ライブ、イベント、コンサートのチケット情報・先行予約・一般発売・当日券ならDISK GARAGE(ディスクガレージ)

トップページ

主なカテゴリ

ライブレポート Live Report

エレファントカシマシ 6/28(木) Zepp Tokyo CONCERT TOUR 2012 "MASTERPIECE"

  • Mixiチェック

エレファントカシマシ

2012.7.19 up

ニューアルバムの曲中心に、じっくりと歌を聴かせた一夜

21作目となる最新アルバム『MASTERPIECE』は、ユニバーサル・ミュージック移籍後もっとも穏やかな、いや、エレカシの全キャリア中でも稀に見る優しい表情に包まれた、じっくりと歌を聴かせるタイプの作品だった。
そのアルバムを携えての全国ツアー、東京公演2DAYSの2日目。
病気療養中と伝えられたドラムの冨永も元気に復活し、1曲目「大地のシンフォニー」から、豊かな包容力にあふれた、威風堂々たる演奏でオーディエンスを圧倒する。
続けて『エレファントカシマシⅡ』収録の「優しい川」を歌ったのには少々驚いたが、25年に近い時をへだてても変わらぬエレカシらしさを、こうして新鮮に感じられるのはライブならではの醍醐味だ。
その次の「化ケモノ青年」は2004年作品だから、時代はあちこち飛び回るのだが、ストイックに熟練を極めたバンドサウンドと、宮本の歌の放つ強烈なパワーで、すべてが“今のエレカシ”に集約されてゆく。


エレファントカシマシ


ここから5曲、『MASTERPIECE』収録曲を一気に聴かせる。
どれも名演だったが、特に宮本のソウルフルな歌いぶりが胸を打つ「約束」、シンプルなロックンロールのビートに乗り、宮本とサポート・ギターの藤井謙二がゴキゲンなギター・バトルを聴かせた「穴があったら入いりたい」など、聴きどころはたっぷり。
「穴があったら入りたい」の歌詞“飛び出せSaturday”のあとに“今日はThursday”と付け加えるなど、ニヤリとさせる小技も利いている。
ここから打ち込みビートの「眠れない夜」、さらにファースト収録曲「てって」、定番曲「珍奇男」と、趣の違う曲が続く。
「てって」では宮本がキーボードを弾く、珍しい光景にオーディエンスが沸く。
「珍奇男」の長い間奏では、宮本と藤井、石森、高緑との楽器バトルが繰り広げられ、場内の熱気がグンと高まった。


エレファントカシマシ


短いメンバー紹介をはさみ、後半は再び『MASTERPIECE』から5曲を披露。
宮本がギター弾き語りで歌いかけた「七色の虹の橋」では、アルバム・タイトルになった“誰の人生だってMasterpieceさ”というフレーズが、ひときわ輝いて聴こえる。
超ヘヴィな「世界伝統のマスター馬鹿」を経て、「飛べない俺」では再びキーボードに向かう宮本が、誰に言うともなく“絶好調!”とつぶやくのが確かに聴こえた。
そして強烈なストロボ・ライトが輝く中、静から動への音の躍動感が素晴しい「我が祈り」で、ライブの本編は幕を下ろす。
アンコールでは、過去のヒット曲と代表曲を4曲続けて畳み掛ける。
メロディアスな「今宵の月のように」「so many people」のあとに、猛烈な怒りと攻撃性にあふれた「ガストロンジャー」を、そして「ファイティングマン」へと連なる流れは、まさに唯一無二のエレカシ・ワールド。本編ではほとんどしゃべらなかった宮本が、得意の“エブリバデー!”を連発しながら吠える姿に、「これがエレカシだ」と思ったファンも多かっただろうが、『MASTERPIECE』の、穏やかな優しさの下に力強さを秘めたスタイルもまたエレカシだ。
25年近くも、つねに新たな感慨を与えてくれるバンドとして、エレファントカシマシの存在がますます貴重になっていることを、痛感させられるライブだった。


エレファントカシマシ


Report by 宮本英夫
Photo by 岡田貴之


M1. 大地のシンフォニー
M2. 優しい川
M3. 化ケモノ青年
M4. 東京からまんまで宇宙
M5. 約束
M6. ココロをノックしてくれ
M7. Darling
M8. 穴があったら入いりたい
M9. 眠れない夜
M10. てって
 
M11. 珍奇男
M12. ワインディングロード
M13. 七色の虹の橋
M14. 世界伝統のマスター馬鹿
M15. 飛べない俺
M16. 我が祈り
EN1. 今宵の月のように
EN2. so many people
EN3. ガストロンジャー
EN4. ファイティングマン
 


INFORMATION
■RELEASE
4th Single
『ズレてる方がいい』
●NOW ON SALE

エレファントカシマシ オフィシャルサイト

DISK GARAGE.com アーティストページ

<PR>

ページトップ