“大人””責任”をテーマに制作されたNEW アルバム「27」を引っさげ、全国ツアーへ!アルバムについて、ツアーについて、メンバー全員にインタビュー!

インタビュー | 2016.06.01 12:00

SUPER BEAVER

3か月連続ワンコインシングル「ことば」「うるさい」「青い春」がスマッシュヒットを記録、さらに過去最大規模となるZepp DiverCity(TOKYO)公演(4月10日に開催されたSUPER BEAVER 10周年記念〆『都会のラクダSP〜スーパーフィーバー〜』)をソールドアウトさせるなど、絶好調の状態をキープしているSUPER BEAVERがニューアルバム「27」を完成させた。“大人”“責任”をテーマに制作された本作は、リスナーをダイレクトに鼓舞するようなメッセージとスケール感を増したバンドサウンドがひとつになった超充実作。
「僕らは大人になったんだ」「まだ僕は生きていく」(『27』)「人として かっこよく生きていたいじゃないか」(『人として』)といった普遍的なフレーズが直接伝わる本作、そして、このアルバムを引っ提げたツアー「SUPER BEAVER 『 27 』Release Tour 2016 〜27こぶ、ラクダ〜」についてメンバー全員に訊いた。

インタビュー:森 朋之

──ニューアルバム「27」、素晴らしいです。歌に込められたメッセージがさらに直接的になっていることが、まず印象に残りました。

渋谷龍太(Vo) 歌ってる内容には重みがあると思うんですけど、(リスナーとの)距離は確かに近くなっていますね。小難しいことではなくて、自分たちの基盤になる部分、バックボーンをしっかり持ったうえで、“いま伝えたいこと”を明確に出せたんじゃないかなって。ライブハウスに足を運んでくれている方にとっても、すごくわかりやすいアルバムになっていると思います。

──それが “大人” “責任” というテーマだったわけですね。

柳沢亮太(Gt) それもいろんな経験を積み重ねてきて辿り着いたことだと思うんですよね。27歳、28歳くらいになって、ほとんどの決定や選択を自分の意志で出来るようになったことで、歌うことや発する言葉に関してもさらに責任を持ちたいという気持ちが強くなって。だからこそ、リスナーのみなさんに近い距離で言葉を放てるようになったんだと思います。

藤原“27才”広明(Dr) バンドの状況もこの1〜2年で変わってきましたからね。自分たちがやってきたことを認めてくれて、応援してくれる人がすごく増えて。その結果、ライブに来てくれるお客さんとの距離もさらに近くなっているのが最近のSUPER BEAVERなのかなって。それはこのアルバムにも出てると思いますね。

上杉研太 「いまがいちばんいい」という状況を毎回作れてますからね。メジャーレーベルを離れてから、ちょっとずつライブのキャパも大きくなって、それをお客さんと共有してきて。そこで得た実感は、毎回アルバムに出てるんですよね。バンドの状況がいいから、いいアルバムが出来るっていう。そこは素直なバンドなんだと思います。

──リード曲の「秘密」には「自分自身のこと 誤魔化しちゃいけないんだ」というフレーズがありますが、アルバム全体を通して、“リスナーを肯定したい”という強い意志を感じました。

柳沢 ライブのMCで渋谷もよく口にしてるんですよね、「あなたたちのすべてを信頼して、肯定したい」って。それは単に前向きなことを言いたいということではなくて、否定によって何かを表現するよりも、肯定することのエネルギーのほうが素敵だなと思ってるからなんですよね。僕らはネガティブな経験もたくさんしてますけど、否定と否定をぶつけても何も生まれないことに気付いたし、物事をしっかり肯定したいという責任感も増しているので。

──特にいまは「自分はこれが好きだ」って胸を張るのが難しい時代ですからね。「こういうこと言ったら、どう思われるだろう?」という心配が常にあるというか。

藤原 気にしながら生きている人は多いかもしれないですね。

渋谷 うん。まわりを気にしすぎて、臆病にならざるを得ないというか。もっとフラットに考えて、好きなもの、信頼しているものを胸を張って主張してもいいんじゃないかって思いますけどね。

柳沢 「秘密」の冒頭でも書いてるんですけど、好きなことや大切なことを胸を張って口にする人って、楽しそうじゃないですか。たとえばアウトドアがムチャクチャ好きな人って、誰にも迷惑をかけてないし、見てるだけでも「俺には理解できないけど、すごく楽しそうだな」って思うので。そういう人って「これをやらないなんて、信じられない」って押し付けたりしないし。

──確かに。「27」の楽曲がこれだけ確信に溢れているのも、自分たちのスタンスに自信を持っているからだと思います。歌とバンドサウンドのマッチングもさらに高まってますよね。

柳沢 楽曲の根本がしっかりしていれば、「アレンジが合わない」ということはあり得ないと思うんですよ。そこはナチュラルにやれているのかなと。

上杉 イメージも共有してますからね。まずは曲を理解して、それを各々が表現していくっていう。

柳沢 楽曲に対するいちばんベストなアレンジは何だろう?ということですからね、要は。ピアノや生のストリングスを入れた曲もありますけど、「この楽曲をもっと大きく届けるためにはどうしたらいいか」というシンプルな音楽的意味合いから出て来たものなので。やれることはもっともっとあると思うんですよ。たとえばラップとかも、ちゃんとバンドのハマればやるだろうし。そういうふうに思えるようになったのは、渋谷の歌が圧倒的になってからですけどね。どんなサウンドであっても、渋谷が歌えばSUPER BEAVERになるので。

──ボーカリストである自分がバンドの軸なんだという自覚も強くなってますか?

