10th Anniversary トークイベント&アコースティックライブに向けて
──2025年は本当にライブ三昧になってますよね。オーケストラライブ、セメライブに続き、8月にはトーク&アコースティックライブを控えてますが、どんなイベントになりそうですか?
早見これは本当に10周年記念のイベントっていう形ですね。1日3回公演ありまして、これまでに自分がリリースしてきた3枚のアルバムを1枚ずつ振り返っていく内容になっています。なので、今、思い出して話せる話もそうですし、その時に話してなかった裏話とか、いろいろと発掘できたらいいなと自分でも思っていて。曲ごとにやっぱり思い入れがあるので、1つずつ振り返っていければなっていうのと、『白と花束』ツアーでバンマスをしてくださった渡辺拓也(Gt)さんがサポートミュージシャンとして入ってくださって。ということは、アコースティックライブもやりますし、ギター伴奏もない状態で生の声を歌だけ届けるアカペラ歌唱にもちょっと挑戦してみようかなと思ってます。各公演でそれぞれのアルバムの曲を歌っていくっていうふうに決めたので、トークでも歌でも、その1枚のアルバムをぎゅっと楽しんでいただけると思います。MCは私のいろんなライブイベントの司会をずっとしてくださってきた松澤ネキさんなのでもう安心しかないので、ぜひご期待ください!
──当日、じっくり振り返るとは思うんですが、3枚のアルバムはご自身にとってそれぞれどんな作品となってますか?
早見自分にとっても最初のアルバム制作だったので、本当に道を作っていくみたいな感じでした。音楽の活動ってどうやって歩んでいくんだろうっていうのが、だんだん分かり始めたのが1stアルバム『Live Love Laugh』。同時期にいろんな曲を並行して作っていくので、その作業に対しても、新鮮さがたくさんあったと思いますし、自分の歌声もほぼ10年前の歌声なので、今聞くと、また違う味わいを感じたりもして(笑)。緊張してるのかなっていうのもあったりするけど、その時にしかない、“今、扉を開けて歩き出しました!”みたいな爽やかな雰囲気が詰まったアルバムになったかなと思います。
──「ESCORT」や「やさしい希望」など、今もずっと育っていってる原点のような曲も収録されていました。2ndアルバム『JUNCTION』は?
早見1枚目とはまた全然違う方向ですね。最初は手探りで歩んでいって。道もよく見えない状態で進んでいたのが、逆に、「ここにも道つくっていいですか?」「ここに道を作りたいです」「こんなところにも道があるって皆さんにお見せしたいです」みたいな。自分自身としていろいろ開拓して広げていくチャレンジをたくさんしたなっていう。3枚目もそういうチャレンジはたくさんしてるんですけど、もっと、子供のように縦横無尽にいろんな角度からアルバムを作っていったのが二枚目ですね。
──「夢の果てまで」「新しい朝」での竹内まりやさんとのコラボレーションが印象的です。
早見まりやさんをはじめ、すごくパワーがあって、素晴らしい音楽をずっと作っていらっしゃるアーティストの方と触れ合うことができたのは刺激になってます。それで言うと、「夢の果てまで」や「新しい明日」のカップリングとして私が作詞作曲した「SIDE SEAT TRAVEL」や「メトロナイト」「SUNNY SIDE TERRACE」をまりやさんが聴いてくださって。『歌を歌うだけじゃなくて、音楽を作るっていうところもすごく素敵だよ』って言ってくださったことが励みになって、エネルギーとなってできたアルバムなのかなと思います。
──そして、現時点では最新アルバムとなる3枚目のアルバム『白と花束』ですね。
早見その前のミニアルバム『シスターシティーズ』『GARDEN』や「透明シンガー」以降のシングル曲はやっぱり『白と花束』に向かっていく軌跡だったなっていう気がしますね。世の中的にも1人の人間としての自分の中にもいろんなことが起こる中で、それを音楽でどうやって光に変えていけるのか。生きる力に変えていけるのかっていうところをすごく向き合って、掘り下げて作っていったアルバムかなと思います。