ピースフルなライブはCharaならでは。新作「Cocoon」の全国ツアーへ。

昨年12月にSHIBUYA-AXで開催されたライブ中にKi/oon Musicへの移籍を発表したChara。今年に入り、オルタナロックナンバー『オルタナ・ガールフレンド』、ソニーの液晶テレビ＜ブラビア＞のCMソングに起用されたミディアムナンバー『プラネット』、映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』主題歌として書き下ろされたバラード『蝶々結び』と、3枚のシングルを発表。そして、10月31日には、ORANGE RANGEのNAOTOやRIZEのKenKen、大橋トリオなどが参加した移籍第一弾アルバム『Cocoon』をリリースした。さらに今年は、夏フェスやMTV Unpluggedへの出演に加え、12月には、自身2度目となるビルボード東京公演も決定。前述のライブで「歌うことが自分の役割だと思ってる」と語っていた通り、精力的なライブ活動を展開する彼女に、来年3月からスタートする全国ツアーへの思いを聞いた。

── ニューアルバム『Cocoon』には、“糸”や“結う”、“繋ぐ”や“編む”という言葉がちりばめられていますね。

「前から“♪手をつなごう”って歌ってたくらいだから、ずっと使ってる言葉ではあるんだけど、最近は平仮名の『つなぐ』ではなくて、糸へんが入ってる、漢字の『繋ぐ』が好きになってて」

── それはどうしてですか？

「移籍第3弾シングル『蝶々結び』で、“♪ちゃんと結わいてよ”って歌ってるんだけど、ある日、唐突に『糸へん』が気になりだして。気がついたときには“編む”とか“糸”とか“結わいて”っていう言葉をたくさん使ってたのね。もともとは、“祝う”っていう言葉も好きだったの。誕生日とか、祝い事でリボンや紐を結ぶでしょ。日本は、命がなくなってしまったときも、逆向きにして“結ぶ”、水引を使うしさ。それがいいなって思って。それに、私は純愛とか神秘的なものが好きだからさ。日本では、赤い糸がご縁を結ぶっていう文化もあるし、恋という漢字は、昔、“糸し糸しと言う心”で恋って書いてたってことも知って、面白いなって」

── そのまま『糸し糸しと言う心』というミドルバラードも収録されてますね。

「そうなの。その、“糸し糸しと言う心”で恋と読むってことを自分で見いだせたあたりから、『糸へん！糸へん！』ってなって（笑）、『Cocoon』というキーワードが出てきたんだよね」

── 「Cocoon」＝「繭」にはどんな思いが込められてると言えばいいですか？

「なんて言えばいいかな…このアルバムを作ってるとき、私は“分身”を探してるっていう感じだったのね。でも、分身はちょっと堅いし、“分かれる”ってイヤだなって思ってて。ただ、その分身は、私の中の陰と陽かもしれないし、曲を作る人と歌う人（シンガー）、プロデュースする人とされる人かもしれない。もしくは、私が生み出した曲や歌詞が分身かもしれないし、受け取ってくれる人のことかもしれないし、うちの子供かもしれない。…大きく言うと、私が愛する人すべてになるのかな。知らないうちに、愛を身ごもるっていう感じ」

── ジャケットでは、赤い糸で作られた繭のなかで男性と抱き合ってますね。

「私が成長するためには、やっぱり人の力が必要なんだよね。私の全てである、私の音楽を必要としてくれる人、受けとめてくれる人、私を愛してくれる人、私が愛したいと思う人たち…もちろん、特定の男性や家族や、神秘的なものを含めて、全部と一緒に抱き合って、つながって、また私の赤ちゃんのような新しい曲が生まれていくんだなっていう感じがしてる。それに、繭だと、私の声は常に成長してるし、進化してるんだよっていうことも表せるかなと思ったんですよね」

── Charaさんの心から放たれた赤い糸は、聴き手にもつながってるんですね。

「そうだね。私からしたら、聴いてくれる人の顔や名前はわからないかもしれないけど、私＝音楽だから、このアルバムを聴いてもらえれば、私がいま、伝えたいことは分かってもらえるんじゃいないかなって思う。私は、音楽にはすごい力があるって信じていて、神秘的なものに導かれていきたい、人と人のつながりは大切にしたいと思いながら製作に入ったのね。その感覚は入ってると思う。聴き終わったあとに、誰かに会いたくなったとか、大切な人の笑顔が思い浮かんでくれたら、すごく嬉しいし、自分の大好きな人や友達にも聴かせてくれたらいいなと思う。私自身、音楽は私と友達をつなげてくれるものだったし、人との関わりを助けてくれるものだったから。このアルバムがきっかけでつながるご縁もあるといいな〜と思いますね」

── そして、ちょっと気が早いですが、3月からの全国ツアーも決定しました。

「まだなにも決まってないけど、かなりいいと思いますよ（笑）。私に逢いに来て欲しいなって思ってます。会場の雰囲気、バンドメンバーを含めて、楽しんでもらいたい。私が愛する人、私が愛した音楽、影響を受けた言葉。私自身の経験とか、長く生きるっていいねっていう思いも伝えたい。曲を聴くっていうよりは、Charaが大切にしている、人と人の関わりから生まれてくるもの、私が影響を受けたもの、いろいろなことを感じて欲しいですね」

── 前半はライブハウス中心ですね。

「そうなの。お子さんと来たいっていう方も多いと思うので、ほんとにごめんねっていう場所もあるんだけど、お子さんを預けてきてください（笑）。ゆっくり座ってみたいっていう方は、渋谷公会堂でお待ちしてます。何百人がいても、私の気持ち的には、一対一がいっぱいいるイメージというか、大きい部屋に友達が遊びにきちゃったっていう感じになると思う」

── Charaさんのライブは、いつも泣きそうになるんですよね。

「泣いちゃっていいんだよ（笑）。ステージの上からはね、恋人同士もいれば、夫婦もいるし、友達ときてる人や、ひとりできてる人もいる。子供や赤ちゃんもいるから、本当にいろんな年齢層の人の顔が見えて、すごくピースフルな雰囲気で、私自身も泣きたくなるから（笑）。本当にいろんな世代の方がいるから、私もできるだけ幅広い曲をやりたいなって思うんだけど、たくさんあるじゃない。だから、昔の曲はどの曲をやったらいいか迷ってて。もちろん、アルバムの曲が中心になるけど、みんなはどの曲が聴きたいんだろうね。『あいのうた』とか『やさしい気持ち』は歌うけど、あとはなにを聴きたい？最近、ツイッターもやってるから、3月までに、どんな曲が聴きたいのか、アルバムの感想と一緒に、みんなのツイートをお待ちしております（笑）」

Chara「Chara Live Tour 2013 “Cocoon”」

先行受付 (先着販売)

●受付期間
受付中～12/25(火) 23:00
※規定枚数になり次第終了

●受付対象公演

2013年03月10日(日)	高崎 club FLEEZ	17:30開場／18:00開演	スタンディング：5,800 円（税込）
2013年03月23日(土)	Zepp Tokyo	17:00開場／18:00開演	1Fスタンディング：5,800 円（税込）
2013年04月13日(土)	渋谷公会堂	17:30開場／18:00開演	全席指定：6,300 円（税込）

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一般発売日：2013年1月13日(日) 10:00

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アーティスト情報

New Album「Cocoon」（Ki/oon Records）
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