JUST LIKE THIS 2026
2026年9月26日(土)河口湖ステラシアター
SPYAIRの夏の恒例行事、野外単独ライブ<JUST LIKE THIS 2026>が今年も開催された。2015年から始まった「JUST LIKE THIS」は今年初めて海外にも進出! デビューから縁のある韓国と日本、2カ国での開催となった。9月5日、ソウル・KINTEX第2展示場後面広場に約7000人を集め、オーディエンスを熱狂させた韓国公演に続いて、9月26日、山梨・河口湖ステラシアターにて行なわれた「JUST LIKE THIS 2026」国内公演の模様をレポートする。
YOSUKE加入から雨天を回避してきた「JUST LIKE THIS」。だが、今年は天気予報どおりの雨に見舞われた。しかも、会場の気温は13℃。雨に寒さまで加わった悪天候。だが、そんな逆境を逆手にとって、みんなでいつも以上に爆発して燃え上がるのが「JUST LIKE THIS」の醍醐味だというのを改めて体感した夜だった。
「JUST LIKE THIS」は、1年に1度開催されるSPYAIRとファンが作る夏祭りのような野外ライブ。開演前からメンバーのMOMIKEN(Ba)は突然グッズ売り場に現れてファンを驚かせたり、観客たちは観客たちで、雨に濡れない場所でSPYAIRに贈る手書きのメッセージを入れた横断幕を作ったり、会場の周りにはお祭りムードが広がっていた。
そうして、開演時刻になると、超満員の客席たちはクラップを鳴らしだし、赤と青の派手な照明が舞台を照らす。スモークがたちこめるなか、UZ(Gt)、KENTA(Dr)、MOMIKEN、サポートメンバーのtasuku(Gt)が登場。最後にYOSUKE(Vo)がハイテンションで現れると、大歓声が巻き起こる。照明で真っ赤に染まったステージのフロントにYOSUKEが躍り出て「ブチあがるぞ、河口湖!」と叫んで、ライブは「Awake」で幕を開ける。メンバーは、赤をアクセントにした韓国公演とは異なる、青をアクセントにした衣装に身を包んでいる。「ようこそ、SPYAIRのライブへ」というおなじみの挨拶に続いて、「イマジネーション」、「ジャパニケーション」とキラーチューンを続けて演奏して、ステラシアターをいっきに自分たちのテリトリーに引きこんでいくパワーはSPYAIRならでは。場内にどんどん広がっていくクラップ音とシンガロングを受け、YOSUKEが「せっかくの河口湖、ちょっと肌寒い気候を用意してくれたので、みなさんがやることはただ1つ! 熱上げていきましょう。声出さないと風邪ひくからね?」といって、さらなる盛り上がりを求めると、次は最新アルバムから新しいSPYAIR のエネルギーをバンドサウンドに反映させた「Darling」、「FEEL SO GOOD」を立て続けにアクト。ステージで演奏しているのはメンバーだが、SPYAIRのライブは彼らだけでは成り立たない。そんなSPYAIRというバンドとファンの関係性を象徴するように、観客たちは、どんな曲がこようとも、頼もしいリアクションでシンガロングをしてみせる。<JUST LIKE THIS>で味わう場内の濃厚な空気感は、このとんでもない信頼関係があってこそ誕生するのだ。
KENTAとMOMIKENがグルーヴィーなビートを刻み続けるなか、YOSUKEが「俺は結構熱くなってるんだけど、みなさんはどうですか?」と会場に呼びかけると、オーディエンスが「こっちも!」といわんばかりに大歓声を上げて応える。続けて「特別な曲、持ってきました! 知ってる人、一緒に歌って下さい。今日のみんなは…歌えそうだな」とニンマリして「リセット」とタイトルを叫ぶと、SPYAIRのライブのなかでもなかなか出会えない激レア曲登場に、観客は悲鳴を上げて大喜び! MOMIKENのファンキーなベースがうねりを上げると、そのグルーヴを気持ちよく乗りこなすように、YOSUKEがキレのいいヴォーカルをのせていく。その歌と、個々の技量が進化したバンドサウンドでいまの「リセット」を届け、「WENDY~It’s you~」へとつないでいく。ド頭からこの会場をソールドさせた観客たちの瑞々しい歌声がシアターに鳴り渡っていった瞬間、夏の日差しと心地よい風を浴びた気分になる。オーディエンスが歌う美しいコーラス、そこにYOSUKEのヴォーカルが重なってくラストまで、この曲はどんな天候も夏の青空に変えてみせるパワーを持った楽曲であることを再確認。笑顔でこの曲を歌うオーディエンスを見ながら「”JUST LIKE THIS“はSPYAIRの大事な実家。もっと一緒に歌って下さい」とYOSUKEがいったあと、照明が場内を青一色に染めて始まったのは、「青」。ここからは、SPYAIRが放つミディアムロックで、会場内をなんともいえないせつない空気で包んでいく。そのせつなさの余韻を引きずるように「サクラミツツキ」が始まると、UZがYOSUKEの歌に寄り添うハーモニーを重ね、間奏では熱いロックギターで場内を沸かせる。その熱をメロディアスな「BEAUTIFUL DAYS」へとつないで、観客のエモーションをじわじわとたぎらせ、SPYAIRらしい激励ソングでオーディエンスの背中を押し、勇気付けていったところは中盤のハイライトだった。
