──おかっち(Ba)さんとTack朗さんはどんな提案をされたんです?
おかっち3拍子のところです。たまたまそのとき聴いていたバンドが、4拍子から3拍子の切り替え方がキレイだったから、これやってみようか?って。
Tack朗展開には特に口出ししなかったですけど、Bメロとサビのメロディですね。この曲って、Bメロでそこまでの展開を全部リセットしてるんですよ。3拍子になった後とか、テンポアップして2ステップ踏んでるようなところの後とか。だから、この曲はサビ以上にBメロが大事だと思ったので、メロディもたくさんの選択肢の中から厳選したものにしたし、かなりこだわってました。
ともBメロはおかっちも提案してたよね? そこからTack朗が歌う形にしたいって。
おかっちサビだけハイトーンなのもインパクトがあっていいんだけど、繋がりがないんですよね。誰かが歌って、また違う誰かが歌って……っていうのもいいけど、Bメロが大事なのであれば、そこも同じ人が歌ってサビにいったほうがいいんじゃない?って。そのほうがBメロの存在感が出るし、サビもより強調されていいんじゃないかなって。
Tack朗Bメロの頭も$EIGOが弾くディレイから始まって、なんか魔法みたいな感じというか、そこでパっと戻る感じもいいし、面白い曲になったなと思います。まだライブで扱いきれてないけど(笑)。やっぱ難しいみたいですね。僕らのお客さんじゃない人たちはけっこうぽかーんとしてて。
とも初見殺しだ。
1回来てみてほしい。来て怖かったらマジで謝るから
──本作を掲げてのワンマンツアー<どくどくツアー>も決定しています。東京公演は恵比寿リキッドルームで開催されますが、会場にはどんな印象をお持ちですか?
とも2年ぶり2回目なので、久々に帰ってくるみたいな感じになるんですけど、やっぱデカいなっていうイメージが強いですね。前回、実際立ってみたら見晴らしがよくて、“ここが噂に聞くリキッドルームか!”って思ったし、今回もチャレンジ感はだいぶ強いんですよ。だから、帰って来て、あのデカかったボスにもう1回挑戦するみたいなイメージが強いですかね。
$EIGOいわゆる東名阪でいうと、大阪はライブをしていてお客さんがつくのが早いイメージがあるんですよ。で、名古屋は地元なんで盛り上がるんですけど、東京ってレスポンスがひとつ遅いイメージがあって。でも逆に、ある意味トレンドに敏感なお客さんが多い気がして、その人たちに伝わるとレスポンスがめっちゃ早いんです。今回はフルアルバムに比べると覚える楽曲も少ないので、この曲の遊び方はこんな感じっていうのを僕らからまず提示できたらいいなと思います。やっぱり先に火がついていたほうがレスポンスも早くなると思うので。
──Tack朗さんは、リキッドルーム公演はどんなものにしたいですか?
Tack朗僕はあまりそこまで考えてないんですよ。全国7ヵ所回る中で、東京は本当におさえなくちゃいけない場所であることはわかるんですけど。でも、自信作ができたんで、それがみんなの手元に届いて、ライブでいい演奏ができるように、リハーサルで力をつけておかないとなっていう。
おかっち僕も楽しくやるのが一番なので、自分がどれだけ楽しくやれて、お客さんにそれがどれだけ伝わるかっていうことを毎回大事にしてます。いつもは少しふざけたりするけど、今作はカッコいい感じなので、どれだけ自分たちのカッコよさを、ライブを通じて提示できるか?っていうことになってくるじゃないかなって。
──カッコよさが際立ったツアーになると。
おかっちうーん……どうなんすかね(笑)。まだ何も決めていないので、どうなるのかはわからないですけど。
ともでもまあ、今回のアー写はカッコつけちゃったからね。カッコいいところは見せないと。
やっち僕もこの会場だからというわけではなく、自分のやれることをやりきって、終わった後に汗びっちょりで、自分もみんなも楽しかった!って言えるようなものを目指してるんですけど。ただ、リキッドルームに関しては若干思い入れがあって。僕の好きなL’Arc〜en〜Cielが、ファンクラブ限定ライブとかでリキッドルームを使ってたんですよ。前回もそうでしたけど、自分が世界で1番愛しているアーティストと同じステージに立てるのが嬉しくて。だからヒスパニとしてやることは変わらないんですけど、個人的な嬉しさは滲んじゃうかもしれないです。
ともでもそういうの大事だよね。
──それこそ10代の初期衝動っていう。
やっちそうなんですよね。今回の作品コンセプトに当てはまってるんですよ。
──このミニアルバムを聴いて初めてライブに来る人も多いと思うんですが、もしかしたら怖そうだなと思って、ライブへ行くのをためらっている方も多いんじゃないかなと思うんですけど。
ともそうなんですよね。なんでそんなに怖いと思われているのかわかんなくて。1回来てみてほしいんですよ。来て怖かったらマジで謝るから。
Tack朗謝るの?(笑)
とも菓子折り持って行く。すみませんでしたって(笑)。でも、そういう意味も含めて、去年のツアーからフロアを“天国ゾーン”と“地獄ゾーン”に分けたんですよ。とにかく暴れまわりたい奴は、“地獄ゾーン”で好き勝手にやってもらって、ゆったり観たい人とか初めて参戦する人は“天国ゾーン”でちょっと引いて見てもらうっていう。それがめちゃめちゃ好評で。暴れる人も、近くにおとなしく観たい人がいたら気を遣っちゃう人もいるし、怖いという意見に対しても絶対的に安全な場所が確保されているんで。
──いろんなタイプのオーディエンスのニーズに合ってますね。
ともお客さん的にも、楽曲はカッコいいと思う、CDも買ってる、だけどライブはちょっと……っていう人が多いんですよ。今回はワンマンだから普通の対バンより来やすいと思うし、ヒスパニが好きな人しかいないので、安心して楽しんでもらえればなと思います。だから、まずは1回来てもらえるといいなって。ドモホルンリンクル的な感じで(笑)。まずは一度お試しをっていう。
PRESENT
メンバー直筆サイン入り・うさTシャツ(ホワイト/XL)を1名様に!
※転載禁止
受付は終了しました