BIGMAMA、フルアルバム『MOTHERLAND』を携えて全国ツアーへ!スタートは毎年恒例の母の日ライブから。20周年へ向けて熱量の高まるメンバーに話を訊いた【前編】

インタビュー | 2026.04.25 12:00

──去年の母の日のラストに「曲名も決まってない」といって披露した曲って、「The Parade」でしたよね? あのエンディングもこれからにすごく期待をもたせました。
柿沼 広也(Gt/Vo)ツアーを回ってた時、「The Parade」の踊らせるギターリフをループしたSEとして使ったり、サブリミナル的な感じに聴かせていて。曲自体はすでにあったんですけど、リリースするタイミングが定まっていない中、「これがきっと「MOTHERLAND」を締めくくる曲になるだろう」っていうのは分かっていたので、ライブのラスト、その日一番のトピックスになるタイミングで披露したんです。
金井“ナントカParade”ってタイトルにしようと思ってたんだけど、ナントカが決まってなかったんだよね。結局、どシンプルなタイトルになりました(笑)。

BIGMAMA "The Parade" Lip Sync Movie

──あのタイミングはコンセプトがしっかり見えた中で、新曲を作り進めていこうくらい段階だったんですか?
金井曲数とアトラクション候補となるデモがたくさんあって、デモは30曲くらい、そのうち採用されたのは10曲くらいでした。「このテーマだから、この曲は違う」とか「この曲はよりテーマにフィットして、ライブが楽しそう」みたいなことで選んだり、「ライブが盛り上がらなくても、この曲はここにあるべきだ」ってことで選ばれたりみたいなことが起きてて。その後にゼロから書き下ろしたものもあるので、残った曲は選ばれしアトラクションです。
柿沼一曲一曲、出来た楽曲の世界観を作り込んでいって。並べてみてから曲前のSEを付けたり、トラックもあえて分けたりとか、いろんなことを試したし、いろんなことをやりましたけど。一曲一曲を楽しんでもらいたいっていうこだわりが、アルバム全部にあるので。そのこだわりが作品自体の没入感を高めてると思うし、全体の世界観として広がりになっているし、全体のまとまりもあるという、すごく楽しい作品になったと思います。
──柿沼さんは最初に“遊園地”というコンセプトを聞いた時、イメージが大きく広がる感覚はありました?
柿沼まぁ、BIGMAMAはずっとそういうことをやってきたというか。「かぼちゃの馬車で1曲書こう」とか、そういうことも今までたくさんあって(笑)。テーマに沿っていればいろんなことが試せるというのもあって、僕はテーマありきの方がやりやすいというか。やりたいことがあった時、「こんな世界観でこんな雰囲気の曲で」と思って作って、金井が歌詞を書いてくれることで自然と作品に出来るのは、テーマがあるからこそだと思うので。BIGMAMAだからこそ、やりたいことを作品として昇華出来ているというのはいつも思ってるし、今回もすごく楽しく作れました。ただ制作期間が長くて、作ろうと思ったらいつまでも作れちゃう感じがあったんで。最後、いいタイミングでまとめられたのも良かったです。

柿沼 広也(Gt/Vo)

──アルバム制作の作業はどれくらいまでやってたんですか?
金井最終的に仕上がったのは、2~3か月前です。アルバム制作を一旦締めたのが、去年の年末だったんですけど。去年、BIGMAMAがYahoo!ニュースになった、下北沢ERAでのライブ(※ライブ中、水道管が破裂してライブが中断)があったじゃないですか? それが「MOTHERLAND」ツアーで4人でやったライブの2本目だったんですけど。それが結構、思い出に残っていて。あれは17曲目だったかな? 演奏してたら、オーディエンスがおもむろに手を上げるんですよ。で、「なんですか?」って聞いたら、「水が……」っていうから「これで拭いて」ってタオルを投げたんですけど、よく見たらそれどころじゃない。寄せては返す水で、フロアが水浸しになってて、続行不可能になっちゃって。
──実際の現場はそんな大変な状況だったんですね!
金井まぁ、考え方次第ですけど。25曲中17曲を演ったというのが、17曲は見れたと考えるのか? 一番盛り上がるクライマックスを待たずに終わっちゃったと考えるのか? それはオーディエンス次第だし、俺たち次第なんですけど。途中で終わっちゃって申し訳ないって気持ちがあったので「とりあえずお見送りしよう!」って、お客さんを見送ったんですが。その日、柿沼が誕生日だったんですよ。この気持ちをどう切り替えよう?って(笑)。
柿沼なかなか思い出に残る一日になっちゃいましたよね(笑)。

──わはは、忘れられないバースデーになっちゃいましたね。
金井そしたら柿沼がそれを後に曲にしてきてくれて、「歌詞を書こう」となった時、「これはこのアルバムのラストピースとして必要だな」と思って。一番最後にレコーディングして、追加した曲が「SUBMARINE ERA」だったんです。
──あ~、そういうことか! 本当だ、<Oct 24th,2025>と歌詞に日付まで入ってますね。
柿沼遊園地っていろんな感情になる場所ですから。「最近、すごい感情が動いたことってなんだろう?」と考えた時、「そうだ、あの日めっちゃ感情が動いたな」と思って。あの出来事を曲にすることで、全員が忘れない夜に出来たと思います、まぁ、ERAの人にはずっと思い出させちゃうってところが申し訳ないなと思いますけど(笑)。結果、振替公演をやったらほとんどの人が来てくれたし、ERAの人も喜んでくれたし。良い方に繋がったんじゃないか?と思います。
金井俺、BIGMAMAのこういうところが、一番好きなところで。ネガティブなことがあった時も、ちゃんと成仏させるというか。みんなが幸せになる方法を考えて、それを形にするというのがとてもカッコいいことだと思うんで。長く続けているとこういう思い出が増えていくのが人生であり、バンドの醍醐味だと思ってて。とある下北沢のライブハウスの話だけど、俺たちにしか持ち得ないエピソードだと思うんです。エピソードトークって時に剣になりますし、これはこれで大事な宝物だと思ってます。

──ライブの最中に水浸しになったなんてエピソード、聞いたことないですもん。
柿沼しかも屋内でね(笑)。昔、野外の海が近い会場でライブをやった時、満潮になってステージが使えなくなって。ライブ直前に移動したこともあったんですけど、それ以来です。
金井でもそういう時こそ、本性というか、本来の実力を発揮するとも思うんで。なにかトラブルがあった時こそ、「良いバンドだな」とか「いいチームだな」と改めて思うことがあるんで。「SUBMARINE ERA」が無い状態で、一度はアルバムが完成したと思ってたんですけど。この曲のある無しで、このアルバムの意味合いもすごい違うと思います。

(後編に続く)
後編は4月30(木)18:00公開予定(後編に読者プレゼントあり)

公演情報

DISK GARAGE公演

BIGMAMA MOTHERLAND 〜The Climax Parade〜

2026年5⽉10⽇(⽇・母の日)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年5月22日(金)福岡・OP’s (対バンあり)
2026年6月11日(木)兵庫・神戸 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2026年6月12日(金)愛知・名古屋 NAGOYA JAMMIN’
2026年6月25日(木)宮城・仙台 MACANA (対バンあり)
2026年6月26日(金)栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
2026年6月28日(日)大阪・Music Club JANUS

チケット発売中!

RELEASE

「MOTHERLAND」

NEW ALBUM

「MOTHERLAND」

2026年4月29日(木)SALE
(FUSE RECORDS)
  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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    撮影

    たたみ

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