BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 15
2025年12月6日(土)〜12月7日(日) タイ王国カオヤイ THE OCEAN KHAO YAI, NAKHON RATCHASIMA, THAILAND
音楽業界の主要5団体(日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会)が垣根を越えて設立し、2025年5月に「MUSIC AWARDS JAPAN」を開催した一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(略称：CEIPA)とTOYOTA GROUPが、本質的な日本音楽産業のグローバル化、持続的な成長支援・推進する共創プロジェクトとして「MUSIC WAY PROJECT」。
その一環として、12月6日と7日に、タイ・カオヤイで開催された東南アジア最大級の屋外フェス「BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 15」に出演したカメレオン・ライム・ウーピーパイと WOLF HOWL HARMONYの2組のアーティストをサポート。
カメレオン・ライム・ウーピーパイ、タイのフェスステージを一瞬でパーティー空間へ！
BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 15で魅せた灼熱の初ライブ
カメレオン・ライム・ウーピーパイ(以下 CLWP)にとって、タイ最大級の音楽フェス「BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL」での初ライブは、大きな挑戦と言えるステージだった。今日の観客の多くは、日本の音楽に詳しいとは限らない。むしろ、CLWPを知らない人も多いはずだ。そんな中で “初見の観客をどう楽しませるか” が彼らに課せられた最大のミッションだった。
バンドテーマが流れると、Whoopies 1号、2号のふたりが登場し、間もなく1曲目「Love You!!!!!!」のイントロが鳴り響く。オレンジ色のロングヘアを揺らしながらChi-が姿を見せ、「Ah!!!!!!!!」とシャウト。続く“Love you lalala…”のフレーズは、一度聞くだけで記憶に残るキャッチーさ。会場の空気が一気に色づき始めた。
Chi-の圧倒的なエネルギーに加え、Whoopiesのふたりもステージを縦横無尽に動き回り、観客を煽り、踊らせ、引き込んでいく。大型スクリーンに映し出されるグラフィックアートもCLWPのポップで遊び心ある世界観を鮮やかに描き出していた。その後、CLWPが担当する『ONE PIECE』エッグヘッド編のエンディング主題歌「PUNKS」が始まると、観客の空気が変わる。背後の映像とともに、ビッグビート調の強烈なサウンドに合わせて多くの観客が体を揺らし始める。CLWPにとってのBIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL初ライブは、最後まで熱の途切れない気迫あふれるものとなった。
WOLF HOWL HARMONY、圧倒的なハーモニーと魅力全開のステージングで、タイのLOVERED (ファンネーム)を一瞬で虜に
LDH所属のボーカル＆ラップグループWOLF HOWL HARMONYは、これまで 様々なタイの音楽フェスに出演してきた。タイの観客との距離はすでに近いと言えるが、ついにタイ最大級の音楽フェス「BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL」のステージに初登場することとなった。
まずはロックテイストの「ROLLIN’ STONES」で堂々の幕開け。彼らの武器である力強いコーラスワークとキレのあるラップが、序盤から圧倒的な存在感を放つ。4人の声が重なった瞬間には完璧なバランスが生まれる。
「声の化学反応」ともいえる魅力に加え、彼らのもう一つの強みは ジャンルの幅広さだ。「ROLLIN’ STONES」のロックサウンドの余韻が残る中、次はブラジリアン・ファンクの要素を取り入れたダンスチューン「BAKUON -爆音-」を披露。続く「Frozen Butterfly」では、オーディエンスが温かい声援を送りながら、甘く滑らかな歌声とパワフルなダンスに見入っていた。
その後は最新シングル「Marmalade」を披露し、ラストスパートはラブソング2曲。「Sugar Honey」のとろけるような歌声で会場を包み込み、最後はアンセム的存在の「You&I」。前方のオーディエンスはジャンプしながら声を上げ、最高のクライマックスを迎えた。この日現地にいた LOVERED の胸には、忘れられない夜が刻まれたに違いない。
