Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
TOKYO ISLAND 2026
2026年10月10日(土)11(日)12(月祝)東京・海の森公園
5年目になる2026年は、開催期間中ずっと=10月10日(土)の朝から12日(月・祝)の夜まで、快晴。2024年以来、二度目である。そんな、とても気持ちのいい秋晴れの空の下で、そして会場の「お台場にある無人島」海の森公園も、緑に包まれたグッド・コンディションで、2026年のTOKYO ISLANDは、スタートしたのだった。毎年出演している(今年は3日目)Base Ball Bearの小出祐介が、昨年のステージで、「来年も出してくれ!あと、晴れてくれ!4回出て3回が雨!」と、叫んでいたのを思い出す。
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今年はステージはひとつで、その転換の時間は、ライブエリアの最後方に設けられたDJブースで、今年で30周年を迎えた『GETTiNG BETTER』のDJたち=片平実、遠藤孝行、Yuta Takahashi、Ackeyの4人がプレイしていく。
そのステージの転換中に、新しい企画がもうひとつ。朝イチのヨガ、夜の怪談、ウクレレのレッスン、キャンバスアートでオリジナルTシャツを作れるブース、キャンドルのアートショップ、指1本で弾けるギター「インスタコード」や「ストラモ」の演奏体験、アーティストによるライブペイントやデジタルアートなどなど、ライブ以外のアトラクションが、おそらく他のどこのフェスよりも多数あるのが、TOKYO ISLANDの大きな魅力だが、今年、特に拡充されたのが「アイランド運動会」だ。毎年人気の「ティラノサウルスレース」(ティラノサウルスの着ぐるみを着て徒競走する)や、綱引きに、新種目を足した5つが、ステージの転換の度に開催される。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
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Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reservedタイムテーブルは以下。参加費は無料。
11:20 ティラノサウルスレース
12:25 ダンシング玉入れ
13:30 綱引き
14:35 スポーツチャンバラ
15:45 ティラノサウルスレース
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
いずれの競技も、青組と赤組に分かれて勝敗を決める。フェス会場に入る時のリストバンド交換の際に、この運動会に参加するしないにかかわらず、全員に、赤組か青組かのリストバンドを全員配っておく、という、念の入れようである。
最初の「ティラノサウルスレース」は、青組と赤組の数人で走ってゴールのフラッグを取った人が勝ち、というルール。初日は、朝礼台に上がったこのフェスのキャプテン(プロデューサーではなくそういう呼称)鹿野淳と、この企画のMC=アクロバットパフォーマーの野間真翔による進行で、海の森公園のマスコットキャラクター=うみのもりすけも応援する中、子供4人、少年少女4人、大人4人などのレースが始まった。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
さて。3日間のトップを飾った、この日のオープニング・アクトは、協賛企業のひとつである、JOYSOUNDのカラオケアプリ=Color Singと、TOKYO ISLANDのコラボ・ステージとして出演した、ソムリエシンガーEIMI (と、自己紹介していた。ワインのソムリエの資格を持っているそうです)。
ジャミロクワイ「ヴァーチャル・インサニティ」、KUWATA BAND「SKIPPED BEAT」、自身のオリジナル曲である「ロマネ・コンティ」、そして[Alexandros]の「ワタリドリ」の4曲を聴かせ、喝采を浴びた。
EIMI Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
鹿野キャプテンの前説(挨拶や会場及びアトラクションの説明など)を経て、「札幌から来てくれました」という紹介から、本来の開演時刻である10:45に、First Love is Never Returnedがステージに上がる。メンバー全員社会人、札幌在住、10月7日にメジャー・デビューアルバム『W.O.R.K.S.』をリリースしたばかりの5人である。11月7日から全国ツアーも控えており、ボーカルのKazuki Ishida、「社会人が全国ツアーって、夢あるよね」。確かに。