渋谷 フロントマンですからね。真ん中にいるなら、自分のスタイルや生き様を強く持っているべきだと思うし。いい表現をするためには歌も上手くなくちゃいけないし、感受性、吸収力も人一倍持ってないとダメだろうなって。それは特別なことではなくて、どのバンドにも言えることだと思いますけどね。

──ロックバンドには強烈な存在感を持ったボーカリストがいるべきである、と。

渋谷 そうですね。僕は昔からピン・ボーカルが好きだったし、世に言われるロックスター像にも憧れがあったので。そういう人たちと同じようにやっても勝てないから、そこは自分のやり方で勝負しなくちゃいけないんですけどね。あと、ウチのバンドはそれぞれの役割もハッキリしてるんですよ。人前に立って何かをさせてもらうんだったら、それぞれ特化した何かを持っているべきだし、パッと見た瞬間にその人の“像”を作れないといけないと思うんです。パッと見た瞬間に「カッケ—!」って思える人に惹かれますからね、僕自身も。

柳沢 ボーカリストは戦隊モノのレッドですからね、やっぱり。フレディ・マーキュリーとかもそうじゃないですか。

渋谷 そうだね。全力でカッコつけるべきだと思ってるんですよ、人前に立つ以上。それが礼儀じゃないかな。

──そのスタンスは「人として」という楽曲にそのまま出てますね。「人として かっこよく生きていたいじゃないか」というフレーズに本気でグッときました。

柳沢 「“かっこいい”と“かっこ悪い”、どっちがいい?」って聞かれたら「かっこいいほうがいいでしょ」っていうことですよね。かっこよくなれないからって卑屈になるんじゃなくて、憧れをしっかり持って「かっこよくなりたい」と本気で思えば、「じゃあ、私生活ではこうしよう」という行動につながるだろうし。「なれない」ということにフォーカスを当てるんじゃなくて、「かっこよくなりたい」という気持ちを持つ。シンプルかつ究極のカタチで、バンドのスタンスを歌えたんじゃないかなって思いますね。

──アルバムリリース後には全国ツアーがスタート。ファイナルは11月5日(土)Zepp DiverCity(TOKYO)です。

渋谷 ライブに対するスタンスは基本的にずっと変わらないですけど、今回は初めてと言っていいくらい、先行販売の段階で各地ほとんど売り切れてしまったんですよ。それを考えると、待ってくれている人たちのスタンスもいままでとは少し違うのかなって。ライブに来てくれる人の期待知を凌駕しなくちゃいけないと思うと、ワクワクしますね。

柳沢 うん。全部が地続きというか、少しずつ積み上げてきて、いまの状況があるんだなって改めて実感しますね。

上杉 この前、久々に親父と話して、「今回のツアー、チケットの抽選に外れる人がかなりいる」って話したら「おまえ、調子に乗るのなよ。いままで応援してくれた人を大切にしろ」と言われて。その気持ちを持ってツアーを回りたいですね。

藤原 俺も調子に乗らないでがんばります。

上杉 すぐ調子に乗るからな。

藤原 そんなことないわ!(笑) 対バンもワンマンもそうですけど、ひとつひとつを大事にやりたいですね。

──もっと大きい会場でSUPER BEAVERを見たいという人も多いのでは?

渋谷 望んでもらえるのなら、ぜひやってみたいですね。僕自身はライブハウスが好きなんですけど、ライブハウスでもZeppクラスでも、もっと大きい会場であっても、それぞれの楽しみ方が出来ればいちばんいいのかなって。そういう意味ではキャパシティの上限を決めず、どんどん大きくしていきたいと思ってます。

 

■アルバム『27』収録曲「秘密」Music Video

SUPER BEAVER 『 27 』Release Tour 2016 ~27こぶ、ラクダ~

2016年6月16日(木) 千葉LOOK[ワンマン] SOLD OUT
2016年6月18日(土) F.A.D YOKOHAMA SOLD OUT
w:ねごと
2016年6月19日(日) 越谷EASYGOINGS SOLD OUT
w:Amelie/八十八ヶ所巡礼
2016年7月9日(土) 水戸LIGHT HOUSE 残り僅か
w:a flood of circle
2016年7月10日(日) HEAVEN'S ROCK Utsunomiya SOLD OUT
w:TOTALFAT
2016年9月16日(金) 高崎club FLEEZ 残り僅か
w:The BONEZ
2016年11月5(土) Zepp DiverCity(TOKYO)[ワンマン]
NOW ON SALE

GET TICKET先着受付!

お申し込みはこちら
受付公演:2016年11月5日(土) Zepp DiverCity(TOKYO)
受付日程:受付中 ~ 10月2日(日) 23:00

関連リンク

RELEASE

NEW ALBUM「27」
([NOiD]/murffin discs)
6月1日(水) SALE