ステージからYOSUKEが姿を消し、楽器隊がジャムセッションを繰り広げて場内のテンションをじわじわと上げていったあと“JUST LIKE THIS 2026 ”のロゴが入った大きなフラッグを肩に担いで、YOSUKEが颯爽と出てきて、舞台中央へ。バンドの演奏が今年の「JUST LIKE THIS」のテーマソングである「We Are One」へと変わる。YOSUKEの心地いい歌がシアターいっぱいに広がっていくと、KENTAとともにオーディエンスは一丸となって、英詞を素晴らしい歌声でシンガロング。そのあと、UZが、いまのSPYAIRを代表する楽曲タイトルをちりばめたラップを畳みかけていくと、ここでは観客たちは“ウォーオー”と歌声を重ねて美しいバックコーラスを歌う。“ひとりじゃないから”と歌うSPYAIRのライブ空間で、メンバーとオーディエンスで、この日だけの“僕らだけの歌”が生まれていった瞬間は、魂が震えるほど大感動。曲が終わると、YOSUKEの口から思わず「Great!」という言葉が飛び出す。それほどメモリアルな瞬間だったといことだ。そのYOSUKEが「KENTAよりも歌えたね」とオーディエンスの歌を讃えると、KENTAが「俺、カタカナでふんわりとしか歌えてないから」といって、場内の笑いを誘った。今回のテーマソングを書いたUZ本人は「最高だね! 思い描いていた景色が見られて感無量です」と感謝の気持ちを伝えると、再びYOSUKEが「韓国でも“JUST LIKE THIS 2026”をやらせていただいて。海を越えても音楽でみんなで1つになる瞬間を作れたことに感動しました。日本でも、こうして温かい空気を作ってくれて、歌ってくれて、めちゃくちゃ気持ちいいです!」と熱い思いを言葉にして伝えたあと、「ここから全速力でいくんで、しっかりひとり一人がこのステラシアターに声を響かせて!」と煽ったあと、ライブは「RE-BIRTH」からいよいよ後半戦へと突入。
YOSUKE加入後に初めて発表したこの曲では、YOSUKEが勢い余ってマイクを落としてしまい、それに気づいたオーディエンスは、あうんの呼吸で歌いだしを歌唱してみせる。このハプニングで、場内のテンションはいっきに高まり、バンドと観客が間違いなくぎゅっと1つになった。そうして、曲のエンディングに4つ打ちの打ち込み音が重なり、YOSUKEが“ジャンプ、ジャンプ”と叫んで客席を煽って、次の「0 GAME」が鳴り響くと、強靱なアンサンブルが轟音を上げて客席を激しく踊らせていく。さらに、間髪入れずに逞しいビートでもっと体を揺さぶるように「CRAZY」、YOSUKEの歌とUZのラップがスリリングな掛け合いを見せる「Supersonic」と、レアな2曲をつないでパフォーマンスすると、ステラシアターが揺れるほど、場内は熱狂のダンスフロアに包まれる。その中心で、受け止めた熱を放つように、曲の最後にYOSUKEが強靱なシャウトを放つと、観客たちはさらに狂喜乱舞。そんな客席を挑みかけるような視線で見渡しながら「ここ1年で、一番狂う日にしてください」と叫んで、「Bring the Beat Back」を放つと、客席からありったけのコブシがつき上がり“オイ、オイ”と叫ぶ激しいコールが場内に炸裂。曲中、KENTA、MOMIKENと骨太なソロをつないだあと、YOSUKEが熱血シャウトをイッパツ入れる。そして、オープニングからかけていたサングラスを外したUZが、歪んだギターを響かせ、場内の熱量に拍車をかけていく。KENTAのところにいったMOMIKENがアイコンタクトで「もっといく? いっちゃう?」と合図を送って、メンバー同士、リミッターを外したところで激アツなロックチューン「RAGE OF DUST」を弾丸投下。舞台では白煙が勢いよく噴き上がり、客席をより一層の狂騒状態へとたたき込んでいって、後半のハイライトを作ってみせる。ロックバンド然としたSPYAIRの骨太で、熱のこもったパフォーマンスはやはり圧倒的で、そのカッコよさに、さっきまで発狂していた観客たちが、あちこちで奇声を上げまくる。ファンも相当リミッターが外れている。