なお、彼は、1曲目のアウトロで、しみじみと「晴れてよかったですねえ」と言い、4曲終えたところでのMCでも「最高の天気ですね!このロケーションでこの天気、さすがにテンション上がりまくるよね」と叫んだ。TOKYO ISLANDには初出演だが、ここ最近の日本の、台風や大雨の多さを経験しているだけに、この快晴をうれしく感じたのかもしれない。我々と同じで。
「Good Morning」で始まり「OKACHIMACHI FRIDAY NIGHT」で終わる全7曲。身体を揺らしたり腕を挙げたり大きく振ったりして、その音楽に同期していくオーディエンスが1曲ごとに増えていく、そしてステージ前に集まる人数自体も増えていくのが、目に見えてわかった。
First Love is Never Returned Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
First Love is Never Returned Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
次の11:50からのOKAMOTO’Sも、このフェスに出るのは初めて。ハマ・オカモトが休んでいた時期からサポートを務めている、東京パピーズのヒロ・ハミルトン(オカモトショウの弟)と、キーボードのブライアン新世界が加わった5人でのステージである。ドラムのオカモトレイジは、今日のトリの氣志團→音楽花火のあとの、クロージングDJも担う。
「90’S TOKYO BOYS」でスタート、そして「新曲やります!」と始まった2曲目は「あの日のMadness」。4曲目も「新しく作ったばっかりの曲、やってもいいですか? FOOLISH FISHという曲です」と、新曲をやる。2ヵ月前にハマ・オカモトが正式にバンドを離れ、新体制でリスタートしたばかり、というタイミングだから、なのかもしれない。どの曲も、「鬼気迫る」と言いたくなるくらいの勢いに満ちている。
OKAMOTO’S Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
2027年3月12日の日本武道館ワンマンを告知し、「バンドやってっといろんなことがあって、人生いろんなことがあって、先のことなんかわかんないけど、俺は夢をかなえます、つっ走るしかねえんだよ、どんな困難も超えるぜ」とオカモトショウが言ってから歌い始めたのは「今ここで 終わってもいい 止まらずに 前へ進み続けろ」で始まる「今ここで」。7曲目の「BROTHER」では、オカモトショウの呼びかけに応えてシンガロングが広がる。ラストは、ハマ・オカモトの脱退発表の2日後にリリースされた新曲「LOSTRANGER」だった。オカモトショウのパーソナルな半生が描かれた曲だが、後半の「さよならじゃない お別れをずっと探してる」というラインは、それ以上の意味を持って響いた、ように思えた。
OKAMOTO’S Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
OKAMOTO’S終わりでの「アイランド運動会」は「ダンシング玉入れ」。青組と赤組に分かれて玉入れで競う、ただし音楽が鳴っている間は玉を投げずにダンスする、音楽が止まったら玉入れスタート、また音楽が鳴ったら玉入れはストップでダンス──というルールである。MCの野間真翔が、「ちょっと僕が踊ってみせますね」と言いながらかけた曲が、サカナクションの「夜の踊り子」で、この場に集まっていた全員が、彼のお手本を見るまでもなく、例のTikTokの「ボートの少年」の動きを一斉に始めた光景、大笑いだった。本番が始まっても同様。曲が始まるとあの動きで踊り、曲が止まるとみなさん歓声を上げつつ玉入れに熱中するさま、壮観でした。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
SEの「交響曲 第9番 ホ短調『新世界より』」の荘厳な響きから、1曲目の「走れエロス」(ヴィヴァルディの「春」を使ったあの曲)へと、美しくつなげてスタートしたのは、三番手のBIGMAMA(12:55〜)。オーディエンスは、この1曲目からシンガロングで応える。次の「I Don’t Need a Time Machine」を歌い終えた金井政人、「最高のロケーション、最高の天気なのではないでしょうか。どうかあなたがいちばん楽しいと思う方法で、最後までお付き合いください、よろしくお願いします。自由の歌を!」と、「美術|ESORA」へなだれ込む。
6曲目の「荒狂曲“シンセカイ”」と、続く「Rocklassick」シリーズの最新作「天国も地獄」(10月7日にリリースされたばかり)でピークを迎え、「ラストの9曲目「POPCORN STAR」まで、その頂点な状態が続いていくようなステージ。みんながジャンプしまくる中で、ステージが見えないくらい小さな男の子も楽しそうに踊っていたのが印象的だった。
