──今回の「EBISU JAM」では、何を一緒に歌いますか?
安藤候補はいくつか挙がっていますけど、何かしらやる予定ではいます。
Salyu当日を楽しみにしていてください!
──お二人と言えば、2024年のSalyuさんのトリビュートアルバム『Salyu 20th Anniversary Tribute Album “grafting”』で、安藤さんは「landmark」で参加されていましたよね。
安藤はい。Salyuちゃんの曲ってすごく難しいんです。弦楽器のような、バイオリンのような、カルテットの主メロをとっているような、人間が歌うには大変な行き来をするメロディーで。逆にそういう素敵な曲と相対して、アレンジとボーカリゼーションを研究できる機会をいただけたのはすごく楽しかった。ほかの候補曲も試しに歌ったんだけど、「どこで息吸えばいいの?」っていう。すごいことやっているんだなって、改めて驚愕でした。
Salyuありがとうございます(笑)。私は安藤さんの曲を公式で歌ったことは無いけど、機会があったら歌ってみたいですね。
安藤でもファンクラブのイベントのとき、一緒に歌ったよね。
Salyu「雨とぱんつ」でしょ!あれは安藤さんの曲だけど、でもちょっと特別な曲なんですよね。安藤さんと私で、プライベートで遊んだ日があって。海にサーフィンしに行ったのがきっかけで生まれたんです。
安藤今回の『TALES FROM THE RAINBOW TAILS ×EBISU JAM』というタイトルも、一緒にサーフィンしたその日の思い出がから付けたんです。私はSalyuちゃんを“竜神”と呼んでいるんですけど(笑)、Salyuちゃんといると必ず雨が降るんですよ。過去いろんなイベントでご一緒しているけど、それまで晴れていたのに、ご自身が歌う時間になると雨が降り始めるんです。
Salyu降るんですよ(苦笑)。人と大事な約束した日もそうだし。
安藤サーフィンした日も、サーフィンをしているときは晴れていたのに、浜辺に上がって乾杯していたら、暗雲が急に向こうからムクムクと立ちこめて来てザーって。でもスコールみたいに雨はすぐ過ぎ去って、そのあとに虹がブワ〜ってすごく鮮やかに架かったんです。その光景がすごくきれいで印象深くて、サーフィンなんて人生で絶対しないだろうと思っていたことができて、すごく思い出に残る1日だったから、その日の思い出に曲を作ろうと思ったんです。それで、タイトルをSalyuちゃんに決めてもらったら、あろうことか「雨とぱんつ」って(笑)。
Salyu今回は、セトリには入っていないですけどね(笑)。
安藤SEで使うかもしれないけど。
Salyuイベントのテーマ曲としてね。
──あと、サポートメンバーも発表されていて。安藤さんは、名越由貴夫(Gt) / Shigekuni(Ba) / あらきゆうこ(Dr)。Salyuさんは、名越由貴夫(Gt) / 市川和則(羊毛とおはな・Gt)と、お馴染みのメンバーがずらりと。
Salyu今年の春に開催したツアー『Salyu × Lily Chou-Chou Tour 2026 -星影交差-』が、私と羊毛くん、田中佑司(Key/Dr)さんというミニマルな編成で、引き続きそういうサウンド作りがしたいと思っていたので、まず羊毛くんにお願いしました。あとのメンバーをどうしようか考えていたとき、安藤さんのほうで名越さんのスケジュールを押さえることができたという話を聞いて「え!」って。名越さんはとても忙しい方で、遅くても半年以上前には確認をしないとスケジュールが取れないのが普通なんです。それを安藤さんは“ひょいっ”と、それも人気の週末を押さえていて、さすが“ねーやんは持っている!”と思いました。そもそも名越さんにはデビューのころからレコーディングやライブなどで演奏していただいているし、弾いていただけるならぜひ!という感じで、便乗させていただいたんです。それで、名越さんと羊毛くんのツインギターに私のボーカルという3ピース編成になりました。
安藤私は、名越さん、Shigekuniくん、あらきさんという編成で、ちょこちょこやらせていただいていて。DISK GARAGEさんから「EBISU JAM」のお誘いをいただいたとき、バンドライブのイメージをおっしゃられていたので、バンドライブを想定しつつSalyuちゃんとの兼ね合いも考えた結果こうなりました。最近は私も小編成でライブをやることが多くて、そこでは羊毛くんとShigekuniくんと私の3人で回っていて、関東近郊はそういうスタイルが多かったんですけど、この日はSalyuちゃんとやるスペシャルな夜だから、また違ったサウンドをお聴かせできたほうがいいんじゃないかと思ったし。11月26日に品川教会で開催するワンマンライブ『Journey to 2028 Resonance -明日の夢-』も、ピアノ/チェロ/ベースというクラシカルな編成だから、それともまた違った、私のロックサウンドの一面を掘り起こす日になっても面白いんじゃないかと。私も名越さんのギターは大好きだし、あらきさんはSalyuちゃんの曲もデビュー当時から叩いているし、みんな同時代を生きてきたというのもあるし。Shigekuniくんは10年近く自分のプロデュースをしてもらっているし。春に一度この編成でライブをやったんですけど、すごく楽しかったからまた同じ編成でできないかなと思って。勢いで名越さんのマネージャーさんに電話したら、「そこだけ空いてるよ!」って。あらきさんもツアー中だけどそこだけ空いてるっていうので。
Salyuさすが持ってるよね(笑)!