「ありがとうございます。最高です。ここまで自分のネジを外してる人を見ると、ひちゃうんだけど(笑)」という言葉で客席を賞賛したYOSUKEは「これからもしっかり音を鳴らして、来年も“JUST LIKE THIS”ができるように走っていきます」とファンと約束。そのあとは、SPYAIRのリスタートを支え、彼らの代表曲を更新した大切なナンバー「オレンジ」をアクト。すると、ここでは観客たちがオレンジ色のセロファンをライトに貼り付けたスマホやペンライトを取り出し、客席をオレンジに染めるというサプライズイベントを仕掛けて、メンバーをアッと驚かせる。今年の「JUST LIKE THIS」を象徴するような美しい光景を見て、グッときたYOSUKEは「何だよそれ~。ありがとー!」といって笑顔を浮かべる。そうして、最後は1年に1度、ここでしか聴けない「JUST LIKE THIS」を、万感の想いをこめて届けていって本編を締め括った。
メンバーがいなくなると、観客が歌う「SINGING」の歌唱が「アンコール」の変わりとなって、場内に響き渡る。いつの間にかその声がハーモニーになっていったところに、“Hey! Hey! サムライハート”のコーラスが聞えてきて、「サムライハート(Some Like It Hot!!)」からアンコールはスタート。瞬時に爆発的な一体感を生み出すシンガロング、全員一丸となって回すタオル。キラーチューンならではの絶景を生み出したあとは、YOSUKEが、11月からはヨーロッパツアーを行なうことに加え、「そこでもらったパワーを12月、みなさんと分かち合いたいと思います」と伝えると、客席から歓声が上がる。国内ツアー<SPYAIR JAPAN TOUR 2026-2027 - EP.01 ->を4都市で開催することをサプライズ発表したところで、飛んできた蝶を見つけ「蝶々がお祝いにきてくれた!」と微笑む。そうして、「新曲やります!」というと、その言葉にファンは歓喜。新曲は10月に開幕する<2026-27 SV.LEAGUE>のテーマソングであることを伝えた上で「バレーボールとSPYAIRを今後もよろしくお願いします」といって「Take Flight」というタイトルの新曲を、この日初披露。何度でも明日へと向かう気持ちを後押しするようなパワーソングを疾走感溢れるサウンドにのせてパフォーマンスしたあとは、「SINGING」へ。最後の最後に、オーディエンスの総シンガロング状態をメンバーが確かめるように演奏を止め、たっぷり味わったあと、再びみんなでこの曲を奏でて<JUST LIKE THIS 2026>は閉幕を告げた。
アンコールで初披露したSPYAIRの新曲「Take Flight」は9月27日に配信リリースがスタートしている。また、10月21日にはYOSUKE加入後に発表したアニメソングに加え、SPYAIRがデビュー以降手掛けてきた歴代のアニメソングをセルフカバーした完全収録したBest Album『BEST OF ANIME』のリリースも決定。10月下旬から8年ぶりにヨーロッパツアーを行ない、12月からは東京・大阪・名古屋・福岡の4都市を巡る国内ツアー<SPYAIR JAPAN TOUR 2026-2027-EP.01->も控えている彼ら。昨今のバレー人気、アニソンベストのリリースでSPYAIR人気はさらに加速するはずなので、ぜひともライブのチケットを早めに押えて、いまのSPYAIRのライブを体感してもらいたい。
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
JUST LIKE THIS 2026 in JAPAN
____________◢
2026.09.26
at Kawaguchiko Stellar Theater
THANK YOU!🔥🔥🔥🔥📸@KYOTO_TANAKA02
#SPYAIR #JLT2026
#SPYAIR_JLT2026 https://t.co/c0TzcLaiwK— SPYAIR STAFF (@SPYAIRSTAFF) September 26, 2026
SET LIST
01. Awake
02. イマジネーション
03. ジャパニケーション
04. Darling
05. FEEL SO GOOD
06. リセット
07. WENDY ~It's You~
08. 青
09. サクラミツツキ
10. BEAUTIFUL DAYS
11. We Are One
12. RE-BIRTH
13. 0 GAME
14. CRAZY
15. Supersonic
16. Bring the Beat Back
17. RAGE OF DUST
18. オレンジ
19. JUST LIKE THIS
ENCORE
20. サムライハート(Some Like It Hot!!)
21. Take Flight
22. SINGING
















