Gacharic Spin・F チョッパー KOGA、オレオレオナの初めて行ったライブは？ジャネット・ジャクソンにKinKi Kids。大興奮のステージを語る！

たぶん14歳とかそれぐらいで……ジャネット・ジャクソンの東京ドームが初めてです。当時、ダンス・スクールに通ってて、その仲間がチケットをとってくれて。
ステージがめっちゃ遠くて、東京ドームのいちばんうしろの、右の端っこで。ほんとに豆粒くらいだったんですよ、ジャネットが(笑)。全然見えないのに、さんざん聴いてたジャネットと同じ空気を吸ってるだけで興奮してるっていう。「ヤバい！」って、豆なのに興奮するみたいな(笑)。
あんなに踊ってるのにエアリーで、しかも力強い声を出している人が同じ空間にいるんだ、みたいな。興奮しかなくて、パンフレットとか買って、帰ってもずっと浸ってるみたいな。今回、この取材があるときいて……「そういえば私、あの時本物を観て、すっごいうれしかったし幸せだったな、豆なのに」って思って(笑)。
ほんとにびっくりするくらい見えなくて。チケット代高いじゃないですか？ でも、この空間にいられるだけで幸せ、声聴けるだけで幸せ、みたいな。その時は自分がステージに立てるなんて、夢見てただけで。実際そうなれると思ってなかったけど、今自分がライブをやる時に、「同じ空間にいることを喜んでくれたり幸せだなと思ってくれたりするような存在でいなきゃな」と思いました。その時のことを思い出して。

私、ほんとに初めて行ったのはKinKi Kidsなんです。母親とふたりで行って、名古屋ドームで。楽しかったです！ やっぱりこっち見られると、「自分のことを見てる！」って思っちゃうんですよね(笑)。たまにGacharic Spinのライブでも、いつもライブ来てくれる人に「今日は俺のこといっぱい見てくれたね」って言われると困っちゃうこともあるんですけど(笑)、でもその気持ち、わかるんですよね。すっごい楽しかったですね。
あと、その時思ったのは、母親と行ったので、年齢が全然違うふたりが楽しめる空間を作ってるってすごいなあと思いましたね。
今でも、ショウとしては、「バンドのライブ以外も観た方がいいな」ってすごい思うんですけど、それは最初に観たのがKinKi Kidsだったからかもしれないです。サーカスでもいいし、映画でもいいし。特にGacharic Spinをやっていく上では、そうかもしれないです。
たとえばバンドを始めてすぐの頃に、KISSのライブDVDを観て、衝撃を受けて。ジーン・シモンズみたいに血を吐いて火を吹きたいと思って、「こういうのやりたい」って言ったら「バカじゃないの」って言われました(笑)。
でも、それも今やってることにつながってるなって。KISSを観ていて思う「次何やるんだろう？」っていうそのワクワク感って、バンドとか音楽に興味がない人でも楽しんでもらえる要素だから。それはGacharic Spinにもつながってるかなって思います。