「CUBERSのはじめてのコラム」vol.1

末吉9太郎一人っ子っぽいとよく言われる。僕は自分ではよくわからない。どこが一人っ子っぽいのか。そもそも一人っ子とかお兄ちゃんがいるとか妹がいるとか、人を見る時に兄弟のいるいないに目を向けたことがない。知りたいとも思わない。たまに会話の中で「兄弟いるんですか？」って聞くことはあるが、僕がそれを聞くときは話すことがなくて“やばい、なんか話さなくちゃ”と気まずさを感じているときだ。こんなことを書くと、今後気まずさを埋める“兄弟質問”が使えなくなるから自分の首をしめているし、今まで僕に兄弟がいるのか聞かれたことがある人がこの記事を読んでいたらと思うと、こんなに気まずいことはないので、早々にこの話は切り上げる事にしよう。

優一人っ子とは何なのかを一人っ子である私が書いていくわけだが、実際、私は一人っ子とはなんなのかわからない。
なぜなら、一人っ子とは何なのか、考えるのも答えを出すのも私一人でやらなければならない、一人っ子である私はそうやってこれまで生きてきた。
そんな日々の中で、私は時々妙に不安定な気持ちに襲われる。自分は一人っ子ではなく独りっ子なんじゃないかと。
こんな考えが頭をよぎる。
この世界に私と同じような不安定な独りっ子が何人いるのだろうか。
そんな人がもしこれを読んでいるなら私は伝えたい。
君はこの世界にかけがえのない一人っ子だということを。
少なくとも私はそう思っている。
いつかこの広い世界で君に会えるのを楽しみにしているよ。
とある一人っ子より。