10周年を記念したライブ『HAYAPOP』とは?
──3枚のアルバムをトークと歌で振り返った後、9月21日(日)には10周年を記念したライブが決定しています。
早見率直に言うと、あっという間にもうすぐに9月がくるじゃないですか。なので、ドキドキですし、気合いが入ってます。それこそ、今、お話ししたように、これまでの10年の歩みを1個1個、振り返ってるんですよね。ファーストのライブの時にこんなことあったな、セカンドアルバムの時はこういうふうに曲作ってたな、『白と花束』ツアーではこうだったな、とか。1個1個の点々と点を自分がタイムスリップするみたいに思い出す作業をしているんですね。それに、その時々で聞いてくださってきた皆さんと積み重ねたものをぎゅっとまとめて、パシフィコ公演に詰め込むっていう気合いに満ちていて。もうセットリストも考えました。
──もう決まってましたか?
早見はい! そもそも、今回、『HAYAPOP』というタイトルをつけてるんですけど。
──そのタイトルが気になってました。2021年以降に掲げてきた<光となる音楽を届ける>に続く、10周年イヤー以降のテーマなのかなって。
早見言葉だけポンって聞くとキャッチーさがありますよね。個人的にもそれは感じているんですけど、大きな軸の部分っていうのはずっと変わっていないんですね。コロナ禍があってテーマを決めて思ったのが、そういう1つの軸ができたからこそ、表現自体はすごく幅が広くできるようになった。活動のテーマとか、自分の表現したい軸があるから、何をやっても帰ってこれる場所があるみたいな作り方になっていって。そういう中で、多面的に曲を作っていくっていうことを意識するシーンが多くなって。例えば、人っていろんな複雑な感情がありますよね。嬉しいのに悲しいときもあるし、優しいのに怒ってることもある。そういう感情の1つ1つを切り取ったり、人間のいろんな場所をすくい上げるようにして、1つの表現を作れたらいいなと思ってて。だから、『白と花束』はジャンルにもあんまりとらわれないような曲が集まったんですけど、振り返ってみると、活動テーマを決める前から、私はそれをずっと思ってたなぁと思って。『JUNCTION』の打ち合わせの時に同じようなことをチームのメンバーに力説していたっていうことを思い出したんですね。じゃあ、10周年になった時に、やっぱり軸をもう一回そこに戻した上で、いろんなことをやってきている、そのすべてが早見沙織という音楽なんだっていうことを表そうって。それが、早見沙織のポップスなんだっていう。J-POPみたいな感じでくくって、すべてを内包するライブにしたいなっていう思いで付けました。でも、キャッチーさも欲しかったから、チームみんなにいろいろアイデアを出してもらって、最終的に早見沙織のポップというところで、“HAYAPOP”に。
──“HAYAMINOPOP”や“SAOPOP”ではなかったんですね。
早見あはははは。それはですね、私がX やインスタで自分が投稿したものの最後には(早)ってつけるんですけど、それをグッズ化する流れがあってこの間の『セメ Live』で<(早)ぬいぐるみ>っていう、顔面に(早)って刺繍されている、愛くるしい見た目のぬいぐるみをつくったりしてて。この音楽活動においては<早>がフィーチャーされるので、ポップにつけるなら早かなって。
──早見さんの軸の部分っていうのは、多面的で、ジャンル的にも多彩ってことですよね。
早見そうですね。それを全部、内包しているのが人として当たり前だと思う。そういう自分をすべて受け入れることができなくても、それが自分としての1つのあり方なんだって思って歩んでいく。時に孤独であっても、時に大変な状況であっても、それが光に変わっていくように音楽として表現していくっていう。だから、多面的な表現をするっていう軸のところも、活動テーマの<光となる音楽を届ける>というところも結果的にはつながってくるのかなと思います。
──どんなステージになりそうですか。
早見ずっと応援してくださるかたも、初めての方も、いろんな皆さんに楽しんでいただけるようなライブになると思います。音楽もそうだし、演出も含めて、総合的にライブとして、めちゃくちゃ楽しんでもらえたらいいなと思って、今、いろいろ準備しています。
──今、チケットを買おうかどうか迷ってる人に呼びかけてもらっていいですか?
早見「来なさい!」
──あはははは。すみません、言わせてしまって。
早見いやいや、『ぜひ来なさい』とお伝えしたいですね(笑)。いろんな活動をしていく中で、早見さんの存在はなんとなく知ってるけど、あんまり音楽活動は知らなかったっていう方もたくさんいらっしゃると思っていて。そういった方にこそ、今回のライブはすごくお勧めだなと思っていて。なぜなら、この10年間のいろんな要素を全部詰め込んでるので。この公演を見ていただけたら、昔の曲から今の曲、いろんな曲を楽しんでいただけますし、早見沙織という人間のいろんな要素を詰め込んでいるので、より知っていただけるんじゃないかなと思います。基本的にみんなで楽しめるような内容を考えてますので、ぜひ、ここをきっかけにライブに足を運んでいただきたいです。どうぞよろしくお願いします。
──ありがとうございます。このライブの後はどうも考えてますか?
早見2025年は多方面にわたったライブをやれた年になったので、そこで得たものを制作に生かせたらいいなって思ってます。自分が生み出すものにちゃんと還元していきたい。なので、いつもよりたくさんデモを作るように頑張るぞ! っていう思いですね。
PRESENT
早見沙織サイン入りポスターを2名様に!
※転載禁止
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