウシ。

「もう一度、このメンバーで帰って来れます」と嬉しそうに語り、年内に振替公演をやることを約束すると、この日、会場で販売する予定だった2枚組ベスト盤『ハタチ 〜20th anniversary BEST〜』を公式サイトで通販することを告知。「Golden Hour」で後半戦の幕を開けると「鍋屋横丁の夜明け」「FLAMINGO」と続き、熱いパフォーマンスを見せた8人。クールに演奏するHIDEYANの高度な技術や、演奏に感情を表情でも表現する宮本といった、普段のライブでは気が付かない部分まで見える良さも感じながら、このメンバーだからこそ生まれるCalmeraの音楽世界に魅了されていると、ライブはいよいよクライマックスへ。
「カルメラ成人式、ありがとうございました!」と挨拶し、ド派手なイントロで始まったラストナンバーは「Hotest Hippies」。ハイテンションなパフォーマンスとキレッキレの演奏に、視聴者のテンションはマックス。華やかに賑やかに、そしてなによりCalmeraらしく、本編を締めくくった。

「アンコール!」と拍手の絵文字がコメント欄を埋める中、「このままアンコールやりましょう!!」とテンション冷めやらぬまま始まったアンコールでは、「今後、どうしていくか?本当に数日前まで決まっていなかったのですが……」と話し始めたゴウシ。「やっぱり、この8人じゃなきゃ出せない音があるなと。この曲たちはこの8人に演奏されることを待ってるんやなとか、いろいろ思うことありまして。この20周年公演が終わっても、Calmeraはシャッターを降ろさないことにしました」と明かすと「すなわち、Calmeraは正式に活動再開です!」と活動再開を宣言。
「ありがとう!」「おかえりなさい!」とファンからたくさんの感涙コメントが流れて、ステージにはメンバーの笑顔が溢れる中、「さらに名古屋公演も絶賛、準備しております!」と明かし、「カルメラ20周年記念はまだまだ終わりません!」と告げるゴウシ。Calmeraの最新型であり、20年の集大成とも言える新曲「月紅」を、真紅に染まるステージでたっぷり気持ちを込めて披露すると「画面の向こうのみんな、まだまだ行ける?」と語りかけ、「元気ギンギンな曲、やっちゃいましょうか!?」と「ロックンロールキャバレー」を披露。「画面の向こうでも歌ってや!」と画面越しのコール&レスポンスで一体感を生み、「ギンギン!」の文字と力こぶの絵文字が溢れて。最高潮の盛り上がりを見せる中、ラストは「Euphoria」で美しく終演。
「いろいろ歯がゆい気持ちはあったけど、こういう形でも出来て良かったね」と喜びを分かち合い、横並びで繋いだ手を挙げた8人。年内に開催すると約束した延期公演ももちろん楽しみだが、それで終わりではなく、その先も続いていくことがなにより嬉しい。20周年を経て、まだまだ続くCalmeraの旅をこれからも見届けていきたい。

【SET LIST】
01. No Chaser
02. 犬、逃げた。
03. Flight from SHIBUYA City
04. Swallow
05. SUNSET DRIVER
06. ホテルジャズ#3
07. 真夜中の510
08. 満身創痍
09. 乾杯ブギウギ
10. Golden Hour
11. 鍋屋横丁の夜明け
12. FLAMINGO
13. Hotest Hippies
ENCORE
14. 月紅
15. ロックンロールキャバレー
16. Euphoria






