KANA-BOON Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
TOKYO ISLAND 2026
2026年10月10日(土)11(日)12(月祝)東京・海の森公園
【DAY3:10月12日(月祝)】
東京の都心にあるにもかかわらず、緑に包まれた会場の中で、テントを張ってキャンプができる(火も使える)ことも、このフェスの大きな魅力のひとつだが、ライブ観覧エリアの側も、「スタンディングエリア」「シート&チェアエリア」「タープ&テントエリア」「デイキャンプエリア」の4つに分かれている。他の人の迷惑にならない形で、その人の自由な楽しみ方を保証している、ということだ。エリアの後方に行くにしたがって、みんな立っている→シートとイス→タープや小さなテント→大きなテント、というふうに、グラデーションになっているのは、なかなかいい光景である。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
また、キャンプサイトの方も、3日とも天気がよかったこともあって、見るからにピースフルで楽しげな眺めが広がっていた。これまで毎年1泊はソロキャンプしていたが、今年はしなかったことを、ちょっと悔いました。
なんで今年はキャンプしなかったのか、というと、初日の朝、会場に向かおうとしたら突然バイクのエンジンがかからなくなり、急遽テント泊をあきらめて、過去5年で初めて、電車→東京テレポート駅からシャトルバス、という方法で海の森公園に向かったからなのですが。
これがですね。ものすごくラクだったのだ。Zepp DiverCity (TOKYO)やTOYOTA ARENA TOKYOの最寄り駅である、りんかい線東京テレポート駅に隣接する巨大駐車場の中に、シャトルバスの発着所があって(なので改札を出てからすぐ)、並ぶこともなくすぐ乗れて、開演前の時間帯なら乗って10分とかからず満席になって発車する。公式サイトには「片道15分」とあるが、実際は13分弱で海の森公園に着いた。終演後も、クロージング・アクトを最後まで観てからバスに乗っても、同様にあっという間に東京テレポート駅に着き、そこからりんかい線で19分で渋谷駅。という。想像以上のラクさに負けて、今年は3日ともそれで通ったのだった。このアクセスの良さも、TOKYO ISLANDの大きな武器であることを再認識した。
Photo by 堀 清香 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
さて。朝イチのヨガに続く、最終日のオープニング・アクト=JOYSOUNDのカラオケアプリColor Singとのコラボ企画は、女性シンガー、圧ねぇ(10:10〜)。「圧が強いねぇさんで圧ねぇです」と自己紹介し、パープルのラメのボディスーツ姿で「Body & Soul」(SPEED)を熱唱、間奏で「ここから紅白歌合戦目指してがんばっていくので、みなさんよろしくお願いします!」と挨拶する。2曲目は11月6日リリースの自身の新曲「パネェkiss」を、オーディエンスに振付を教えてから歌いきった。
圧ねぇ Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
鹿野淳キャプテン&今日も参加のちぃたん☆による前説=挨拶→会場である海の森公園の紹介(東京ドーム13個分あるそうです)→会場のエリア分けの説明などを経て、10:45から、バックトップシンデレラがオンステージ。
1曲目「アメリカでウンザウンザを踊る」の途中で、でんでけあゆみ、歌いながら客席エリアに下りていき、参加者たちに抱え上げられて運ばれながら歌い続ける。ちなみに彼のマイクはワイヤレスではなく有線。スタッフ、大変。次の「ただそんな日々が続いて」を歌いながらステージに戻って来ると、「ちぃたん☆、おいで!」と呼び込み、彼をステージで踊らせる。3曲目の「フェスだして(短いver.)」の歌いだしでは、得意の超高度のジャンプをキメた(その後も何度も)。
バックドロップシンデレラ Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
「今年、いろんな野外フェス出させてもらったけど、全部雨だった。その時は『雨の方がいい』とか適当なこと言ってましたけど、晴れた方がいいに決まってんだろ!最高だよ!」と、ギターの豊島“ペリー来航”渉。そうですよね。
その後も、何度も客席エリアに下りて行っては暴れ回りながら歌う、でんでけあゆみ。前日出演した『JUNE ROCK FES.』のプロデューサー、三浦淳氏を巻き添えにして、オーディエンスの上に立ち上がったり、参加者たちに作らせた大きなサークルのまんなかに、小さな子供とその親が数組いるのを見るや、そこに行って「今日はちびっ子のためだけに歌おうと思う!」と叫んだり、ドラムセットから飛び降りた勢いで16連続で超高度ジャンプを見せながら歌ったり。忙しいこと極まりない、そして楽しいこと極まりないライブ・パフォーアンスを今日も見せてくれる、バックトップシンデレラだった。
バックドロップシンデレラ Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
「TOKYO ISLAND、俺、初出演なんですよ。TOKYO ISLAND童貞の相手になってもらっていいですか!」
「俺がいちばん愛してるものでコール&レスポンスを!『サイゼリ』『ヤ!』」
「めちゃくちゃ気持ちいい、ヤバっ!忘れらんねえよ、100年ぐらいでっかいフェス呼ばれてなかったからさ。あ、自己紹介遅れました、菅田将暉です」