──安藤さんはバンド編成ですけど、アコースティックな感じですか?
安藤いえ、どちらかと言うとガレッジなロック感が出て来るかなと。このメンバーでレコーディングした曲もあるんですけど、私のなかのロック部門を担ってくれているメンバーなので、ご一緒した曲が多く選曲されるのではないかと。
──安藤さんのロックなイメージってあまり無いなと思って。
安藤お里はロックなんですよ。デビューしてからは女性シンガーソングライター感を前面に出していたけど、ライブをやるようになって、かつて自分が好んで聴いていたサウンドも交じり合うようになって。ただ、みなさんに認知していただいた曲とは違うから、ロックと聞いて意外に思う方が多いかもしれませんね。
Salyu私は羊毛くんと温めてきた形態を軸に、そこへ名越さんがどうアプローチしてくれるかというのが、すごく楽しみです。ギターとボーカルという基本的に温かみのある世界観ですが、名越さんは空間系ギターだったり音の作り方とかドープなものを持っているので、現実的で温かい素朴な世界観から、ちょっと異次元な非日常的な世界観まで、この両極端な振り幅を楽しんでいただければと。
安藤名越さんが両方のサウンドを担っているという点で、1日の統一感を生んでくれる気がします。Salyuちゃんが言ったドープな世界観が1日を通して広がっているものになるのではないかと。
Salyuタイトルにもついている“虹”って、ある意味でそういうものなのかもしれないし。
安藤サイケデリックなね、“虹ってそうよね!”みたいな(笑)。
──楽しみですね!
安藤ですね。お客さんの世代も私たちとそう遠くないと思うし、私とSalyuちゃんだけでなく、お客さんともすごく親和性があると思うので。みんなで同窓会じゃないけど、同じ時代を生きた人がみんなで集まれるのは、すごく楽しそうだなと思います。
Salyu私もそう思います。音楽の世界観はそれぞれだけど、歌唱スタイルにおいては情緒的という共通項を持った二人。そういう歌を愛してくれるお客さんに恵まれてきた私たちなので、そういう世界観を友好的にぶつけ合って、お客さんに受け取ってもらう。とてもエモーショナルな空間になると思って、とても楽しみです。
──グッズもお二人でデザインなど手がけられたとか。
安藤嫌がるSalyuちゃんにイラストを描いてもらって、グッズ化しています。Salyuちゃんファンには珍しいものがあると思うので、ぜひ楽しみにしていただけたら。
Salyu安藤さんのファンの方にとっては当たり前なのかもしれないけど、安藤さんが全部グッズのデザインもしていて、今回の対バンライブを通じて彼女のマルチアーティストとしての魅力を改めて実感しました。「何でもできて本当にすごい!」と。すっごくかわいいTシャツと、すっごくかわいいストラップ?
安藤キーチャームみたいな。
Salyuどれもすっごくかわいいので、ぜひ手にしてみてください。
Tシャツ。(写真はイメージです。デザインは変更となる可能性がございます。)
安藤裕子とSalyuのそれぞれのレーベルマークと、お互いのイラスト&サインがデザインされたプレートチャーム
蝶のイラストと“The rainbow tails”の文字は、Salyuの書き下ろし。
──では最後に、一言ずつお願いします。
Salyu安藤さんとSalyuと、これまで築いて来た情緒的な世界観を楽しんでいただける、歌唱を中心としたライブになると思います。
安藤お互いが持っているHOLYな部分とか。みんなで一緒になって騒ぐ音楽性ではないけれど、サウンドに浸かるというか、そういう音楽を好んで聴いてきた方には、1日を通して音にどっぷり浸かれる日になると思います。ぜひお酒でも飲みながらゆっくり楽しんでいただきたいです。






