先月6月30日(水)に、1年半ぶり通算7枚目となるオリジナルアルバム『SHISHAMO 7』をリリースしたSHISHAMOの宮崎朝子(Gt.Vo)が、2021年8月7日(土)より上演される宝塚歌劇団雪組公演『「CITY HUNTER」—盗まれたXYZ—』の劇中歌を提供することが発表された。
ミュージカル『「CITY HUNTER」—盗まれたXYZ—』は、1985年「週刊少年ジャンプ」で連載開始し、累計発行部数5,000万部を超える北条司原作の大人気コミック「シティハンター」初の舞台化作品となっており、宝塚歌劇団雪組の新トップコンビ 彩風咲奈・朝月希和が出演する注目の公演となる。
なお、SHISHAMO 宮崎朝子(Gt.Vo)が、自身のバンド以外に作詞作曲をするのは初であり、今回、宝塚歌劇団からの熱いオファーにより書き下ろされた劇中歌は、新宿を舞台にスイーパー(始末屋)として生きる“シティーハンター”こと冴羽獠を中心に繰り広げられるドラマティックな展開のミュージカルに合うよう、宝塚歌劇団と何度も打ち合わせを重ねて出来上がった楽曲となっている。
今回の楽曲提供にあたり、宮崎朝子と今作の演出を務める宝塚歌劇団 齋藤吉正氏よりコメントも届いた。
SHISHAMO 宮崎朝子(Gt.Vo)初の提供となる劇中歌に乗せて紡がれる宝塚歌劇版『「CITY HUNTER」—盗まれたXYZ—』を、是非とも期待して欲しい。
錚々たる方々が楽曲を提供してきたイメージがあったので、まずお声がけ頂いた時はとても光栄なことだなと感じました。
CITY HUNTERを読みながら、演出の齋藤さんとイメージをすり合わせながら、冴羽獠と槇村香の心情を覗き込んで楽曲を制作するのはとても楽しい時間でした。
貴重な体験を本当にありがとうございます。
私自身、今までSHISHAMOというバンドだけに全てを費やして8年程活動してきたので、楽曲提供は今回が初めてとなります。
今回のお話を頂いた時に「今ならできるんじゃないか、やってみたいな。」と素直に思いました。
それはバンドがとても良い状況だからこそチャレンジできたことなので、メンバーやスタッフにも感謝しています。
スターの皆さんの素晴らしい歌声でこの曲を歌っていただけることを本当に嬉しく思いますし、とにかく公演が楽しみです。
公演を観に来てくださった方の心にも、この楽曲とストーリーが残ることを願っています。
学生時代からラジオを聴く事が趣味であった私はあるFM番組でずっと気になっていた彼女達のCDデビューを知り、それ以来SHISHAMOのメロディは私の日常となった。
私が生業としている宝塚歌劇の華やかなステージに音楽は欠かせない。実は過去の担当公演でSHISHAMOの「明日も」を使用させてもらい「いつかSHISHAMOのオリジナル曲をタカラヅカで!」。その想いは募りこの八月開幕の新作雪組公演『CITY HUNTER」-盗まれたXYZ-』の制作にあたり私はギターボーカルの宮崎朝子氏にテーマ曲の一つを依頼した。
東京宝塚劇場での打合せの時、彼女は私からの言葉、思いを静かに、そして真摯に受け止め、また作品に対しての新鮮な思いや提案を聞かせてくれた。それはとても有意義な時間であった。
一カ月後、楽曲は完成し、タイトルは「WONDERLAND」。作品の舞台である新宿を不思議の国に例えたヒーローとヒロインの感情を繊細に描いたロックバラードだ。初めてデモを聞いた時、私はトップコンビ冴羽獠演じる彩風咲奈と槇村香演じる朝月希和が新宿の雑踏の中で歌う光景を容易に思い浮かぶことが出来た。「これはイケる!」宮崎氏のクリエイターとしての才能に圧倒された。国民的アニメとしても名高いCITY HUNTERは「GET WILD」や「CITY HUNTER~愛よ消えないで~」等の名曲と共に語られる。「WONDERLAND」もきっとそうであろう。
世界初の舞台化となる当ミュージカル作品が宮崎朝子氏が手掛けたこの名曲と共にご覧頂くお客様の心に届く事を切に願うばかりだ。