インタビュー/兵庫慎司
2年半ぶりのニューアルバム『ゅ 13-14』を8月10日にリリース、9月3日から12月18日まで全34本のロング・ツアーに出るユニコーン。昨年の夏のライブが川西幸一の病気療養でキャンセルになったユニコーンにとって、久々の本格的な、そして大掛かりなライブ活動になります。楽しみです。アルバムについて、そしてツアーに挑むにあたっての志などについて、語っていただきました!
──13枚目で14曲入りだから、『ゅ 13-14』というアルバムタイトルだそうですが。どなたの発案で?
川西幸一 みんなです。
──どういう話し合いがあったんですか。
川西 えーっと、それは……。
奥田民生 そういうのを訊かれないようにつけたタイトルだろ?(笑)
川西 はははは。だから、なんで今さら、訊かれないようなタイトルをつけたのかってことが訊きたいんでしょ?
──そうです。
川西 めんどくさいから(笑)
ABEDON そうだよ。毎回訊かれるからさあ。もうこれを訊く方がおかしいでしょう。
川西 そうだよ。もうこれを日本の、ジャパニーズ・スタンダードにしていこう、みんな。
手島いさむ 「日本のジャパニーズ・スタンダード」って(笑)
──クルマのナンバーを模そうという素敵なアイディアは、どなたから?
ABEDON いや、なんかこう、最初数字が並んでる時に……テッシーのギターのヘッドに数字が書いてあったんですよ。5686とか。
手島 違う違う。5150。
ABEDON あ、それ。5150。
──あ、ヴァン・ヘイレン・モデルのギター?
手島 そうそう。
ABEDON みんなで話してる時にそれを見て、クルマのナンバーみたいだと思って、それでつけたんですね。
──それでアーティスト写真もクルマと一緒に。これ、マツダのコスモスポーツですね。
奥田 うん。昭和の写真みたいにしたかったからね、昔のクルマの方がいいじゃん。
川西 何かと、マツダの方が……広島の会社だしね。カープも今年は調子いいし。
──全員50代になってから初めてリリースされるアルバムですけども。
奥田 いやいや……もう、みんなが心配で。
ABEDON ヒヤヒヤ。
EBI タイトロープ。
川西 もう、自分が何歳かよくわからなくなってきてるからね。今年56になるのか、57になるのか、よくわかってないから。
手島 もう56になったでしょ?
川西 今度57になるの?
手島 うん。
川西 レコーディングしてる時に、うしろのソファーで寝てると思ったら、起きなかったりしてね(笑)
──すみません、去年倒れた人に言われると重たすぎるんですけども(笑)。今回のアルバム、頭5曲全部ボーカリストが違うという曲順になってるんですけど。
手島 偶然です。
奥田 3曲目ぐらいまでは偶然よ?で、「じゃあ4、5もそうしようか」ってなったような気がする。適当に決めたように言わないでくれる?曲順キングがちゃんと決めたんだから。ユニコーンを代表する曲順キングが。
EBI 誰でしょう?
奥田 俺ですよ(笑)
──すみません、ABEDONだとばかり思ってました。
ABEDON いやいや、違う。
手島 ABEDONは曲間キング(笑)
奥田 まあ、曲間で曲順も変わってくるから。
──民生さん、ユニコーン以外でもそうなんですか?サンフジンズとか地球三兄弟とか。
奥田 いや、サンフジンズは、ジューイ・ラモーン(岸田繁/くるり)がすごい考えるから。じゃましないようにしてる。
川西 俺らが考えてないみたいじゃん!
ABEDON でもまあ、久々のアルバムなんでね。自己紹介がてら、それぞれ順番に──。
川西 ああ、「どうもー、ドラムやってます、川西でーす」みたいな?
ABEDON そうそうそう。
奥田 でもこれ、ライブでこの曲順でやったらラクだぜ?続けて歌わんでいいから。
手島 いや、楽器のセット替えがラクじゃないけどね。
ABEDON うん。でも観てる方的にはさ、楽しくない?
奥田 メンバー紹介みたいなね。
──じゃあもうツアーの内容は考えて……あ、ABEDON50祭もまだか(このインタビューは7月14日に行われた)。
手島 そうよ。だからまだ全然先ですよ……このDI:GAはいつ出るんですか?
──紙は8月1日から配布開始、ウェブはそれよりあとです。
手島 そうですか。ツアーに来てください!
奥田 そのためのこの取材だからね。
それぞれのツアーへの抱負