BIGMAMA Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
BIGMAMA Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
次の「アイランド運動会」の種目は、綱引きである。その場で集まった青組vs赤組、それぞれ30人ぐらいで、三回勝負で行われた。一回目は赤組の勝ち、二回目は青組の勝ち、と、ここまでは、わりとあっさり勝敗がついたが、三回目はすごい接戦になった末に、赤組が勝利。一回ごとに参加人数が増え、三回目ではそれぞれ40人以上になっていた。さっきの玉入れもそうだが、子供も大人も、チョケてやっている人が誰もいなくて、みなさんすごく真剣なのが、いいなあと思う。

四番手のにしな(14:00〜)は、「ヘビースモーク」→「1999」で「聴かせる」モードでスタート。が、4曲目「クランベリージャムをかけて」では、1コーラス歌い終えると「キャンディほしい人!届くかなあ」と、提げたポーチからキャンディをつかんで投げ始めた。この曲でおなじみの演出だが、6曲目の「ケダモノのフレンズ」を歌い終えてからも「在庫処分ね」と、さらに投げる。
にしな Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
その「ケダモノのフレンズ」では、「みなさま、お手を高く挙げて、揺らしまーす!」と呼びかけ、それに応じるオーディエンスに、「きれい!(エリア後方の)テントの方の人たちも振ってくれてるのね、ありがとう!」とお礼を言う。ステージ後方のLEDに歌詞が映し出された最後の曲「わをん」まで、メロディと言葉を丁寧に届けるパフォーマンスだった。歌い終えたにしなは、深々とお辞儀をしてからステージを下りた。
にしな Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
そして「アイランド運動会」4種目目は「スポーツチャンバラ」。片手にエアーソフト剣(調べたところ、そういう名称らしい)を持ち、反対の手の二の腕に紙風船を装着した剣士たちが、青組と赤組それぞれ20名ずつに分かれて、互いの腕の紙風船を狙って合戦する。この企画の目玉は、それぞれのチームに「大将」として、出演ミュージシャンが参加することで、この日は青組がFirst Love is Never ReturnedのKazuki Ishidaで、赤組がBIGMAMAのBucket Banquet Bis。参加者は、腕の紙風船を割られると、敵に1ポイントが入るが、「大将」だけは10ポイント、というルールである。
一回目が3分間の勝負で青組の勝ち、二回目は1分勝負で赤組の勝ち、三回目も1分勝負で青組の勝ち、よって青組の勝利となった。三試合とも、ものすごい白熱したバトルになり、どちらの「大将」も、三回とも紙風船を割られる。終了後の挨拶でBucket Banquet Bisは「おそらく敗因は、視界が狭かったことです」と述べた。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
15:05からのステージは、昔も今もどこの場所でも「ダンスは自由です」を合言葉にオーディエンスを踊らせて来たLucky Kilimanjaro。SEから1曲目の「踊りの合図」も、「踊りの合図」から2曲目の「350ml Galaxy」も曲間なしで、青空の下の参加者たちをダンスさせ続ける。「350ml Galaxy」のブレイクでは、熊木幸丸、「TOKYO ISLANDの最高なダンサーに乾杯!」と、コップをぐいっと空けて掲げた。
5曲目「Burning Friday Night」ではリードボーカルをオーディエンスに預け、フロントの3人で揃ってステップを踏んでみせる。ラストの「楽しい美味しいとりすぎてもいい」では、楽器を演奏している時間と踊っている時間が半々ぐらいのギタリスト=松崎浩二が、客席エリアへ乱入。みんなと一緒に踊ったり、子供を抱き上げたりして盛り上げているうちに、ステージに戻れないまま曲が終わった。
Lucky Kilimanjaro Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
Lucky Kilimanjaro Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
「アイランド運動会」、1日の最後の種目は、最初の種目と同じ「ティラノサウルスレース」だが、この回は「左右に張られたロープに吊るされているフェスのグッズを取って戻って来てフラッグを取る」という、障害物競走というか、パンじゃないパン食い競争みたいなルールが追加された。つまり参加者全員に賞品がある、ということ。
5レースが行われ、青組が勝利し、この日トータルの結果発表。青組が3勝、赤組が2勝で青組の勝ち。皆で大いに勝利を喜び、終了した。







