「Mt.FUJIMAKI 2026」出演アーティスト対談特集 最終回:藤巻亮太 × 手越祐也(T.N.T) ピッチで深めたお互いへのリスペクトを音楽で響かせ合う

インタビュー | 2026.10.02 15:00

14年かかってしまったんだけど、ワンツアーできたことはすごくよかった(藤巻)

──レミオロメンは今年、14年ぶりに活動を再開。藤巻さんはソロとバンドの2つがある状態ですね。
藤巻今年からそうなりました(笑)。
手越僕とほぼ同じ状況ですね(笑)。
藤巻手越さんはもっと幅広く活動されてますけどね。ソロとしてもレミオロメンの楽曲は歌ってきたんですけど、自分のなかではずっと葛藤があって。バンドが止まっていることで、それぞれの人生も止まってるような感じになってしまったんです。そうなったときにもう1回3人で向き合って、「止まってた時間を前に進めたい」と心から思って……。14年かかってしまったんだけど、ワンツアーできたことはすごくよかったと思うし、これからはバンドとソロをきちんと分けて活動できるんじゃないかなと。
手越ファンのみなさんはソロとバンド、どちらも見たいですからね。僕もそうで、どちらかを止めたら「両方ともやってください」と言われると思うんですよ(笑)。
藤巻手越くんは「好きだからやってる」「自分で選んだからやってる」と仰るじゃないですか。でも同時に、ファンのみなさんが何を求めていて、何を期待しているかも敏感に感じ取ってる気がして。そのバランスはどう取ってるんですか?
手越僕は猪突猛進型に見られがちなんですけど、自分の活動を俯瞰できてる自負もあって。曲を作るときもステージを作るときも、自分がやりたいことと「こういう手越が見たい」ということの着地点はいつも考えていますね。
藤巻やっぱりそうなんですね。僕もレミオロメンを再結成したとき、最初のツアーのセットリストでめちゃくちゃ悩んだんですよ。自分たちが届けたい曲、ライブに来てくれるみなさんが聴きたいであろう曲を練って練って。
手越めちゃくちゃ考えますよね、そういうとき。
藤巻いままででいちばん悩みました(笑)。

フェスは「自分で点も取りたいし、チームも勝たせたい」みたいな感じというか(笑)。(手越)

──T.N.Tは「Mt.FUJIMAKI 2026」に出演。山中湖のそばという素晴らしいロケーションで行われるフェスですが、手越さんはこのフェスに対してどんなイメージがありますか?
手越まず、フェスを主催するって本当に大変なんですよ。僕も経験があるのでわかりますけど、主催者側はいろんなことを想定しなくちゃいけなくて。特に野外の場合は天候もあって。
藤巻その通りです(笑)。
手越ですよね(笑)。自分の名前を掲げたフェスを作り上げるのはすごくエネルギーが必要だし、それを続けられているのは本当にすごいなと思います。
藤巻曲を作って歌うことを続けると、自家中毒みたいな感じになったり、自分の厚みがなくなる気がしてくるんですよ。そういうときって、まだやったことないことに挑戦するのも大事なんだけど、ルーツに戻るというやり方もあると思っていて。自分のいちばんのルーツは山梨なんですよね。住んでた頃は「何もないな」と思ってたけど、自分が歌ってきた景色、風、雪は全部山梨で見たものがもとになっているし、改めて「いろんなものを受け取ってきて、たくさん曲を作らせてもらったんだな」と実感するタイミングがあって。自分が好きな音楽を活かして、地元のみんなに喜んでもらえるようなことができたらなと思って始めたのが「Mt.FUJIMAKI」なんです。毎回素晴らしいアーティストが出演してくださって、何とかここまで続けてこられて。今回T.N.Tのみなさんが出てくださるのもそうですけど、会場に来てくださるみなさんに素晴らしい音楽体験をしてもらえたらなと思っています。
手越フェスやイベントに出させてもらえるのは、自分たちもすごくうれしいです。フェスって一つのチームみたいなもので、一緒に作り上げるという感覚もあるんですけど、一方では「しっかりアピールしたい」という気持ちもあって。「自分で点も取りたいし、チームも勝たせたい」みたいな感じというか(笑)。
藤巻素晴らしい(笑)。「Mt.FUJIMAKI」は高校生以下の入場は無料なんです。ステージの前のほうはすごく盛り上がるし、後ろのほうでは家族連れでのんびり観てくださる方々もいらっしゃって。二世代、三世代で楽しんでもらえるフェスにしたいという思いもあるんですよね。
手越素晴らしい。たくさんの方々に愛されて、いろいろなバンドやアーティストのみなさんがステージを紡いできた「Mt.FUJIMAKI」にT.N.Tとして交われるのは本当にうれしいし、僕らにとっては経験値を積ませてもらえる、レベルアップできる場所でもあると思っていて。「Mt.FUJIMAKI」でT.N.Tのステージを観て、「ここに来てよかった」と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいし、その自信もあるので、しっかり準備して臨みたいですね。
藤巻ありがとうございます。T.N.Tのステージを体感できるのは僕もすごく楽しみで。バンドとしてのパワーもそうだし、メロディが美しい曲ばかりなので、T.N.Tの音楽に身を委ねて、ぜひ一緒に楽しんでいただけたらなと。

武道館のステージに立つのは初めてで、すごく楽しみです(手越)

──最後に、今後の活動についても聞かせてください。T.N.Tは2027年2月4日(木)に日本武道館で『T.N.T SPECIAL ONEMAN LIVE at 日本武道館「SUPERNOVA」』を開催。バンドとしてはまずはこのライブが目標になりそうですね。
手越そうですね。もちろん通過点ではあるんですが、バンド結成から3年で武道館という意味では時期尚早なのかなとも思っていて。個人的にはこれまでライブハウスからアリーナ、ドーム、スタジアムまでいろんな場所に立たせてもらってきたんですが、武道館のステージは経験がないんですよ。
藤巻そうなんですね。
手越「24時間テレビ」などで武道館の舞台に立ったことはあるんですけど、ライブの経験は2月のワンマンが初めてで。これまで数多くのバンドが立ってきた武道館のステージに、まさかロックバンドのボーカリストとして立てるなんてまったく想像してなかったし、すごく楽しみです。これまで武道館の歴史を作ってきたみなさんに泥を塗らないようにいいライブをやりたいです。

ソロとして積み重ねてきたものもしっかりお届けしたい(藤巻)

──そして藤巻さんは10月下旬から11月にかけて「藤巻亮太 Acoustic Tour 2026」を開催します。
藤巻はい。今年の前半はレミオロメンのツアーがあって。まだ言語化できないくらいいろんなものを感じたツアーだったんですが、それを経て、自分自身がソロとして積み重ねてきたものもしっかりお届けしたいなと思っています。ソロの活動、弾き語りというスタイルも続けていくので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいですね。

協力:FM FUJI「FM藤巻」
毎週日曜 昼12:00-放送中

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