「忘れらんねえよ、2028年に日本武道館やります。今日はその勧誘に来たんです」
などとMCの度にまくしたてながら「バンドやろうぜ」「俺よ届け」「ばかばっか」と次々に歌っていく、忘れらんねえよ柴田隆浩(11:50〜)。「ばかばっか」では、FOH(PA卓や照明卓のテント)の前にラダー(ハシゴ)を立て、そこに立ってビールを掲げたスタッフのもとまで客に運ばれて行き、1000円札と交換でビールを受け取ってイッキ飲み。このパフォーマンス、昔はエリア後方のドリンク売り場まで運ばれて行って飲むのが常だったが、今日は広くてドリンク売り場が遠すぎるため、このような演出にしたと思われる。
忘れらんねえよ Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
「去年の12月に武道館宣言をしたんだけど、そん時バンド(の状況)が、めちゃくちゃ厳しかったんだよ。コロナ終わって、動員も減って、事務所のスタッフから『もう厳しいかもしれん』という話があった。クソッと思ったけど、俺も覚悟が決まってなかったな、と思った、だから武道館やるって宣言した。結局、その事務所を離れることになったんだけど、奇跡がいっぱい起きてさ。『なんもねえ』って曲がバズって(MV再生回数1300万回突破)、『THE FIRST TAKE』(への出演)も決まってさ。そんで今、このフェスに呼ばれてます。どん底からでも這い上がって、奇跡を起こせることを、俺は証明するんで、一緒に武道館行きませんか!」
以上、後半の柴田のMC。これはそのまんま書いた方がいいだろうな、と判断しました。2028年の日本武道館の日程は、まだ発表されていない。10月24日千葉LOOKから1月11日熊本Djangoまでのワンマンツアー『俺と武道館へ行かないか』と、その合間に『東名阪ツレ伝「武道館、どうだった?」』を、眉村ちあき・THE BACK HORN・打首獄門同好会を招いて行うことが、現時点でアナウンスされている。
忘れらんねえよ Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
2026年6月から、ジストニアの疑いで小倉誠司が治療に専念、レミオロメンの神宮司治という強力なサポート・ドラマーと共にツアー中のflumpool、そのツアーのまっただなかにTOKYO ISLANDにも出演(12:55〜)。「花になれ」「星に願いを」「アラシノヨルニ」の三連打でスタートし、参加者たちをがっちりロックする。
山村隆太、「去年に続いて呼んでいただき、ありがとうございます」とお礼を言ってから、小倉誠司が治療中であることを説明し、神宮司治を紹介。もうひとりのサポート、キーボード&ギター&コーラスの杉本雄治(ex.WEAVER、現ONCE)も紹介した。
そして、「東京とは思えないね、風が気持ちよくて、緑があって。こういう公園だからこそ選んだ曲、日頃忘れがちな大切なものを思い出してもらえたらと思います」と、「大切なものは君以外に見当たらなくて」を聴かせ、「この海の森公園、まだ完成してないそうですね。あと30年ぐらいかかるみたいで、まだまだ途中らしいんですよ。僕たちflumpoolもまだまだ途中」と、新曲「STAR EXTRA」へ。この曲とラストの「君に届け」でオーディエンスを大いにシンガロングさせ、ステージを下りた。
flumpool Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
flumpool Photo by 山川哲矢 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
「来年も出してくれ!あと、晴れてくれ!4回出て3回が雨!」と、去年叫んでいたことを、1日目のレポにも書いたが、そんな小出祐介のBase Ball Bear(14:00〜)は、5年連続出演。小出、本当にこの晴天がうれしいらしく、頭の2曲「GIRL FRIEND」「short hair」を終えたところで、そのことについて話し始める。
「この5年のうち、3回雨だったんです。1年目はまだ公園が整備されていなくて、土砂降りで泥沼みたいになって、あと虫がすごくて。虫と沼のイベント」
「先月、雨、すごかったじゃないですか。1ヵ月前から『今年もあれか…』みたいに、鹿野さんの顔が頭に浮かんでたんですけど。晴れました。晴れたらこんなすばらしいフェス! すがすがしすぎる!これが正解だったんだね、TOKYO ISLANDの!みんな、晴れさせてくれてありがとう!」
Base Ball Bear Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
関根史織のハモリが特に美しい「夏の細部」、堀之内大介のパーカッシヴなプレイが際立つ「Endless Etude」、小出のラップが曲をひっぱる「The Cut」で、参加者たちをダンスさせまくった末に、初期のキラーチューン「BREEEEZE GIRL」でシメ。いつものように堀之内大介は、ドラムのイスに立ち上がってジャンプして曲をシメ、次の瞬間に後ろにスティックを放り投げた。
Base Ball Bear Photo by 釘野孝宏 ©TOKYO ISLAND All Rights Reserved
連日、出演アーティストが青組赤組の「大将」としてチームに加わる『アイランド運動会』、この日はバックトップシンデレラのふたりで、豊島“ペリー来航”渉が青組、でんでけあゆみが赤組。ちぃたん☆も赤組に加わる。三回戦の一回目で、でんでけあゆみがすっ転んだ勢いで紙風船を割ってしまう、等の白熱したバトルの末、一勝一敗に。三回目は大将同士の一騎打ちで勝負を決めることになり、赤組が勝利した。






