Irregular Dice、過去最大規模のツアー大成功!リスナーと誓った約束を叶える旅は続く

ライブレポート | 2023.02.03 18:00

5人のバンドメンバーのセッション後は、マントを羽織った6人が再登場。トランプのカードがシャッフルされるかのように、入れ替わりながら「La Cre L Che Mor」を披露。恋の駆け引きを歌った「DICE」では炎が吹き上がる迫力満点の演出と、ラップリレーなどで攻め続けて行った。

鬼ごっこの中間映像を挟み披露されたのは、ペアでの楽曲。りうらとないこは抒情的な「Mr.Scarlet」を熱く歌い上げて行く。初兎と悠佑は「New World」でパワフルな歌声を披露。-hotoke-とIfは、「青煽☆2525☆大乱闘!(マジ仮)」で息ぴったりのダンスを見せるなど、青組の絆を見せつけていた。

3度目の鬼ごっこ映像を経て、決まった勝敗。結果は会場で発表と続けられ、ステージ上で18回鬼に捕まり、「記念撮影」「誕生日」「バーピージャンプ」「ダンス」「密着取材」「ファンサービス」などの罰ゲームを受けたないこが敗者となったことが明かされた。

捕まった数が最も少ない人が「優勝」とされていたルールに対して、「敗者」の発表があったことに驚くないこだったが、リスナーの目の前で「罰ゲーム」をやることに。メインステージから、センターステージまで「3秒」で走るようにと初兎に告げられると、全速力でダッシュしたが、6秒以上かかり失敗に。ないこは「無理だよ」と膝から崩れ落ちていた。

Ifがここからは雰囲気を変えて行くと語った「Blue Moon」では「まずは青の景色を見せてください」という呼びかけに合わせ、会場が青色に。「僕らが導く約束の物語」、「It‘s Showtime」と総選挙メドレーを続けた。「僕らが導く約束の物語」では、「♪君に誓った約束」と声を揃えると、右手の小指を立てリスナーに立つと公言している“武道館”への思いを再確認。胸の前に置いた小指は、サイリウムを揺らすリスナー全員の思いを受け止めているようだった。

「総選挙メドレー。最高でしたね。魂を込めた曲」と口を開いた初兎に、悠佑が「気持ち良いよ」と感情をぶつけた。初兎は「最高を更新し続ける僕ら。次に歌う曲は、初めていれいすが、みんなと約束をした曲になります。僕たちの側にずっといてくれますか」と呼びかけると、会場はサイリウムを揺らして思いを伝えて行く。その姿を見た初兎は「うれしい」と目をうるませていた。始まった「恋の約束」では「♪好きだよ」の歌声で、会場をロックオン。赤やピンク、水色など鮮やかな色が広がる客席と思いを交換し合っていた。

カウント映像の後、オルゴール音が響く中で始まったアンコール。青や紫などの花が付いた真っ白なスーツに着替えた6人は、メインステージに立つと、マントを翻しながら「ENCORE!!」を歌い出した。初兎は「最高の景色。みんな愛してるで」と満員の客席を見つめていた。

最後のMCではひとりひとりがあいさつ。話すメンバーに合わせて、会場の色が変わる。真っ赤な客席に向けりうらは「僕ら6人走り続けてきました。こんなに大きな舞台に立てたことが幸せです。リアルでライブをするなんて考えてもいなかった。こんなにたくさんのリスナーさんに恵まれて、りうらにとっては世界が変わったみたいでした」と感慨深そうに語っていた。

水色に変化した会場に向け-hotoke-は「僕は北海道出身で、いまお母さんが東京にいるんですけど、他の推しのライブを観に行っていて、ここにはいません。『お前の息子、幕張でいまこんなに輝いてるぞ』って伝えたかったけど、いまここにいないんで、みなさんが受け取ってください。ライブでは君が僕に会いに来てくれたからこそ、こんなに立派にここで歌わせてもらえたのかなって。君がここにいるから、僕がここで歌う理由がある」と頭を下げていた。

紫色に変わった会場を見た初兎は「生まれて来てこんなにたくさんの人に拍手をもらえるなんて思っていなくて、今日は何度も感動しました。何もなかった僕たちを、輝ける僕たちにしてくれてありがとうございます。しんどいことがあっても、みんなのキラキラした目を見ていると、ここにいる誰かの笑顔のきっかけに(いれいすが)なれば、僕が初兎である意味がある。君の笑顔のきっかけになればうれしい。君が愛してくれる分、その百倍もいやもっと愛し返します」と熱い思いを吐露していた。

ピンク色に輝くフロアに向けてないこは「いれいすを組むまでは、僕ら何もなくてほぼゼロに近かった。配信1回目で『武道館に立つ!』って約束をして、結成して2年と4カ月くらい。僕らの夢は変わらず、武道館に立つこと。この約束は必ず果たします。僕たちができる最大の恩返しは、僕らの夢を叶えること」と決意を新たにしていた。

青く染まった会場に向けIfは「自信ないよね。自己評価が低いよねって言われることが結構ありました。20数年間生きて来て、人よりも秀でていることがないよねって。歌も勉強も、運動もそう。でも2年ちょっとでこの景色を見ることが出来たこと。死ぬときに誇れるものがあるのかなと思っていた過去があったけれど、こんなに応援してくれるみんながいること。君のお陰でめちゃめちゃ頑張れています。宝物のような時間をくれてありがとう」と涙声で語り掛けていた。

最後を締めくくったのは、一面イエローに変化した中で口を開いた悠佑。「この6人じゃなかったら、どこかで辞めていた。大阪の公演に初兎のおばあちゃんが来ていたんだけど、オレもおばあちゃんに見せたかったです。昨年亡くなっていて、いまもどこかで見守ってくれているのかな。最前(席)におるんかな。オレら走り続けるから、これからも応援よろしくお願いします」とあふれた涙をぬぐっていた。

リスナーを背後に、指で“ダイスポーズ”を作り、バンドメンバーと12人で記念撮影。奏でられた「君のために生まれてきた」は、6人の姿を目で追うひとりずつに気持ちを届けるように、歌っていく。ライブの最後は、メインステージで声を合わせたジャンプで再び一体に。メンバーカラーの銀テープが飛び出し、華やかに幕を閉じた。

最後は12人で一列になり「ありがとうございました!」と一礼。リスナーからは大きな拍手が送られていた。

SET LIST

01. DOG BOY
02. 推しが見つかる3分ちょい! 2022 ver.
03. ブチアゲ!!!!!!!
04. Luminous
05. SPLASH!
06. CHANGER ※りうらソロ
07. 超次元♡理論→→→ ※-hotoke-ソロ
08. Violet ※初兎ソロ
09. Masquerade Dance ※ないこソロ
10. レイニーズハイ ※Ifソロ
11. 僕のカースト革命 ※悠佑ソロ
12. La Cre L Che Mor
13. Choose me
14. Crazy Dice
15. DICE
16. Mr.Scarlet
17. New World
18. ⻘煽☆2525☆大乱闘!(マジ仮)
19. Blue Moon
20. 僕らが導く約束の物語
21. It's Showtime
22. 恋の約束
23. Celebration

ENCORE
01. ENCORE!!
02. 君のために生まれてきた

  • 翡翠

    取材・文

    翡翠

  • 撮影

    北島凛音

  • 撮影

    Ryuji Kainuma

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